ピラティスマシンの選び方 7つのポイント

ピラティスマシンは1度購入すると10年間使用する
1回の購入で10年間使うということを考えて購入するために、 ぜひ この 7つのポイントを押さえてください。
- 品質
- 安全性
- アフターサービス
- 多様性
- スペース
- クライアントの反応
- 予算
それではそれぞれの項目について詳しく説明していきましょう。
目次
品質
一番大事なのは品質です。 インストラクターは多少の知識があります。
ですが、クライアントはピラティスの知識がありません。そう いうクライアントが乗って、品質の安全性が担保されていないマシンに乗った場合はどうなるでしょう。
マシンが壊れてクライアントがケガをしてしまった場合、大きな損失になります。それは個人事業主でも法人でも関係ありませ ん。
それでは、「品質」といっても、どこを見れば良いのかを品質の観点でまとめてみました。
木材について
1. 大事な部分に使用するのは?

レールに直結する木材は原木かどうかを確認してください。 合 成材の場合、薄い木の板重ねてプレスして作られています。
プレスしたものは垂直に関しては強度が増しますが、水平に関 してはせん断力が加わると弱いのです。プレスは原木と違い、密 度が低いためどうしても水平に加わる力には弱くなります。原木 は密度が高くて安全性が高いのです。
原木はお値段が少し高いですが、安全性は抜群です。購入前に 原木かどうかを聞いてみましょう。
一概に「強度が高い」と言っても「垂直方向」にだけ強いのか を確かめましょう。
方向性によって「強度が高い」理論づけができるので、原木か 水平にも強度が高いのか確かめてみましょう。マシンメーカーは「強度の高い木材を使用しています」と言っていますが、本当に 丈夫かどうかは自分の目で確かめるしかありません。
2. コーティングがしっかりされているか

購入の際にはしっかりコーティングされているか(何層のコー ティングか)もメーカーにしっかり確認しましょう。実際に目で 見て触ってみてコーティングが滑らかか、触り心地が均一かどう かを確認しましょう。
ピラティスマシンにおいて、下地・中地・仕上げの3層のコー ティングをしっかり行うことによって、木の反りや曲がりも防ぐ ことができ、虫が入り込むこともなく、腐らず、割れもおこらず 長持ちするのはもちろんのこと、キレイで艶のある仕上がりになります。
仕上げのコーティングはウレタンでコーティングします。残念 ながら、そもそもコスト削減のためにコーティング自体を行って いない製品もあります。しっかりと自分の目でみて触って確認し ましょう!
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レールについて
1. レールの材質は?

レールが鉄の場合、しっかりコーティングされているのか、滑 らかなのかを確認する。レールがアルミニウムの場合、その試験 成績書がいるのか、本当にアルミニウムなのかを確認する。
2. スムーズに動くには相性が大事

レールの材質がアルミニウムだとしてもコマとの相性も大事です。 毎日乗るピラティスマシンはレールがスムーズに動くかどう かはとても大切なチェック項目です。
スムーズに動かない場合は音がなります。自宅サロンの場合、 それは騒音になります。上下階からの苦情に繋がるかもしれませ ん。レールがうまく滑らないマシンは結構音が鳴ります。これは 皆様からよく聞く声でもあります。
レールがスムーズに動く場合は音が鳴りません。まずは、実際 にマシンを購入する前に動かしてみて、レールがスムーズに動く か、音が鳴らないかを確かめてください。
コマが回転すると同時に「ガタン、ガタン」という音がなる場 合もあります。
自分の体で震度を感じるかどうかもチェックしてください。
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コマについて
1. レールとの相性、コマの強度・固さ・柔らかさ

コマとレールに関してはキャレッジの内部であり確認が難しい ため、乗り心地や専門知識がある方かを確認することが良いと思 います。
2. ベアリングまで考慮して作っているかどうか。メーカーとして 専門知識があるかどうか

ベアリング1つにしても価格が10円のものもあれば100円や 1,000円するものまであります。ミクロ単位での精度の違いで ずれが生じてくるのです。 安いベアリングだと最初は良くても半 年、1年後にはベアリングのボールがヘタって来てしまいます。
1,000回・10,000回と動かすと歴然の差です。 本当にそのうち にガラガラと音が鳴ったりします。ですが耐久性の良いベアリン グは長持ちします。
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革について
1. PVC革、PU革、それぞれの特徴を知って選ぶこと

革の素材はピラティスマシンメーカーによってPVC革かPU革の どちらかです。 PVC革は耐久性が高く、摩耗や汚れに強いため、 長期間使用することができます。PU革は柔らかく、弾力性があ り、本革に近い手触りを持っています。
2. 厚みを考慮して作っているかどうか
両方とも厚みがないと破れやすいので手で掴んでみて波打って いるのかを確認ください。掴みやすい場合は使用年数が経過して いるのか、革の素材自体が薄く作られているのかになります。 破れにくい厚みとしては2.5mm必要になります。
3. タッカー留めの間隔(1cm以内かどうか)を確認

クッションに革を被せてタッカーで留めていると思いますが、 厚みのある良い革を使っていたとしても、留めているタッカーの 間隔が3cm以上空いているものは破れやすくなります。
間隔が1cm以下で留めてあるかを確認しましょう。
革がしっかりと木に留まっているかをチェックしてください。 革がどのように固定されているかというと、木の上に革を折り曲 げてパンチを打っています。そのパンチとパンチの間隔が3cm以 上あると革が動くたびに摩擦で破れてしまうことになります。10 年間使おうと思って購入したマシンが、1年ほどで革が破れてし まうということも多々あります。
タッカーのピンとピンが留まっている間隔が大事です。間隔が 1cm未満なのかどうかをチェックしてください。
間隔をどこでチェックできるかというと、マシンの付属品の ボックスを見ます。ボックスを裏返してみたらタッカーの間隔が 見られますので、ピン留めの間隔をチェックしてください。
マシンメーカーに見学に行く→ボックスを見る→タッカーの間 隔を見る という手順でぜひチェックしてください。
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クッション性について
1. 密度が大事!すぐにへたってしまうクッションではないかどうか

高発泡でも低発砲でも、どのような材質でもかまわないのです が、 材質よりもスポンジの密度が大事です。
密度が低いと、すぐにへたって来てしまいます。特によく使う 部分からへたってきます。
2. 固すぎない、柔らかすぎないちょうど良いクッション性かどうか

ターゲット層を考慮し、クッション感を確認する。固い場合は 年配の方向け、柔らかいと割と若い方が好みます。 クッション性のないベッドだと背骨が板に当たります。板に当た ると違和感があります。
ピラティスのマシンエクササイズはとても細かな運動で、自分 の体の骨の一部分を集中的に1つずつ動かす練習でもあります。
そういった練習の中で、ある骨の一部が板に当たって違和感や 痛みがあると集中力が切れたり、満足なエクササイズができなくなったります。
実際に乗って動いてみて、クッション性に問題がないかどうか チェックしてみてください。少しでも痛いと思ったりする場合や 違和感があったりする場合は要注意です。
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鉄について
1. 鉄の部分はステンレス(SUS304)でできているかどうか

ピラティスマシンでは鉄が欠かせない素材の一つで、 タワーや フットバー、フッシュスルーバー等は鉄で作られる場合が多いで す。その鉄は素材が様々で、その中では、ステンレス製がいいで しょう。 ステンレス製は鉄の中でよく使われる高級素材で、錆び にくい性質を抜群であります。
2. ステンレスを留めるネジが鉄製だと電食が発生する
ネジもステンレス製ではないと電食の兼ね合いで、ステンレス製でも錆びる可能性があります。 ステンレスは耐腐食性が高いで すが、鉄と接触すると電気化学腐食(電食)が発生することがあ るのです。これは、異なる金属間で電流が流れることで腐食が進 行する現象です。
3. 鉄を留めるネジもステンレス製かどうか

ステンレス素材を選ぶのであれば、ネジもステンレス製を使わ なければなりません。 ネジの材質を見極めるには、ネジに 「304」という記号が刻印されているかを確認してください。
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ネジについて
1. ネジはステンレス(SUS304)でできているかどうか

ピラティスマシンにおいてネジはステンレス製のネジがさびに くいのでその選択をしているメーカー様であればいい素材にこだ わっていることが分かると思います。 鉄棒とネジの素材が違うと 錆びる可能性があるため、そこまで考慮しているメーカーのマシ ンなのか確認ください。
2. ネジはちゃんとパイプや固定部にしっかり着座しているのか、 浮いていないのかを確認しましょう

部材と部材をしっかりと結合させるためには、 ネジの長さ・ネジの頭の部分の大きさなどをきっちりと測って作らなければなりません。 正しい寸法のネジを使えばしっかりと結 合され、ネジが着座して固定し必ずきつく締り、緩みません。
3. 週に1度締め直さなければならないようなネジではないか
ネジの緩みに関して、1週間に1回締め直す作業をするのはそもそも設計から問題があると思われます。 締め直せばいいとの考え方は、ネジで固定する意味を果たしていないことでしょう。
何度も締めてもいずれ緩んでくるため 、パーツ交換か買い替え る必要性があると思われます。そのまま使うのはクライアントの 怪我につながるので注意しましょう。
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スプリングについて
1. なぜドイツ製やアメリカ製のスプリングが優秀なのか

製造工程で、明確な管理、精度が高い製造や熱処理を行うこと、強度のばらつきを最小限抑えることで、長持ちするスプリン グが誕生いたします。
2. スプリングの伸び率はどのようなものになっているか

メーカーによってスプリングの伸び率や最大長さが違います。 感覚的にこのスプリングがいうよりもピラティスマシンは物理や力学がメインに作られているマシンですので、数値で判断するのはいかがでしょうか。
その数字が難しい場合には、 自分が今まで 習ってきたマシンやbalanced body社のスプリング近い伸び率 (世界の基準に近いため)はどれなのかを選ぶ基準に探されると 良いと思います。
3. スプリングは滑らかに動くかどうか
ドイツ製やアメリカ製のスプリングは世界的に有名だと言われております。理由としては、その伸び率が長さと力が他のスプリ ングに比べ細かく比例しているため、それがスムーズだと感じやすいからです。
特にスプリングの戻りはピラティス運動の際に自重で耐えながら戻る場合が多いので感じやすいです。試乗して戻 りで判断してみるのはいかがでしょうか。
安全性
安全性は本当に大事な項目になります。事故の話になります が、ピラティスマシンを使用していて、 よく起こる事故は「スプ リングのフックへの掛け忘れ」です。
スプリングの掛け方はマシンメーカーによって違いますが、 スプリングの掛け方がフック式の場合、クライアントが「掛け た」と思っていて、実は掛かっておらず跳ね上がってしまい、事 故に繋がってしまうという報告もあります。
特にグループレッスンの場合、目が行き届かずしっかりとフッ クが掛かっているかどうかをインストラクターがチェックできな いこともありますので、注意が必要です。 フックの場合、安全性が高くなるように当社のマシンは輪の中に 掛ける仕様になっています。
ロールダウンバーを持ってハーフタワーにスプリングバーを掛 け、バーを持ってロールダウンするエクササイズがあります。 その時にスプリングを掛けるカラビナ(金具)の丈夫さも大事 です。

アフターサポート
アフターサポートが充実しているかどうかをチェックします。 メーカーによってアフターサポートはいろいろです。
見極めの1つのポイントとして、ピラティスマシンのアフター ケアは国内で付属品やコマやパーツが調達できるかどうかが大事 です。自社でそのような部品が国内で手配できるかどうかです。
ピラティスマシンも機械なので、何年使っても100%壊れない ということはありません。経年劣化や長年使用して行く中で、ど うしてもガタが来ることがあります。
不具合が起こってしまった部品を交換したいというときにアフ ターサービスが充実しているかどうかを確認した方が良いです。
部品を国内で調達できる会社は、もちろんその分修理も迅速に 対応できます。
海外からパーツを取り寄せたりするのは時間もコストもかかり ます。
また、そもそも部品自体を調達できないようであればアフター サポートもできないので、ガタついたり壊れたりした場合に買い 替えになるなど結局コストがかさみます。
信頼できるサポート体制を整えたメーカーを選びましょう。
多様性
機能がたくさんある方が良いです。どんな機能が使えるかどうか をチェックします。
フットバー(足を乗せて蹴るためのバー)の間隔が、3段階調 節なのか、5段階調整なのかを見ます。
クライアントによって使い分けができるので多機能な方が良い でしょう。

スペース

ピラティスのエクササイズは、手を広げたり足を広げたり結構 スペースが必要になります。それを踏まえてスペースを確保する ことが大事です。
自宅サロンの場合は専用の部屋用意するのか、リビングに置く のかなどどの場所にピラティスマシンを設置するのか考えておきましょう。
自宅サロンの場合などでもそうですが、搬入経路の確認もしておかなくてはなりません。 ピラティスマシンは分解ができないの でエレベーターに乗せられるサイズなのかどうかのチェックが必 要です。
また螺旋階段がある場合や屋内に「コの字」の階段がある場合 は搬入不可になることもありますので、搬入経路の確認は大切です。
この部屋に置きたいという希望がある場合は、エレベーターか ら玄関ドア、その部屋までのルートをしっかりチェックして伝え ておきましょう。
いざ、購入してから搬入できないというトラブルを避けるため に事前に搬入経路の説明や確認をしてもらえるメーカーを選びま しょう。
クライアントの反応

スプリングが弱いかどうかなどマシンを使っているお客様の反 応を見ることが大事です。 マシンが高価でいくら良いものでもお客様の反応が悪いとその価 値がないからです。
そしてお客様の実際の声を聞くことが大事になります。お客様 が「マシンから音が鳴る」「スプリングが緩んだ感じがする」という意見があれば、スプリングを交換するなどのメンテナンスが 必要になります。ニーズに合わせて方針を変えていくのが大事です。
予算
それぞれ皆様には予算があるかと思いますが、補助金の活用な ども視野に入れましょう。
そして自分の予算に見合ったピラティスマシンと出会うことが 大事です。
まとめ
とにかく一番大事なのは「品質」です。
2番目に大事なのも「品質」。
とにかく何より品質が大事です!
この記事を書いた人

マシンピラティスのマシンマニア!
株式会社JUNO CEO 盧辰昊 (ノジンホ)
JUNO PILATES創立者の盧です。鉄や木材のねじ研究・海外営業の経験を活かし、高精度なピラティスマシンの開発・普及に尽力。
製品の特性や選び方を詳しく伝え、そして品質の高い製品を提供しています。信頼できる情報をお届けしますので、お気軽にお問い合わせください。
著書:ピラティスマシン選び方の教科書
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見どころは第5章 ピラティスマシンの選び方、第6章 ピラティス開業の条件、第7章 結論~マシンの選び方 7つのポイント~
さらに、開業や集客に役立つマーケティング手法等の情報も網羅。正しいマシン選びをサポートし、理想のスタジオ運営を実現しましょう。
読者数3,500人突破!
2025年11月現在、累計3,500名の方にご覧いただいています。

目次
- 第1章 モノローグ
- 第2章 マシン選びが成功のカギ!
- 第3章 ピラティスとは
- 第4章 ピラティスマシンの種類
- 第5章 ピラティスマシンの選び方
- 第6章 ピラティス開業の条件
- 第7章 結論~マシンの選び方 7つのポイント~
- 第8章 お客様からよく聞かれるピラティスマシンに関するQ&A
- 第9章 ピラティススタジオ開業における豆知識
- 第10章 ピラティスブームはいつまで続くのか
- 第11章 JUNO PILATESの紹介
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