

われわれはCES 2026の最新ニュースを追いかけているが、その中でもひときわ話題を集めているのが、振動する包丁だ。
提供:David Watsky/CNET
2025年、Seattle Ultrasonicsは世界初の超音波ナイフをまもなく発売すると発表した。今週のCESでは、その振動する刃を実際に試せるようにしており、私は毎秒3万回以上振動する399ドル(約6万2000円)のシェフナイフ「C-200」を手に取る機会を得た。
これまで何十本ものシェフナイフを試してきたが、こんなナイフは初めてだ。この不思議なキッチンガジェットの狙いと、振動する包丁で食材をスライスすることの意味を紹介しよう。
提供:David Watsky/CNET
非常に高速な振動を加えることで、柔らかくてつぶれがちなトマトや、ぎっしり詰まったジャガイモでも、あまり力を入れずに切れるようにすることがこのナイフの狙いだ。また、微細な振動が食材と刃の間の摩擦を減らしてくれるので、切った食材が刃にまとわりつきにくく、いちいち指で食材をこそぎ落とす必要がない。あれは確かに危ない作業だ。
CESのプレビューイベントにおけるSeattle Ultrasonicsのブースで、私は大勢の来場者の波をかき分け、このナイフを初めて手に取った。同社の担当者は、まな板の上に試し切り用のトマトとジャガイモを用意していた。
使い方は簡単だ。柄の部分にある小さなボタンを押すと、超音波振動が起動する。オンにしても、ナイフ自体がブルブル震えている感じはほとんどない。ただ、手の中を小さな電流がスッと走るような、かすかなビリビリ感はあった。不思議な感覚ではあるが、不快というほどではない。
提供:David Watsky/CNET
担当者が「最も振動が強い」と言う刃先の部分をトマトに当ててみた。言われた通り、ほとんど力をかけなくても、刃はトマトの実の中にスッと入っていく。ナイフを持ち上げると、スライスしたトマトは簡単に刃から離れた。
もう一度、今度はもっと薄く、正確に切ってみる。一般的な包丁よりも、薄いスライスを楽に切れると感じた。
ここまでは順調だ。
次はジャガイモだ。トマトに比べると、さすがにかなり力を入れる必要があったが、それでも、ふつうにデンプン質の野菜を切るときよりは、少ない力でスッと刃が入っていく。何枚かスライスしてみると、スッと刃から落ちるスライスもあれば、従来通りくっついてしまうものもあった。ジャガイモに関しては、「食材が刃から離れやすい」というより、「固いものが切りやすくなる」というメリットのほうが大きそうだ。
提供:David Watsky/CNET
おそらく、私自身は買わない。料理はよくするが、刻んだりスライスしたりする作業で疲れることはほとんどない。むしろリラックスできる作業だと思っているし、今使っている包丁にも満足している。
このナイフの価格は、なんと399ドル(約6万2000円)。私のお気に入りメーカーの高級包丁でも、その4分の1程度の値段で手に入る。
超音波ナイフを使うと、食材を切るのに必要な力が大幅に減るので、筋力や手の可動域に問題がある人には特に役に立つはずだ。関節炎や手根管症候群、反復運動損傷などを抱える人は、Seattle Ultrasonicsのこの革新的な包丁によって負担を軽減できるかもしれない。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
Amazonのアソシエイトとして、CNET Japanは適格販売により収入を得ています。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「戦えるデータ基盤」の条件
そのAI、精度の低いデータで動かしてない?
顧客DBの落とし穴と成果につながる整備
再現性ある改革の軌跡
法人データを武器に営業支援の限界を超える
競争しない企業が誰よりも速く成長する理由
プライバシーを守って空間を変える
ドコモビジネス×海外発スタートアップ
共創で生まれた“使える”人流解析とは
【独占】生成AI勃興でリストラ敢行 巨額調達ダイニーが人材削減に踏み切った理由
【独占】みずほFG傘下の道を選んだUPSIDER宮城社長インタビュー 「スイングバイIPO当然目指す」
メルカリが「2四半期連続のMAU減少」を恐れない理由--日本事業責任者が語る【インタビュー】
なぜPayPayは他のスマホ決済を圧倒できたのか--「やり方はADSLの時と同じ」とは
AIが通訳するから英語学習は今後「オワコン」?--スピークバディCEOの見方は
パラマウントベッド、100人の若手が浮き彫りにした課題からCVCが誕生
野村不動産グループが浜松町に本社を「移転する前」に実施した「トライアルオフィス」とは
「ChatGPT Search」の衝撃--Chromeの検索窓がデフォルトで「ChatGPT」に
「S.RIDE」が目指す「タクシーが捕まる世界」--タクシー配車のエスライド、ビジネス向け好調
物流の現場でデータドリブンな文化を創る--「2024年問題」に向け、大和物流が挑む効率化とは
「ビットコイン」に資産性はあるのか--積立サービスを始めたメルカリ、担当CEOに聞いた
培養肉の課題は多大なコスト--うなぎ開発のForsea Foodsに聞く商品化までの道のり
過去の歴史から学ぶ持続可能な事業とは--陽と人と日本郵政グループ、農業と物流の課題解決へ
通信品質対策にHAPS、銀行にdポイント--6月就任のNTTドコモ新社長、前田氏に聞く
「代理店でもコンサルでもない」I&COが企業の課題を解決する