2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ラストライン第3弾。文庫書き下ろしとして、2020年3月に刊行された。 このストーリー、羽田空港国際線ターミナルから岩倉剛の恋人赤沢実里がニューヨークへ旅立つ場面から始まる。所属する劇団の方から回ってきた話で、オーディションを受ける為に出かける…
京極夏彦さんの最近の本を数冊読んだ。そこでこのデビュー作から読み始めてみることにした。読み通していけるか未知数だが、できるだけ出版の時間軸に沿って読んでみたい。時には近年の作品を挟みながら・・・・。 冒頭の表紙は手許の文庫本1998年9月第1刷の表紙…
本書が現時点では羽州ぼろ鳶組シリーズ、文庫の最新刊。「幕間」という言葉が付いているように、このシリーズの本流からは少し外れている。本流は、前回ご紹介の『襲大鳳 羽州ぼろ鳶組』上・下巻で一区切りを迎えたようである。 その後に本書が令和4年(2023)3…
羽州ぼろ鳶組シリーズの第10弾!! 本書はシリーズの1冊であるが、勿論単体として読むことができる。しかし、本作に関しては、前回ご紹介した『黄金雛 羽州ぼろ鳶組零』を読んでから、本作を読むことをお薦めする。 私は本作を先に読んでしまってから『黄金…
羽州ぼろ鳶組シリーズを読み継いでいる。シリーズが第9弾まで続いたところで、この「零」が挿入された。実は第10弾の『襲大鳳』を先に読了し、少しシリーズとしてのつながりが気になるところがあったのだ。読了後にこの『羽州ぼろ鳶組零』が先行しているこ…
「行くで。どこまでも、漕ぎ続けたる」が本作末尾の文。その少し手前に、「わしこそが亡家の悪玉やった。欲を転がして転がして、周りの欲もどんどん巻き込んで、江戸まで転がったわ。けど、これこの通り、生き残った。しかも船出するのや。惨めな、みっとも…
読み継いでいる愛読作家の一人。残念なことに2021年11月に逝去された。享年70歳。 本書は2010年8月に単行本が刊行され、2014年9月に文庫化された。末尾の「本書のプロフィール」によると、完全改稿しての文庫化とのこと。 シリーズ化されそうなタイトルづけ…
近江国(現滋賀県)には、観音寺城、安土城、大溝城をはじめ城跡・山城跡が沢山ある。一時期は、ウォーキングの同好会や近江の山城跡探訪の講座などに参加して、山城跡等を巡っていた。近江には、彦根城が現存する。彦根城は学生時代から幾度か探訪してきて…
先日、『奇想の系譜』(以下、系譜と略す)を半世紀遅れで読み終えた。その続きに一気に「奇想」つながりで本書も読むことにした。本書『奇想の図譜』(以下、図譜と略す)の出版は1989年。『系譜』が2004年9月に文庫化されたのに対し、『図譜』は2005年4月…
『レンブラントをとり返せ』という翻訳書の題名に目が留まった。手に取ると、「ロンドン警視庁美術骨董捜査班」と続く。この題名に惹かれて買って、しばらくそのままになっていた。 本書の原題は至ってシンプル。NOTHING VENTURED である。辞書を引いてみて…
鴨川の東岸沿いは川端通。鴨川に架かる御池大橋とその北の二条大橋との中間位に、東西方向に仁王門通が通っている。信行寺は、この仁王門通と東大路通との交差点の北西角に位置する。仁王門通をそのまま東に進めば、岡崎公園のエリアに至る。京都国立近代美…
半世紀前に刊行された本の文庫本を購入してからもしばらく書架に飾ったままだった。その本を読み終えた。本書は、岩佐又兵衛・狩野山雪・伊藤若冲・曽我簫白・長沢蘆雪・歌川国芳の絵を論評し、画家自身を論じている。 私がこの文庫を購入した動機は、「奇想…