

Dan Guido氏は電動キックスクーターを8月2日の夜に盗まれたとき、諦めはしなかった。
ニューヨークのブルックリン在住で、サイバーセキュリティ企業の最高経営責任者(CEO)を務めるGuido氏は、盗まれた黒いスクーターの中に、小さなBluetoothトラッカーであるAppleの「AirTag」を2つ潜ませ、黒いガムテームで隠していた。同氏は翌日、AirTagの助けを借りてスクーターを探し始めた。ネタバレ注意:スクーターは見つかった。

Guido氏は、ニューヨークに拠点を置くTrail of Bitsというサイバーセキュリティのコンサルタント企業のCEOだ。同社は、防衛、テクノロジー、ファイナンス、ブロックチェーンなどの分野の顧客を持つ。8月10日、同氏は一連のツイートでスクーター奪還作戦の一部始終を紹介し、AirTagによる探しもののコツを共有した。
「私のスクーターが先週盗まれた。盗人は気づいていなかったが、私はスクーターの中に2つのAirTagを隠してあった。私はAppleの『探す』ネットワークとUWB(広帯域無線)を使って、今日スクーターを取り返した」とGuido氏はツイートした。
盗まれた翌日、Guido氏はスクーターの捜索に当たってニューヨーク市警に協力を求めたが、同氏が店に入ろうとしたり、個人宅のドアをノックしたりしようとすると、警官たちはためらった。「警官はAirTagを知らず、私が彼らを盗みに加担させようとしていると思ったようだ」とGuido氏はツイートした。Appleとニューヨーク市警にコメントを求めたが、すぐには反応はなかった。
I also had NYPD meet me at the nearest street corner but they were resistant to helping. They weren’t familiar with Airtags, thought I might be enlisting them to steal something, and refused to walk with me if I knocked on a door or into a store.
— Dan Guido (@dguido) August 10, 2021
翌日スクーターを探そうと決意したが、時間がなかった。「Black Hat」に参加するために、ラスベガス行きの飛行機に乗らなければならなかった。私は自転車で、スクーターが盗まれた場所に予備の防犯ロックを持って行ってみた。もしその近くにスクーターが放置されていたら、後で回収するためにその辺りにロックしておこうと思った。
また、ニューヨーク市警の警官に最寄りの交差点まで来てもらったが、彼らは協力を躊躇した。AirTagのことを知らないので、私が彼らを盗みに加担させようとしていると思ったようだ。だから、私が個人宅のドアをノックしたり店舗の中に入ったりしようとすると同行を拒んだ。
Guido氏は、セキュリティイベントのBlack Hatに向かうため、時間がなかったという。同氏は、もうおしまいだと思ったとツイートした。持ち主から離れて時間がたつとAirTagが音を発するので、潜ませているのがばれてしまうのだ。
Appleは6月、AirTagのアップデートで、持ち主から8~24時間離れていると、自動的にノイズを発するようになると発表した。それまでは、ノイズを発するのは離れてから3日後だった。
With only 1hr to hunt, I couldn’t find its precise location and left thinking it was in these apartments. I boarded my flight to Blackhat, expecting I’d never see my scooter again. Why? Apple’s anti-stalking features. pic.twitter.com/TQ4ca24iXz
— Dan Guido (@dguido) August 10, 2021
探すのに1時間しかかけられなかったので、正確な場所を見つけることはできなかった。どこかの住宅の中にあるのだろうと思った。Black Hat行きの飛行機の中で、もう私のスクーターには二度と会えないだろうと思った。Appleのストーカー防止機能のせいだ。
運良く誰もAirTagを見つけなかったので、Guido氏は8月9日にカンファレンスから帰った後、捜索を再開できた。
またニューヨーク市警の壁にぶちあたったが、事情を説明したところ、2人の警官がスクーターの位置確認に同行してくれることになったと同氏はツイートした。
I was patient, upbeat, and demonstrated with the Airtags on my keys. I reiterated I didn’t want them to do anything illegal to help me, made a joke about it only costing 0 so it’s no felony, and insisted it would get solved within an hour. It worked!
— Dan Guido (@dguido) August 10, 2021
ニューヨーク市警ではすぐに抵抗にあった。
- スクーターが盗まれたところに戻ってそこから警察に電話しなさい
- そこはうちの管轄じゃない
- 住居の中にあるなら協力できない
- あなたのそのブードゥー教の魔法、もといAirTagとやらはよく知らない
私は辛抱強く、軽い感じで自分の鍵につけてあったAirTagでその仕組みを説明した。私に協力することであなたたちに違法なことに加担させるつもりはないと繰り返し、たかが800ドル(訳注:約8万8000円)のものだから重罪にはならないと冗談を飛ばし、1時間で済むことだからと強調した。これが効いた。
そして一行は、スクーターがありそうな場所にたどりついた。電動バイクショップだ。
ショップの中に入ると、Guido氏の「iPhone」にUWB通知が表示された。近くにスクーターがある証拠だ。そしてついに、同氏はスクーターと再会した。
Seconds later, I walked right into it. My scooter! The employees were in disbelief: How did I know it was mine? I played sounds from an Airtag. Not good enough. I paired to it with the Ninebot iOS app. This convinced the last holdouts. pic.twitter.com/dCW7YLEpkQ
— Dan Guido (@dguido) August 10, 2021
ショップの中に入ると、UWB通知を受信した。4m先だ! 警官に、ここにある、歩き続けて、と身振りで合図した。店内には多数のバイクが乱雑に置かれていた。新車は1台もなく、すべて中古だった。
数秒後に見つけた。私のスクーター! ショップの従業員たちは信じられないようだった。なぜそれが私のだと分かったのか? 私はスクーターの中のAirTagを遠隔で鳴らしてみせた。それでも不十分だった。Ninebot(訳注:スクーターの販売元)のアプリとペアリングしてみせた。これが決定打になった。
連投ツイートの最後に、Guido氏はAirTagユーザーのための、AirTag付き所有物の盗難に備えるコツを記した。
Here are a few lessons learned if you’re using Airtags for theft recovery:
— Dan Guido (@dguido) August 10, 2021
1) Use an Airtag adhesive that blends in and muffles noise. It’s clear my thief was looking for them.
2) Do not turn on Lost Mode. It immediately alerts the thief they’re being tracked.
3) Act quickly, before the anti-stalking feature kicks in. Damage done to my handlebars was likely in response to the regular noises from the Airtag.
— Dan Guido (@dguido) August 10, 2021
4) Limit your in-person interactions and always involve the police. Don’t try to retrieve your stolen goods until you have backup.
警察署で報告書に記入すると、同行した警官は同僚からのハイタッチを受けた。最後に盗難バイク事件を解決したのがいつだったか、誰も思い出せなかったのだ! 私は皆にAirTagの使い方を教えてからLyftに乗って帰宅した。Ninebotは返品交換に合意してくれた。
AirTagで盗まれたものを取り戻すための教訓をここに書いておこう。
- AirTagのノイズを消音する接着式カバーを使おう。私のスクーターを盗んだ犯人は、AirTagを探した形跡がある
- 「紛失モード」をオンにしないこと。オンにすると、犯人に追跡していると知らせることになる
- ストーカー防止機能が起動する前に、素早く行動しよう。私のスクーターのハンドルの傷は、おそらくAirTagが発したノイズへの反応のせいだろう
- 1人で行動せず、警察を巻き込むこと。盗まれたものを支援なしに取り返そうとしてはいけない
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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