遊心逍遥記

遊び心で本の森を逍遥し、その時の思いを残しておこうと始めました。

2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ジヴェルニーの食卓』     原田マハ    集英社文庫

先日、京都市京セラ美術館で開催中の特別展「モネ 睡蓮のとき」を鑑賞してきた。展示されていた作品の大半は、モネがジヴェルニーの自宅の庭で描いた睡蓮と花々や日本の橋などの連作だった。 そのとき、ふと本書を購入しながら未読だったことを思い出した。…

『間者 鬼役六』   坂岡 真    光文社文庫

鬼役シリーズの第6弾! そのタイトル通り、「間者」をモチーフとする中編連作集と言える。三作品が収録されている。それぞれ110~120ページほどで相互に連環していく小説である。 文庫書下ろしとして、2012年9月に初版が刊行された。手元の文庫は2014年4月…

『となりのナースエイド』    知念実希人   角川文庫

先日、『サーペントの凱旋 となりのナースエイド』の読後印象をまとめた。読後にその副題が気になり、調べてみて、先に読んだ本が本書の続編だということを知った次第。そこで、本書を読むことにした。 『となりのナースエイド』がシリーズ化されるのかどう…

『花で読みとく「源氏物語」 ストーリーの鍵は、植物だった』 川崎景介 KODANSHA

「花で読みとく」というタイトルのリーディング・フレーズが目に止まった。『源氏物語』を花で読みとこうというのだから、面白そうと感じてしまう。こういうアプローチは、私にとっては初めてなので、副題に「ストーリーの鍵は、植物だった」と付けられると…

『サーペントの凱旋 となりのナースエイド』  知念美希人  角川書店

2023年11月に『硝子の塔の殺人』を読んで以来である。その後、文庫本を数冊購入し、積読本になっている。地元の図書館の紹介コーナーで本書が目にとまった。サーペントって蛇のはず。凱旋という言葉とのつながり。これ何? それがきっかけで借りて読んだ。 …

『写楽殺人事件』  高橋克彦  講談社

2月下旬に谷津矢車著『憧れ写楽』(文藝春秋)を読んだ後、写楽関連でネット検索をしていて、本書の題名と出会った。その時、本書が昭和58年度第29回江戸川乱歩賞受賞作であることを知った。受賞は42年前になる。当時、なぜ気づかなかったのだろう。写楽に関…

『プライド3 警官の本懐』    濱 嘉之    講談社文庫

プライドシリーズの第3弾! 今年(2025)の2月に、文庫書下ろしとして刊行された。 大石和彦・高杉隆一・本城清四郎の幼馴染3人が協力関係を密にしながら事件に取り組むというこのシリーズがここに完結した。三者三様に警官としての人生を過ごすことになる。…

『城のつくり方図典 改訂新版』  三浦正幸   小学館

手元に、辞典、事典、図鑑という用語の付く本は結構ある。手元の国語辞典には、字典、辞典、事典、図鑑という用語を取り上げて説明している。だが、図典という用語は載っていない。 手元にある本で、図典という用語を付けている本が別に一冊ある。小学館発行…

『狛犬学事始』    ねずてつや   ナカニシヤ出版

史跡探訪の一環で寺社を訪れるようになった頃、参道の狛犬にバリエーションがかなりあることに気づいた。それがきっかけで、狛犬像の写真を撮るようになった。 かなり以前に、小寺慶昭著『京都狛犬巡り』(ナカニシヤ出版)を読んだ。『狛犬学事始』の書名は…