KameraOne Japan英国陸軍が新型地雷除去ロボット「WEEVIL」の試験運用に成功(MSN,2025/4/14)という映像を見た。
地雷は,人道上でも最も卑劣な武器の1つとされる。戦闘員だけでなく,民間人が巻き添えになることが多く,しかもそれが,紛争が終わってからも長く続く。不発弾とともに,厄介な武器である。
WEEVILは,農業で使われるような熊手(rake)を使って地面を掘り起こし,地雷を見つける方法が採用されている。掘り起こされた地雷は,車両の幅の外に押し出され,安全な道が同時に確保できるという方法である。掘り起こした際に爆発することもあるだろうが,車両は無線で遠隔操縦でき,作業者の安全が図られている。
日本からも,さまざまな地雷除去装置が提案されて使われている。印象的なのは多数のチェーンを回転させて地面を叩き,その場で地雷を爆発させる方法である。爆発しても破壊されるのは汎用的なチェーンなので,簡単に取り換えができる。
実際は,こうした機械ではなく,金属探知機を手動で扱いながら,人力で地雷操作をしているケースが多かった。しかし,金属製ではないプラスチック製の地雷も作られるようになり,探知が難しくなっている。
人が作業するとその体重で地雷が爆発してしまうため,体重の軽いネズミやその他の生き物に探知機を背負わせて地雷除去作業をする試みもあるが,そういった用途に生き物を危険にさらすということに対する抵抗もある。
ロボットが,戦場で偵察から攻撃まで使えるレベルになってきた。人型ロボットやイヌ型ロボット,そしてドローンにカメラや兵器を搭載し,相手側に接近させる。すでに飛行型や船舶型のドローンでは,自爆ドローンが安価な兵器として使われてしまっている。
これに対して地雷除去ロボットは,安全・安心のための技術開発であると評価したい。戦争時に地雷を使うこと自身も卑怯な方法だが,紛争が終わってなるべく短期間に安全・安心な生活を住民が取り戻せるように,こうしたロボットが必要だと考える。