
自宅の晩酌用に泉酒造の【琥泉 辛口純米 無濾過生酒 原酒】を調達しましたので、甘口辛口などの味の解説やレビューをざっくばらんに書き殴ります。皆さんの日本酒選びに1ミクロンでもお役に立てますと幸いです。
一つ前の記事です→『041|翠巒 純米吟醸 無濾過生原酒』
お酒のレビュー
概要と経緯
前回記事の翠巒を買った時に購入した時の事。あれこれ試飲した挙げ句、結局は全く関係のない3本を選んでしまったという顛末……その過程にて、そういえば琥泉(仙介)は暫く買ってないかもと思い選びました。
琥泉は日本一の酒どころである神戸の灘の銘柄。灘五郷という定義の中での御影郷(阪神電車の御影駅を中心としたエリア)に製造元である泉酒造が立地しており、近隣には白鶴や菊正宗、剣菱といった錚々たる酒造メーカーが犇めき合っています。
そうした中でも琥泉(仙介)を醸す泉酒造は少量生産の地酒蔵といっても良い規模で、銘酒界隈では以前からよく知られた存在だったりします。自身も琥泉や仙介はこれまで何度も飲んでおり、少し前には灘の泉酒造にも赴いた事があります。


自分が訪れた時は阪神電車の新在家駅から歩き始め。この日は甲南漬本舗にて漬物を買って、神戸酒心館→泉酒造→櫻正宗というコースで巡りました(白鶴酒造、菊正宗酒造、剣菱酒造も通りましたが前2つの展示館は既に営業終了、剣菱酒造はそもそも観光客の受け入れ施設無し)。
実際に歩いてみると白鶴や菊正宗などの酒造タンクが林立する様は壮観。辺りには仄かにお酒の甘い香りが漂っており、ここはやはり日本一のお酒の町なんだなと再認識させられました。

泉酒造は白鶴などの大メーカーが並ぶ辺りからは若干西に離れた所にあり、周囲には神戸酒心館(福寿)、安福又四郎商店(大黒正宗、白鶴酒造の設備を借りて製造)といった比較的小規模の酒蔵が立ち並んでいます。
写真は2015年当時のものですが、2020年に社屋の建て替えが行われて現在では真新しいビルとなっています。


現在は蔵元での試飲対応もあるらしいのですが、当時は小売りのみでした。ただ販売だけでもファンであれば垂涎とも言えるラインナップで、仙介(琥泉はそこそこ取り扱っている店が多い)は特に都内では取扱店が限られるで、この時はその仙介の特別純米無濾過生原酒を購入。旨味とキレの両立した洗練されたお酒でした。
ちなみに仙介と琥泉のブランドの違いですが、仙介は山田錦をメインに使用した比較的華やかで透明感ある傾向。琥泉は五百万石等の他の酒米を使用した飲みごたえのある食中酒向けの傾向と内容が差別化されています。どちらも違ってどちらも美味しいです。
味覚の傾向

何年かぶりとなった琥泉。今回もいつもと同様に家族のレビュー。
家族「これ辛口? 最後は切れるけど最初は割と甘味が広がって美味しい」
犬山「甘辛のメリハリある感じ?」
家族「そうそう。辛口って言われないとあまり意識しないかもね~」
自分も琥泉は幾つか飲んだ事ありますが、今回の辛口純米は初めてだったので集中して飲んでみる……確かに最初の甘味が印象に残り全体のバランスも骨太。ただ、辛口を標榜している通り後味のキレが鋭い。恐らくは食中酒として飲むのが正解なんでしょうけど、単体でも行けてしまいそうな万能選手的なお酒でした。
カテゴリでは一応、辛口の日本酒としていますけど人によっては中庸寄りに感じるかもしれません(銘柄名の辛口を優先しました)。

※数値が高ければ味が優れているという訳ではないのでご注意下さい
料理との組み合わせ


今回は鎌倉(大船)駅弁である大船軒の鰺の押寿しと合わせてみました。こちらはその外箱と内容……買って1日くらい置いて熟れさせるのが好き。

いざ日本酒と合わせてみた風景。塩気と酸味の強い押し寿司と、辛口でキレの鋭い琥泉との相性は中々のものでした。90点くらい。

その後、マツカワガレイの刺身と合わせてみましたが……これは抜群の相性でした。琥泉を挟む事でカレイの甘味が引き立ち、そして琥泉そのものの深みも増す。95点の組み合わせ。

そのマツカワガレイの刺身の残りを後日昆布締めにしてみました……ほぼほぼパーフェクトなお酒のつまみ。98点の組み合わせ。
スペック一覧表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵元 | 泉酒造(兵庫県神戸市東灘区)→(HPリンク) |
| 使用米 | 不明 |
| 精米歩合 | 70% |
| 日本酒度 | +4~5 |
| 酸度 | 1.8~2.0 |
| アルコール度数 | 17度 |
| 種別 | 純米酒(生原酒) |
| 購入価格(税込) | 3,190円(1,800ml) |
買えるお店の紹介(あれば)
Amazonと楽天ともに同スペックの琥泉がありましたので紹介致します(楽天は四合瓶のみ)。中庸寄りの辛口酒なので食中、特に魚介系に合うお酒をお探しの方はおすすめ。
上の方で紹介した【仙介 特別純米 無濾過生原酒】も見つけましたので紹介致します。琥泉とはまた違った洗練された味わいを堪能したい方はこちらの方も。
※流通量の少ない地酒なので、品切れ&リンク切れの際はご容赦下さい。
次回のお酒はこちら→『043|玉川 Ice Breaker(アイスブレーカー) 純米吟醸 無濾過生原酒』※未作成



