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2025年5月2日金曜日

Prism Centralの展開方法紹介(その1)PC2024系版

 Prism Centralは、度重なるバージョンアップもあり、操作画面もそうですが展開方法も以前と変わっております。特にPC2022系と2023系では、MSP(マイクロサービスプラットフォーム)がデフォルトで利用されるようになったこともあり、展開までのお作法が複雑になっています。本日は、Prism Centralの展開方法及びその事前準備についてご紹介します。


<事前に準備するもの>

  1. Prism ElementのiSCSI DATASERVICE IPの設定
  2. DNSサーバ(ローカルでもグローバルに存在するものでもよい)
  3. NTPサーバ(かならず時刻取得ができること)
  4. 10.100.0.0/16 および 10.200.32.0/24以外のネットワーク
  5. Prism Centralを展開するNutanixクラスター


では、1つずつ見ていきましょう。


1.Prism ElementのiSCSI DATASERVICE IPの設定

こちらは、PrismElementのiSCIS DATASERVICE IPの設定を事前に行う必要があります。Prism Centralは、コンテナで各サービスが稼働し、コンテナの永続ストレージとしてNutanix Volumesを内部的に利用することから、iSCIS DATASERVICE IPの設定が必須となっとります。(当然ながら、Prism Centralが展開したセグメントから、Prism Element及び、iSCSI DATASERVICE IPへアクセスができるネットワークを用意する必要があります)


2.DNSサーバ(ローカルでもグローバルに存在するものでもよい)

Prism Centralの展開において、DNSサーバが必須となります。これは、Prism Centralが内部でローカルのドメインを利用するため、そのドメインが外部で利用されていないかをチェックするため(わざわざそんなためにDNS用意するのかと思われるかもしれませんが)必要となります。そのため、グローバルなDNS(例えばGoogle Public DNS / 8.8.8.8など)の利用でも構いません。
Windows ServerのDNSサーバ機能を利用し、インターネットに接続できない環境下(いわゆるダークサイト)の場合、必ず「再帰を無効にする(フォワーダーも無効になります)」のチェックを外しておいてください。

これは、DNSサーバの自ドメイン外の場合、ルートヒントをもとに外部DNSに問い合わせに行くのですが、インターネットにつながっていないため、問い合わせがタイムアウトすることになります。このDNSサーバーのタイムアウトの時間よりも先にPrismCentral展開ウィザードのDNS問い合わせが先にタイムアウトするという(それくらい待ってくれよと思いますが)仕様のため、即座に返答ができるように上記の設定を行います。


3.NTPサーバ(かならず時刻取得ができること)

NTPサーバも必要となります。こちらも、Prism Elementへの事前登録が必要となるほか、Prism Central展開時にもNTPサーバの入力項目があり、そこにNTPサーバを指定しないとPrism Centralは、展開できません。また、NTPサービスが起動していないサーバIPアドレスを指定した場合、展開のウィザードは正常に終了しますが、実際の展開の最後のタスクで失敗しますので、かならず時刻取得ができるNTPサーバを用意してください。
Windowsサーバで、NTPサービスを構成する場合は、「AHVにおけるWindows仮想マシンの時間設定の注意点」も併せて参考にしてください。


4.10.100.0.0/16 および 10.200.32.0/24以外のネットワーク

さて最後の制限事項ですが、Prism Centralは、内部でKubernetesが動作する背景から、10.100.0.0/16及び10.200.32.0/24のネットワークへの展開がデフォルトではできない仕様となっております。(これもまた、横暴な仕様だと思いますが)
なお、10.100.0.0/16のセグメントに展開すると展開に失敗します。その場合、サポートの指示に従い、gflagにKubernetesの内部セグメントを変更する設定を行うことで、10.100.0.0/16にも展開ができるようになります。既存ネットワークが、10.100.0.0/16や10.200.32.0/24を利用しておりどうしても変更ができない場合は、サポートに連絡の上、相談してください。

(参考)Table 1. Subnets for Microservices Infrastructure


5.Prism Centralを展開するNutanixクラスター

従来、Prism Centralは、非Nutanixクラスター上に展開が可能でした。レガシーなvSphere 3-Tier環境などの展開がサポートされておりましたが、Prism Central 2024系は、先に紹介したVolume Groupを利用することから、Nutanixクラスター上以外での展開は、サポートされなくなりました。


では、次にPrism Centralの展開スタイルについてご紹介します。

Single VM Deployment(1VM)とThree-VM Scale-Out Deployment(3VM)の2つの展開形式が用意されています。Prism Centralが停止してもNutanixクラスターで動作している仮想マシンやストレージの動作には影響はありません。そのため、Prism Centralの冗長性をより慎重に行う場合以外は、Single VM Deploymentの展開で問題ないかと思います。
なお、Flow Network Overlayの利用を行う場合は、Three-VM Scale-Out Deployment(3VM)での展開が必須となります。


次に展開サイズについてもご紹介します。展開サイズは、

  • X-Small
  • Small
  • Large
  • X-Large
の4つがあります。

X-Smallは、利用するリソースが少ない代わりに利用できる機能が制限されています。

X-Smallで利用できる機能は、以下の通りです。

  • マルチクラスタ管理(最大5クラスタ)
  • VM管理
  • ホスト管理
  • インフラストラクチャの管理、監視、および健全性
  • エンタープライズ認証とロールベースのアクセス制御 (RBAC)
  • REST API
  • 包括的な検索
  • パルスインサイト
  • ライフサイクルマネージャー(LCM)
  • Prism Centralのバックアップと復元
  • カテゴリー
  • プロジェクト
  • マイクロサービスインフラストラクチャ
  • アイデンティティとアクセス管理(IAM)

(参考)X-Small Prism Central

なお、これ以外の機能を利用したくなった場合、Smallに切り替えができませんので、Prism Centralの再展開が必要となります。ただ、Prism Centralを再展開となると、以前に案内した、NutanixクラスターからPrism CentralをUnregistすると二度と他のPrism Centralに登録できないという仕様に引っかかってきます。そのため個人的な考えですが、X-Smallではなく、Small以上での展開を最初から行っていただくことがおすすめです。

(参考)AOS6.8/Prism Central 2024.1以降のPC登録解除時の注意点


事前の説明だけでだいぶ長くなってしまったので、次回の記事で、実際の展開ウィザードの画面とともに設定方法を紹介いたします。






 

2022年9月19日月曜日

仮想マシンをテンプレート化する ~AOS6.5の機能紹介(その3)~

従来から、仮想マシンをテンプレート化する機能はありますか?とAHV環境のNutanixにおいてよく聞かれることがあります。

ImageServiceはありましたが、この機能がvSphereのテンプレート機能の補完になるとは正直言い難いところもあり、かつテンプレート機能はなくても、マスターVMをクローンすれば使えるという側面もあり、機能実装もなかなか優先度が上がっていなかったように感じますが、ついにPrismCentralにおいて仮想マシンのテンプレート機能が実装されました。

こちらもAOS6.5での実装という扱いになっていますが、実際には少し前のPrism Centralから利用可能となっております。

本日はこのテンプレート機能についてご紹介いたします。

テンプレート機能の制限は以下の通りです。

  • AHVクラスターのみが対象となります。(vSphere/Hyper-V仮想マシンは、Prism Centralからテンプレート管理できません)
  • テンプレートは、ソース VM から、「ホスト アフィニティ属性」「HA 優先度属性」「Nutanix ゲスト ツール (NGT) 」の属性をコピーしません。
  • RF1 コンテナー上にあるディスクを持つ VM から VM テンプレートを作成することはできません。

一方で普通のテンプレート機能にはめずらしい、テンプレートのバージョン管理機能を持っています。

まずは、新規でテンプレートを追加してみましょう。

まずは、PrismCentralからテンプレートにしたい仮想マシンを選択し、右クリックから「Create VM Template」をクリックします。

テンプレート化するにあったての設定が行えます。そのまま展開もできますが、Sysprepやcloudiitを使ったカスタマイズが可能です。(今回はカスタマイズなしとしてみます)
なぜか、Localeが、英語とフランス語しかないのはよくわかりません...。日本の場合は、Englishを選択すればよいかと思います。


「Allow users to override at VM Deployment?」は、一部のパラメーターをユーザーがテンプレートから展開する際に変更可能を許可するかの有効/無効パラメーターとなります。(今回は有効にしてみます)

次に進むとサマリーが表示されますので、確認して保存をクリックします。


手順はこれだけです。これでテンプレートは完了です。何も難しいことはありません。

このテンプレートはどこで管理されるのでしょうか?テンプレートのソースVMのRecoverPointを確認すると、テンプレート用の仮想マシンとしてスナップショットを取得していることがわかります。すなわち、テンプレートのイメージはソースクラスターのストレージ内で保存されていることがわかります。テンプレートはクラスターをまたいで展開ができるため、ソースVMが存在しない別クラスターで展開する場合は、イメージの転送が行われるため、その時間は考慮しておく必要があります。また、PrismCentralから該当のクラスターを登録から外すと不具合が発生すると思われますので、この点も注意が必要です。(あとからNutaixクラスターをPrism Centralから登録解除することは、まずないと思いますが)



では、テンプレートからのDeployも確認してみましょう。

テンプレート画面から、展開したテンプレートをチェックし、「Deploy」ボタンをクリックします。


展開ウィザードが開始されます。今回はAdvancedをクリックして詳細画面を見ていきましょう。


ここで、仮想マシンの展開する情報を入力します。仮想マシン名称から展開する台数や、仮想マシンのスペックも指定が可能です。
なお、展開するクラスターは、マスターVMが存在していたクラスター以外に、Prism Centralで管理しているクラスター内で展開可能です。

必要な情報を入力後、「次へ」をクリックします。

続いて、NICのネットワーク割り当てなどを確認します。BIOS/UEFIは、モード変更は、この画面ではできません。(おそらくできても意味がないと思います)

設定内容を確認後、次へをクリックします。

続いて、サマリーページが表示されますので、サマリーページを確認後Deployをクリックします。なお、サマリーページから再度設定パラメーターを変更することもできます。


これで、仮想マシンは展開されます。カスタマイズを設定していた場合、パワーオン時にカスタマイズスクリプトが実行される形となります。

動きを見れば大した話ではないのですが、これでテンプレートの管理及び展開は完了です。


ここまでは基本編でしたが、次回は、テンプレートの更新管理についてご紹介します。





2022年9月11日日曜日

イメージサービスへの仮想ディスク登録~AOS6.5の機能紹介(その2)~

従来からAHV上で、仮想マシンにマウントするISOイメージやテンプレート的に利用する仮想ディスクファイルを登録する、イメージサービス(現状のPrismの日本語だとイメージ設定と表記されています)

イメージサービスにISOやqcow2の仮想ディスクイメージを登録する場合は、PrismからHTTP経由でPUTするか、NFS経由でのPUTに対応しています。一方で既にNutanixのストレージコンテナ上に存在している仮想ディスクについては、acliコマンドを利用しないと登録が出来ませんでした。

このコマンドは従来紹介をしましたが、現在ではディスクのUUIDがわからなくても、仮想マシン名とディスク接続バスと接続ID(接続順)を指定することで登録が出来るようになっています。

image.create イメージ名称 image_type=kDiskImage  clone_from_vmdisk=vm:仮想マシン名:バスID(例scsi.0)

従来は、clone_from_vmdiskというパラメーターが無かったのですが、現在では子のパラメーターを利用することで、仮想ディスクのUUIDを探す必要が無くなりました。

しかし、とはいえコマンドでの作業というのはちょっと面倒なときもあります。

Prism Centralを利用すると現在では、仮想マシンの仮想ディスクをImageServiceに登録できるようになりました。

Prism Centralの「Compute & Storage」の「Images」を選択します。


Add Imagesから、イメージ登録画面に進み、「VM Disk」を選択します。

すると、仮想マシンの検索画面が表示されますので、ImageServiceに登録したい仮想マシンを選択し、仮想ディスクを選択し、右の「+」をクリックします。


続いて、イメージ名称を入力し、Nextをクリックします。


続いて、イメージの場所配置を決定します。

画面が壊れていますが、上側は、イメージ元が存在しているクラスターのみに登録をする場合、下側は、カテゴリーに属するクラスター全てにイメージをコピーする場合に利用します。

カテゴリーとImageServiceの管理については後日改めて詳細をお伝えしたいと思います。

このウィーザー度が終了すれば、イメージが登録されます。

マウス操作だけで出来るようになった点は1つの進歩であると思います。