幸福って どこにあるの?


 ずっと昔に、川村 妙慶という僧侶の方の話をラジオで聴いたことがあります。印象に残っていた話なので、「幸福」に関して話されたその一部を、以下に書き移してみました。

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 2009年 内閣府が国民に自分の幸福度を10点満点で評価する調査を実施しました。その結果、日本人の幸福度は6.5点で、同様の調査を行っている主要各国を下回った結果となったことが話題になりました。

 それまでもっぱら国内総生産(GDP)日本人の豊かさを測ってきたことを考えれば、一人一人の幸福度を測るこの調査が話題になったことは、本当の幸せは一人一人違うということに、多くの人の目が向き始めた証しではないかな、と感じたものです。

 国民総幸福量(GNH)という独自の指標を掲げる国として有名なのは、ブータンです。2005年の国勢調査では、国民の約97%が幸福と感じているという結果で、報道でもずいぶん取り上げられました。経済的には豊かな国ではないでしょうに、一体何が違うのでしょうか。幸せを感じるための要素とは何でしょう。もちろん、人それぞれ違うでしょう。まずはお金という人もいるでしょう。一般的に言えば、健康であること、お金があること、家族との関係が良好なことでしょうか。

 さて、ブータンですが一人当たりのGDP国内総生産は日本の約1/12です。そのブータン国民の大半に、自分は幸福だと感じさせるものは何でしょう。調査では、人間関係、隣人関係、家族関係が充実していることなどが明らかになりました。また地域での活動も活発で、例えば平和とは何か、幸せとは何かを話し合う機会などもあると言います。 まあ 少なくともお金は重要な条件ではなさそうですね。ある時ブータン国王が語った言葉を私はよく覚えています。

「私は世界の支配者のようにではなく、国民の兄弟のように、また親のように、また息子のようになりたいのである。」

とても印象的な言葉ではありませんか。

 翻って日本ですが 2018年夏ある女性議員がLGBPのカップルは子供を作らない。(つまり、生産性がない)と発言し物議を醸しましたね。*LGBP(性的少数者の総称)

 なぜここまで騒がれたのでしょう。それは子供を産むイコール生産性人間の価値を生産性で測るといった考えが、同性カップルだけではなく独身者や子供がいない方など様々な立場の方から反発を受けたからでしょう。

 そもそも子供は作れる、作れないではありません。子供とのご縁があったかなかったかだけなのです。それぞれの立場の人が尊重し合い、様々な環境の中で暮らしやすい仕組みを作るのが公僕としての務めではないかな と感じました。

 ブータン国王が国民の中に生きていくと言ったように誰もが一つの家族のようにつながり、信頼し合うことができるのであれば、たとえ家計が苦しくとも病気になったとしても、身寄りがなくても、性別に関係なくともに支え合い助け合うことができるのではないでしょうか。それが安心して生きることのできる社会なのでしょう。

 今、手にしている財産、肩書き、コネクションは人間を一時的に満足させるかもしれませんが、それらのものは状況によって移り変わっていくものなのです。大切なのは、今与えられたものをどこまでも大切にすることができるかだと思います。

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安心して生きることのできる社会

 「安心」こそ人間が幸福を感ずる大切な要件ではないでしょうか。
 平和・調和・協調という「和を以て貴しと為す」精神。この聖徳太子の精神は、日本の伝統の大黒柱ではないでしょうか。この一人ひとりの人間をいとおしむ精神を、現代に蘇らせ人間性を尊重にする政治を、特に現代の政治家にはお願いいたしたいと、常々思っています。

 いつ戦争が起こるかわからないような世界にならないように。物騒な世界にならないように。それが政治家の重要な、それこそ「責任ある」使命であるはずです。

 生まれてきた子どもたちが、安心して平和に生きていける世界を

 特に、現代の政治家には、下記リンク記事にある敗戦直後の心を忘れてほしくないものです。「力で立つものは力で滅びる。金で立つものは金で滅びる。」

「山本玄峰老師と終戦秘話」 -三島市 龍澤寺 静岡県-  


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