
立派な額に入った賞状を掲げているのは、私のお気に入りの歯医者、ばんの歯科の坂野
医院長。 この賞状の由来が、今日のお話です。
坂野さんは、長年、東白壁小学校の歯科校医を務めてきましたが、私の同じ歳という
ことで、そろそろ後進に道を譲ることになりました。
ここからが坂野さんの面白いところ。
長年勤務してきたんだから、賞状をもらいたい。
ところが学校が用意してくれる気配は無いので、
それだったら自分で用意しよう。
ということで、「こんな文面で賞状書いてくれません」と、文案、白紙の賞状と一緒に
お願いされたのがツノ坊ってわけです。 おまけに締め切りが、依頼された翌日って!
ところが文案があまりにダサい。そもそも賞状のタイトルが『卒業証書』とありました。
文案も、
校医の課程を修了したので、ここに証します
とか、なんとか。
そりゃ~、卒業といえば、卒業ですが・・・
これを見たツノ坊、困ってしまって、ワンワン、ワワンじゃなく、困ってしまいました。
しかしそこからツノ坊、まずは文面を一生懸命考えて、そこから文字の配列を考え、
大急ぎで書き上げました。

一日しか納期が無かったので、出来は不本意でしたが、とにかく一方的に約束させ
られた日に、持参することができました。
さて、その翌日、私が歯のクリーニングに出掛けると、すでに診療室の壁に、

立派な額に入って、感謝状が掛かっていました!
坂野さん曰く、
「奥さんに書いてもらったのを受け取って、すぐ校長先生に持って
行ったの。 校長先生、これを見るなり、あまりの素晴らしい字に
驚きつつ、
『いや~、気づきませんでした。
本来なら私たちが準備しなきゃいけないのに。
申し訳ありませんでした。」
で、校長先生に、
『感謝状に校長先生の印を押してください』
ってお願いし、そのまま持ち帰って来て、早速飾ったの」
自分への感謝状を、自分で考え、作り、相手に押印まで要求して押してもらうって、
坂野さんの大胆な着想力、実行力には脱帽です!
Truth is stranger than fiction.
事実は小説より奇なり。