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2019年12月12日木曜日

LCM(Life Cycle Manager)のよくある質問

前回までにLCM(Life Cycle Manager)の紹介と使い方をご紹介致しました。
今回はLCMについてよくある質問をご紹介致します。

Q.LCMは、AHV専用なのでしょうか?ESXi環境では利用できないのでしょうか?
LCMは、AHV以外にもESXiやHyper-Vに対応しています。(Hyper-Vでは私は試せていませんが)


Q.LCMは、NXモデルのみの対応なのでしょうか?XCなどは未対応ですか?
いえ、むしろOEMをはじめ様々なハードメーカーに併せて一元的にハードウェアを管理できるのがLCMの良さとなります。
2019年12月現在、以下のサーバーメーカーが対応しています。
  • Nutanix NXモデル
  • HPE DXモデル
  • DELLEMC XC/XC Coreモデル
  • Lenovo HX/Lenovo Certify Node  
また、Nutanix製品としては以下の物がLCMでのアップグレート対応製品となります。
  • Calm
  • Karbon 
  • Objects
  • FIles Analytics


Q.LCMの登場によりOne Click Upgradeは消滅するのでしょうか?
2019年の秋にコペンハーゲンで開催された.NEXT 2019 EUでは、LCMのアップデートについて、AHVやサードパーティーハイパーバイザーの対応、AOSやPrism Centralなどの記載があることを考えると、One Click Upgradeがよりハードウェア依存のない形、かつ統合的に管理できる機能として進化したのがLCMになると思われます。


Q.LCMはどのAOSバージョンから利用できるのですか?
LCM2.2は、AOS5.5.6(LTS)以上、または、AOS5.8.2から利用できます。


Q.LCMは、インターネットにつながっている環境でしか利用できないのですか?
LCMは、デフォルトの環境としてインターネットにつながっていることが前提となっております。インターネットにつながらない、いわゆるダークサイトの場合、LCMバイナリを配置したHTTPサーバーを立てることLCMのアップデートを行うことが出来ます。
LCMのアップグレード設定の画面から、立てたHTTPサーバーのURLを入れることで
LCMのアップデートを個なうことが可能です。


LCMは、まだ発展途上なところが一部ありますが、ハードウェアプラットフォームに関係なく、各種ソフトウェアバージョンを管理でき、必要なファームウェアやソフトウェアを自動でダウンロードしてアップグレードしてくれるまさに、アンダーコントロールを実現するためのツールです。

Nutanixをご利用の方は是非LCMに触れてみる機会を作って頂ければと思います。







2019年12月11日水曜日

LCM(Life Cycle Manager)のトラブル回避のポイント

前回までにLCMのいいところばかりをお話しました。
しかし、LCMは いいところばかりではありません。
実際の利用における注意点をご紹介します。これからLCMを使う人は是非、目を通しておらえるとありがたいです。

注意点1・アップリンクのチーミングモードに注意
Nutanixで、vSphereやAHVを利用する場合、LAG(Link Aggregation)の設定が入っている場合、LCMでBIOSなどの各種ファームウェアアップグレードに失敗する可能性があります。これは、LCMは、ファームウェアアップデートの際に該当のホストでPhoenixが起動し、そのPhoenixは他のCVMからアップデート用のファームウェアをネットワーク経由で取得します。このPhoenixは、現行バージョン(2019/12現在)LAGに対応していないため、仮想スイッチのアップリンクNICでLAGを組んでいる場合、バイナリをもらうCVMとの間の疎通がうまく行かずFailする可能性があります。LCMでアップグレードをするときには、NICを片系しか利用しないActive/Backupの状態で実行する必要があります。
なお、LCM2.2.3.1で、LACP対応という情報が.NEXT 2019 コペンハーゲンの情報で出てきていますので、もうまもなくのリリースを待ちましょう。


注意点2・一括アップグレードの注意点
1つのノードに、BIOSやBMC,SATADOMにHBAなど様々なファームウェアアップデートが必要な状態になった場合、ローリングアップデートで動作をします。vSphereの場合はDRSの機能が有効化されている必要があります。
※以前に、横軸での1ホストでの横断的なファームウェアのアップデートはサポートされないと記載をしておりましたが、Nutanix SREとのやりとりにて、横軸での一括アップデートもサポータブルである旨が確認できましたので、記事を訂正しております。


注意点3・vSphereの場合のDRS必要有無
従来OneClick Upgradeの場合、1つのコンポーネントごとのアップデートで対象ホストはクラスターメンバーのホストすべてが対象でした。そのため、ハイパーバイザーより下の層(BIOSやHDDのファームウェアなど)は、ホストを再起動する必要が出てくるため、仮想マシンの待避を自動的に行うDRSが必須でした。
LCMのアップグレードは、ファームウェアアップデートの場合、必要な項目をホスト単位でアップグレードできます。そのため、あらかじめファームウェアアップグレード対象のホストで稼動する仮想マシンをCVM以外すべてvMotionした状態で、LCMでアップグレードすると、ホストをメンテナンスモードにすると同時にCVMのシャットダウン処理が行われます。その後アップグレード処理が終わり再びホストが起動しCVMが起動しクラスターメンバー復活するとアップデートが完了します。
動作としては一見問題なさそうなのですが、CVMがシャットダウン出来たことを確認すると、ホストがメンテナンスモードになりきれていないままホストの再起動がかかる現象が起きます。これは既知のバグなのかそれとも仕様なのかはわかりませんが、LCMのドキュメントには、「For all LCM updates on ESXi, enable DRS and disable admission control in vCenter.」という記載があります。
この状況から考えると、ホスト単位でBIOSなどのファームウェアをアップグレードする際にDRSを無効化した状態での作業は、自己責任での作業になると思われます。


注意点4・アップデートにかかる時間
BIOSやBMCのアップデートは手動で行うと10分から15分程度で終わることが想定されます。LCMを利用した場合、ホストを再起動後Phoenixが起動しファームウェアアップデートを行い、再起動後またPhoenixが起動し成功したかの確認をするなど、かなり厳重に処理が行われるため、1つのファームウェアアップデートに30分〜50分程度を要することがあります。基本LCMでのアップグレードは、クリックしたらコーヒー飲んでブレイクして戻ったらもう終わっているというスタンスの機能ですが、時間はけっこうかかりますので焦らず待つことが大事です。


注意点5・LCMのアップデート方法
LCMは現在どんどん新しい機能が追加されているため、新しいLCMを利用することをお勧めします。では、LCMのアップグレードはどのようにすれば良いのでしょうか?
現行のLCMでは、個人の意思でアップグレードをするためのボタンがそもそもありません。LCMのアップグレードは、LCM画面の「Setting」ボタンからAdvanced Setting画面を表示し、「Enable LCM Auto Inventory」にチェックを入れると、インターネットから新しいLCMバイナリを取得します。



この5点を押さえてえおけば、LCMマスターです。
LCMを使うと、今までの手作業だったことが、全自動で行われるため大変楽になります。


2019年12月5日木曜日

インターネットにつながっていない環境でLCMのアップデート方法

前回までにLCMで、必要なファームウェアを全部取得してきて、無停止でアップグレードできる便利な機能と紹介しました。
この必要なファームの取得というのは、Nutanix Clusterがインターネットにつながっていることが前提となります。

しかし、実運用では管理系ネットワークがインターネットから分離しているケースは多くあるかと思います。今回は、インターネットにつながらない、いわゆるダークサイトでのLCMアップデート方法をご紹介します。

まず、必要になるのはCVMが通信できる環境にHTTPサーバーを立てるところから始まります。Apacheでもnginxでも、IISでもかまいません。
HTTPサーバーを用意した後、Nutanix Support PortalからLCMのバイナリをダウンロードします。
 LCMバイナリは、Tools & Firmwareの項目からダウンロードできます。
今回は、バージョン「2.2.11203」をダウンロードします。

なお、このバイナリファイル5G程度あり大変重たいですので、回線環境に注意が必要です。

ダウンロードしたZIPファイルをWebサーバー上に配置し、そのファイルを展開します。
今回こちらの環境は、nginxのデフォルトのDocument Root場所に解凍します。

Webサーバー上での解凍
tar xvzf lcm_dark_site_bundle_2.2.11203.tar.gz

念のため、ブラウザーから配置したファイルがアクセスできるかを確認します。

http://HTTP-SERVER-IP/support.csv

これでダウンロード画面我が出ればアクセスできる状態になっています。

これでバイナリ配布の準備は出来ました。
続いて、LCM側の設定を行います。

今回はAOS「5.10.7」、LCM「2.1.4139」の環境で実行します。

まずは、ギアアイコンから「Life Cycle Management」画面を開きます。
続いて、「Options」 から「Advanced Setting」を開きます。

先程LCMのファイルを解凍したHTTPサーバーのURLを入力します。
また、必ず「Enable LCM Framework Auto Update」にもチェックを入れます。
(これを入れないとアップグレード処理が走りません)

設定後Saveをクリックし、再度「Options」メニューから「Perform Inventory」をクリックします。

すると、LCMのアップデート作業が開始されます。
タスクを見るとLCMの処理が走っていることが分かります。

あとはしばらく待つと、LCMのバージョンがダウンロードしたバイナリのバージョンに上がります。
バージョンもダウンロードした「2.2.11203」になっていることが分かります。

実際にダウンロードしたLCMのバイナリを解凍したディレクトリの「modules」を確認するとすべてのLCMに対応したすべてのアップデートバイナリやファームウェアが格納されていることがわかります。(結構力業です...)


今回、LCMはオフライン環境(ダークサイト)であっても利用できることが分かりました。HTTPサーバーを立てるのは少し面倒ですが、一度LCMバイナリを配置したHTTPサーバーを配置しておけば、複数のNutanixクラスターがある場合も同じHTTPサーバーからアップデートが出来るので効率的です。







2019年12月2日月曜日

LCM(Life Cycle Manager)の使い方

では、実際にLCMの画面を見ていきたいと思います。

LCMは、Prism画面に統合されています。
AOS5.10までは、右上のギアアイコン(歯車ボタン)をクリックし、LCMを選択します。
AOS5.11からは、左側のメニューに独立した項目としてLCMメニューが存在しておりますので、それをクリックします。

AOS5.10

AOS5.11~

どちらであっても、LCMのバージョンが同じであれば操作方法は同じです。

では、どのような情報が見えるのかを確認していきましょう。
Installed versions on x hostの項目は、ホストごとで各コンポーネントのファームウェア等のバージョン情報を見ることができます。

では、左メニューの「Software」項目をクリックすると、ソフトウェアのアップデート一覧が表示されます。こちらの画面では何も表示されておりませんが、現行では以下のソフトウェアがLCMによるアップデートがサポートされております。

  • Files Analytics
  • Objects (Prism Central)
  • Karbon (Prism Central)
  • Calm (Prism Central)

Prism CentralのSoftwareアップデート項目


左メニューのFirmwareの項目では、ハードウェアに対してファームウェアーのアップデートが必要な項目が出てきます。

この環境では、ノード3のHost Boot Device(この環境はXCの13Gなので、SATA-DOM)のファームウェアーアップグレードが必要となります。


LCM自体は、ただのアップデート支援ツールであり普段の運用であまり要するものではありませんが、定期的なファームウェアやソフトウェアのアップデートは安定した仮想化基盤を運用するうえでは不可欠な要素です。
従来の3Tierではそれぞれファームウェアやコンパチビリティにあわせて、適用できるファームウェアを自分で入手し1つずつアップデートをする必要がありましたが、LCMを利用すれば、コンパチビリティの通ったファームウェアを自動で取得してくれますので、アップデートを行える時間帯にUpdateボタンをクリックするだけで作業完了です。

なお、LCMのアップグレード項目はNCCと連携しているため、ファームウェア等のアップデートが必要な場合、NCC側で警告が表示されるため、アップデートが必要な時期は何もせずに理解することができます。(最新版のアップデートのためにはNCCアップデートが必要です)

あとから障害を生まないためにも、定期的なLCMによるアップデートを心がけることが大切かと思います。