トランプ関税は米国におけるゲーム機、GPU、パッケージ版ソフトなどの価格にも影響を及ぼすだろうとアナリストが警告
「軽減への努力にもかかわらず、米国のゲーマーは出費が増えることになるかもしれない」
米国トランプ政権は、中国、カナダ、メキシコからの輸入品に新たな関税を導入したが、アナリストらはゲーマーに対し、これらの関税によりビデオゲームやコンソール、その他テクノロジー製品の価格、さらには在庫にまで影響を及ぼし始めると警告している。
現地時間2025年3月4日より発動されたこの関税は、当該国から特定の商品を輸入する際に課せられるものだ。今回の場合、カナダとメキシコからのほぼすべての輸入品に25%、中国からの輸入品に20%の関税が課せられる。サプライチェーンの企業がこれらのコストを負担することもあるが、たいていは消費者に転嫁される。これを受けて、大型スーパーのTargetや家電量販店のBest Buy、Acerなどの企業は、すでに今後数カ月の間に自社が販売する製品の価格が上昇することを見込むよう警告している。
そしてゲーマーにとって残念なことに、価格上昇はテクノロジー製品やゲーム関連製品に影響を及ぼす可能性が非常に高い。米市場調査会社のNiko Partnersでアナリストを務めるダニエル・アーマッドはBlueskyにて、中国製品への関税はビデオゲームコンソールやスマートフォン、GPU、ノートパソコンなどに影響を及ぼし、メキシコからの輸入品に課せられる25%の関税はパッケージ版ゲームに影響を及ぼすと指摘している。
ただ、これがどの程度価格に影響するのかは不明だ。アーマッドが指摘するように、一部の電子機器メーカーと販売業者は、これら関税を見越して製造拠点を東南アジアへ移すといった積極的な対策をしている。そして、コンピューター部品は2月に導入された中国からの輸入品に対する10%の関税の影響をすでに受けていたが、今回関税が20%へと引き上げられた。しかしアーマッドによると、米国へ輸入されるコンソールの75%は中国からのものだという。また、価格がまだ発表されていない任天堂の新たなコンソール、Nintendo Switch 2への影響については多くの疑問が残っている。
アーマッドの投稿に対し、米市場調査会社のCircanaでアナリストと務めるマット・ピスカテラは別の見解を示した。メキシコからの輸入品に対する関税を受けて、店舗からパッケージ版ゲームがなくなり始める可能性があるとしている。
ピスカテラは別の投稿で、Circanaの2024年における米国のゲーマーセグメンテーション調査によると、米国市場ではすでに若年層のゲーム人口が減少しており、これは少なからずゲームがますますお金のかかる趣味になってきていることが原因だと指摘している。
「ゲームがますます高価になってきており、日常に関わる物価も上昇しているため、この傾向が改善される可能性は低い。ユーザーの数が減るなかで成長する唯一の方法は、今残っているプレイヤーそれぞれにもっと消費してもらうこと。もちろん、これはかなり難しいことです。彼らは食費や家賃、公共料金といった日常の出費も増えているのですから」
「言うまでもなく、同時にゲーム関連製品の価格を上げても効果はないでしょう」
IGN USは2月、こうした関税がゲームに及ぼす影響について複数のアナリストが警告していることをすでに報じていた。当時、エンターテインメントソフトウェア協会(ESA)までもが関税の導入前に、ゲーム消費者や経済に大きな影響を及ぼすのではないかとの懸念を示していた。
新たな関税がゲーム分野に及ぼす影響の具体的な規模や範囲はまだわからないが、ゲーム関連製品がこの新たな政策から無傷で切り抜けられるとは到底思えない。