さまざまなLinuxディストリビューションの世界

思い出深い「Linux」ディストリビューション5選--今はもう存在しない名OSを振り返る

Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-12-29 07:00

 筆者は「Linux」を何十年も愛用してきた。これまで試したディストリビューションのうち、すでに開発が終了し姿を消したものがいくつあるのか、正確には把握していない。しかし、その中には記憶に深く刻まれ、今も脳裏から離れないものがある。

 それらは懐かしく忘れがたいものばかりだが、中にはその消失がLinuxファンの心に深い傷を残したケースも含まれる。本記事では、筆者がかつて愛用していた、現在は存在しないLinuxディストリビューションを振り返る。

1. Mandrake

 最初に挙げるべきは「Mandrake」だ。このディストリビューションは、Linuxを初心者にも使いやすくすることを目指した先駆的な存在として、1990年代後半から2000年代初頭にかけてコミュニティーに大きな衝撃を与えた。グラフィカルなインストーラーや設定ツールをいち早く採用し、ライブCDの普及をけん引した功績は大きい。

 また、Mandrakeが特別だった理由は、開発チームの姿勢にもある。彼らはプロジェクトに対して過度に堅苦しくなく、楽しむことを知っていた。筆者が初めて参加したLinuxコンベンションでは、彼らと夜遅くまで踊り明かした記憶がある。彼らはLinuxやオープンソースだけでなく人生そのものを愛しており、その経験があるからこそ、Mandrakeを思い出すと今でも笑顔になる。

2. Caldera OpenLinux

 筆者が初めて手にしたLinuxディストリビューションは、1997年にCompUSAで約50ドル(約5500円)で購入した「Caldera OpenLinux 1.0」だった。今思えば、Linuxにそれほどの大金を投じたのは驚きだが、当時は後悔していなかった。

 しかし、実際には愛着を感じつつも、使用期間は短かった。筆者のPCに搭載されていた「Winmodem」が動作しなかったからだ。別のディストリビューションに乗り換えても解決せず、最終的にUS Robotics製の外付け33.6kbpsモデムを購入することで、ようやく通信環境が整った。

 当時の筆者は、Caldera OpenLinuxがビジネスユーザー向けであることを見抜けていなかった。たとえモデムが正常に動作していたとしても、Linuxの学習を始めたばかりの人間にとって、このディストリビューションは難易度が高すぎたかもしれない。

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