遊心逍遥記

遊び心で本の森を逍遥し、その時の思いを残しておこうと始めました。

2025-08-15から1日間の記事一覧

『息子はなぜ白血病で死んだのか』 嶋橋美智子著  技術と人間

10年余前の出版だが、3.11以降の今、改めて読み直して見る必要があると感じる。 原発及び原発労働者の基本構造とその活動実態は依然として同じではないだろうか。問題提起の書として、この本が訴えているところは重大だと思う。 中部電力浜岡原子力発電所で…

『洛中洛外をゆく。』 葉室麟&洛中洛外編集部 KKベストセラーズ

2017年12月に葉室麟は病気のため急逝した。享年66歳。本書に登場する海北友松のように、まさにここから先10年はさらに心の裡に秘めた思いに生き抜く人の「美」を様々に作品化して欲しかったのに・・・・・。しかし、葉室麟はすべての義務から解放されて鬼籍に入っ…

『フクシマの荒廃』 アルノー・ヴォレラン  緑風出版

この翻訳書の副題は「フランス人特派員が見た原発棄民たち」と表紙に記されていて、その下に、原タイトルがフランス語で記されている。本書末尾に、訳者である神尾賢二氏の「訳者あとがき」があり、原タイトルについて、冒頭で触れている。それを読むと、「…