小説
お金を稼ぐ……それを意識したことは野々野足軽はこれまでなかった。野々野家は別にお金持ちではない。でも、そんなに物欲がなかった野々野足軽はそこまで何かをねだったり? はなかったのだ。男の子として、漫画やゲームは好きだけど、それは父親も一緒だから…
人は学ばない。そんなことを聞いたことはないだろうか? サンクチュアリを利用することで再び文明を取り戻し、発展を続け、世界に人は再びあふれることができた。そうなるとさらなる研究も進んで以前の世界から変質してしまったこの世界のそのものの資源たち…
サンクチュアリはとても純粋でそして強大なエネルギーだ。けどわかってると思うが、サンクチュアリは選ばれた存在にしか使うことはできない。そして人類の中にはサンクチュアリに認めれる存在はいなかったんだ。じゃあ誰が? これはもう答えはわかってるだろ…
とりあえず子供たちは預けることはできた。桶狭間忠国の組織には最初はそれこそ同じような歳の、こういっちゃなんだが、社会からのはぐれモノというか? 不良っぽい奴らがおおかった。でもなんか夏休みを経て久しぶりに接触……は桶狭間忠国にしかしてないが、…
「ふう……」 大きく息を吐く野々野足軽。その周囲には透明な膜につつまれた男女数人の子供が浮いてる。野々野足軽を中心に透明な膜につつまれたその子たちは回ってた。子供たちは気持ちよさそうにすやすやと眠ってる。 きっとこのことは覚えてなんてないだろ…
沢山の危機をこの世界の人々は乗り越えて来た。それは確かにそうかも知れない。でも本当にそれは乗り越えてきたのだろうか? 本当に? そう言える? その危機は誰かに押し付けることで誤魔化して来たんじゃないのか? そう具体的にはこの便利なうさぎちゃん…
何が起きたのか子供たちはわかってなかった。怖い大人に暗い場所に閉じ込められて、きっと遠くに連れて行かれるんだろうって思ってた。もう子供たちにはそれに逆らうだけの気力も何もなかった。 だから皆が思ってた。「どうにでもなれ」って。でもそんな中、…
ウサギが捕まってどれくらいたっただろうか? もうわからないくらいの時間がたった。それに伴って更に科学は発展していく。でも争いが無くなったわけじゃなく。力やら技術、野望を求めて戦いは常に起きてた。ウサギはそのたびにどうやら利用されてた。 その…
野々野足軽の超能力を纏った手は日の光が届かないコンテナの奥に差し込まれた。そしてその手は手首の所からなくなってる。けど本当になくなったわけじゃない。ただ……別の場所に差し込まれただけだ。 本当なら全く別種の力だと干渉とか出来ないものだとおもう…
その部屋に入った。自由に家の中を動き回る事ができたから、どうやら上手くセンサーを反応させてその部屋の扉を開いたみたいだ。ウサギってそんなに賢いイメージがなかったけど……ちょっと見直した。 これは記憶だからね。私は見てるだけで、何もここに干渉は…
幸福な時間が進んでいく。きっとここはどこかの集落なんだろう。そんなに人がいるようには思えない。まあ外に連れ出してくれないからよくわかんないんだけど。平和な時間。あたたかな雰囲気……あの世界で私が知ってるのはそれこそ雪にとざされた世界なんだけ…
コンテナの中には誰もいない。さっきまでは確かにここに十人に満たない子供たちがいたはずだ。子供といっても、その中には野々野足軽とそんなに変わらない歳の子もいたが……皆、一様に影の中に消えてしまったようだ。 こうなると、本来ならお手上げ……だろう。…
自身の意識を電気信号に乗せることで、私の視界は白く輝いていく。リラックスするように背もたれが出てきて、私は体を上に傾けていつもよりも高く感じられる浸ってる脚から感じる水温が気持ちいい。自然と意識が肉体から離れていくような感覚。 気付くと私の…
とりあえずこのままコンテナに入れておくことはできないだろうってことで、野々野足軽は子供たちを解放することにした。けどそこで大切なのは自分の正体を明かすかどうか? でも野々野足軽の中では決まってた。 正体は明かさない……明かすつもりはないのだ。…
「さて、どうするか?」 野々野足軽は空で特殊な空間を作って考える。でかいコンテナだし、色はオレンジっぽい色してるしで、なかなかに目立つ。今やどこに目があるかわかったものじゃないから、とりあえず特殊な空間を超能力で作って隠蔽を図ってた。 どっ…
可愛らしい雪うさぎ型のドローンによって私の目的は達することかできた。あまり上手く貼れてないが、そこは愛嬌である。それにこのテープには自己修正の機能もある。エネルギーがジュワッと一瞬テープ全体に広がる。 するとどうだろう? 下手な貼り方でテー…
世界はゆがんでる。そう、野々野足軽は思ってる。力が……超能力が野々野足軽だけならそんなに変化はなかったのかもしれない。ただ静かに一人で楽しむだけでよかったからだ。別に野々野足軽事態は目立ちたいとか、その超能力で何か特別な事をやりたい! なんて…
まあ耳を絡ませるなんて普通の人間には無理だ。だって耳って側面にちょんってついてるだけのものだからね。それを絡ませる? いやいや無理無理。もしもやるとしたら、頭を極限までくっつけてピタッとしないといけない。 そんなの恋人とか夫婦とかさ……そんな…
コンテナの中には五歳から十八歳以下の男女様々な子供がいた。その中の子供たちの共通点は皆一様に絶望に包まれてる……と言う事だ。誰もが、あきらめたような……そんな表情をしてる。 何かスーツのマフィアが言ってる。言葉は理解できないが、きっと「この中に…
「キュッキュッ!」 実際ウサギがなんて鳴く? なんてのは私は知らないが、まあかわいい声を出せばいいだろうってことで「キュッキュッ」と鳴かせてみた。この形で「もーもー」と鳴かれても……ね。可愛さが半減しちゃうじゃん。 実際は違うとしても、そんなの…
車は進む。その子にとって良かったのは車の中はとても快適だったことだ。押入れの中はとても暑かった。でもその車の後ろの座席を全部取り払われたようなスペースはクッション性なんてなくて車のタイヤの振動が直に伝わってきてたけど、それでも涼しさは格別…
「それなら……」 私はエネルギーをちょっと使うことにした。今やドローンたちはこの船にある工業区画のラインで日々作られてる。どうしてそんなに必要なのか? と思うだろうが、いろんな世界へと飛ばしてるからだ。無数の世界があるんだからね。その情報を収…
「んー!」 フルフルとウサギな彼女が首をふるう。どうやら私の声に従うのはなんかいやらしい。何それ? ちょっとイラっとしちゃうよ。こっちはなるべく優しく――『大丈夫ですよ。いたくないですよ』――といい続けてるのに……私では無理だからなついてる勇者に…
「やめて……もうやめて……」 そんな苦しい声が薄暗い部屋に響く。その子はとても痩せてて、骨と皮しかないような……そんな姿をしてる。羽織ってるのはボロボロのTシャツ一枚。近くにはわずかに動くだけでガサガサと音を立てるほどに 菓子パンのやらの袋が散乱し…
野々野足軽はドキドキとしてた。なぜかというと…… (今、良い雰囲気じゃないか?) この夏の後半はほぼあえなかった。それはしょうがない。だって二人はまだ学生で、家族に振り回されるのは当たり前だからだ。別に嫌だったわけじゃない。でもやっぱり人生初…
私は最期の勇者がこの船に戻ってきた瞬間に世界転移のゲートを閉じた。だってそうしないと神の代行者がやってくるじゃん。33222体の奴らを収容する大きさはこの船にはあるけどさ……でもそれでもそんな数を歓迎する準備はしてないからね。 だからさっさと閉じ…
「うおーめっちゃ青いってか緑?」 そんな声を漏らしてる野々野足軽。見せられてるのはタヒチの写真だ。スマホでどうやら沢山撮ってきたらしい平賀式部はタヒチがどんなところかわかってない野々野足軽に思い出の写真を見せてくれてた。 そこはとてもきれい…
『ようこそ、我らの船へ』 そんな風に私はやってきたウサギな彼女に歓迎の声をかける。私自身は彼女の前に行く……とかできないからね。だから声をかけるしかできない。それに……警戒してないわけじゃないからね。 彼女自体はそんなに好戦的ではないのは確かだ…
「はい、どうぞ」 「ありがとう」 何回か来たことある平賀式部の部屋。しばらく来てなかったから、ちょっとした変化が目に入る。それは部屋の隅に積み上げられてる様々な袋や箱とかである。なんか野々野足軽の胸くらいまでありそうなそんな箱もある。 「どう…
5秒というのは短いようで長いようで、でもやっぱりみじかった。あっという間といっていい。二人は頑張った。アイも勇者も……ね。そしてウサギな彼女も。彼女はただまっすぐに走ってただけだったけど、疑わないってのはなかなかにできないことだろう。 信じ切…