遊心逍遥記

遊び心で本の森を逍遥し、その時の思いを残しておこうと始めました。

2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『憧れ写楽』   谷津矢車   文藝春秋

蔦屋重三郎をどのように描き出すのかという興味から、NHKの大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」を見ている。この蔦重が写楽の絵を世に送り出した。蔦重と写楽はいわばセットである。 先日、このタイトルが目に止まった。勿論、手が出る。両者に関心…

『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』  原田マハ   幻冬舎

木版画を型破りな芸術創造の世界に広げていった棟方志功。その棟方志功とチヤの出逢いから結婚、そしてこの夫婦の人生遍歴、棟方志功が「板画」の世界を築くまでの遍歴を描く。アート&夫婦愛小説ととらえた。 本書は、2024年3月に単行本が刊行された。 本署…

『白い謀殺』   門田泰明   徳間文庫

先日来、青森県下の某病院内で発生した患者間殺人の隠蔽事件が報じられている。報道を読み、隠蔽行為に愕然とする。隠蔽に到る経緯と事実の究明はこれから進展するのだろう。医療業界での隠蔽行為もここまで広がるか・・・・そんな思い。 さて、先日久しぶりに著…

『新版図解 江戸の間取り 百万都市を俯瞰する』  安藤優一郎  彩画社

坂岡真の鬼役シリーズを読み継いでいる。その中に江戸城本丸の間取り図の一部が掲載されている。江戸城全体の間取り図・縄張り図に関心を持ち始めていた。一方、NHKの大河ドラマ「べらぼう」が蔦重を題材にしているので見始めて、遊郭吉原の間取り図にも…

『恋愛しない私でも『源氏物語』は楽しめますか』  西原志保  春秋社

「恋愛しない私」という条件設定をして、『源氏物語』は楽しめるかどうかという問いかけをタイトルにしている。地元の図書館の本紹介コーナーに並んでいた。『源氏物語』には関心を抱いているので、このタイトルを見て、興味を持った。『源氏物語』を読み継…

『張良』   宮城谷昌光    中央公論新社

ブログを書き始める以前の愛読作家の一人の新刊広告を読み、十有余年ぶりに本書を手に取った。漢を建国する劉邦の功臣となった張良という存在をかつては意識していなかった。劉邦と諸葛孔明との関係に関心があったからだろう。今、初めて張良という存在を知…

『自白』上・下巻   ジョン・グリシャム    新潮文庫

私流に言えば、冤罪裁判闘争並びに被害者遺骨探索を扱うリーガル・スリラー小説である。邦訳タイトルとなった「自白」は、原題「The Confession」ズバリの翻訳。 このストーリーで、「自白」は2つの意味で取り上げられている。一つは、ドンテ・ドラムが行っ…

『陰陽師』  夢枕 獏   文春文庫

昨年、紫式部に光をあてたNHKの大河ドラマ「光る君へ」を『源氏物語』との関わりから視聴し続けた。その中で、藤原道長にしばしば呼び出されて意見を述べる安倍清明に興味を抱いた。大河ドラマを見た副産物である。 そこでふと、かつて夢枕獏の陰陽師シリ…