今年もまた、恋人居ない勢への風当たりが強い日がやって参りました。そう今日はクリスマスイブ。
3度目の午年を迎えた男としては、勿論とうにサンタさんと縁が切れているし、家族と和気藹々という柄でも無い。だいたい25日と言ったって、普通に平日なうえ年末だから仕事仕事で大忙し。最早僕の中でのクリスマスは死に体です....
とはいえ、子供の頃はクリスマスが待ち遠しかった。日頃値段の高い物を買って貰えないのに、誕生日とクリスマスだけは特別に我が儘を聴いて貰えましたから。あのクリスマスの特別そわそわした雰囲気が、大人になっても好きだという人の気持ちも分からないでもない。
だが、心貧しき大人になった今は、幸せそうに余所の国のお祝い事を楽しむ人々の笑顔を破壊したい願望を心に抱えている。毎度子供だけで留守番をしている家に泥棒が入る「ホーム・アローン」にしても、見事泥棒を撃退して退ける子供の活躍に爽快感を覚えるより、ドジでマヌケでズタボロになってしまう泥棒達に同情してしまいます。
「おい、どうせ弱い者から吸い上げた金で生活してるんだから、少しくらい手加減してやれよ」
なんて思ってしまうのだ。
なにせホームアローンは1作目からえげつなかった。ドアノブに電流を流したり、頭頂部をバーナーで焼き尽くすは、そりゃ誰でも放心してしまうだろうという所業を最高の笑顔で施す主人公が強烈でした。これで死者が出ないのは、聖なる夜の御業としか思え無かったものです。
とはいえ、地元アメリカだけではなく、日本でも大ヒットしたホーム・アローン。それはひとえに主役のクソ生意気な子供を演じたマコーレー・カルキンの豊かな表情のお陰であり、更に言うと悪役、家族、脇役に至るまでキャラが実に立っていたからこそでした。
カルキンが出演した2作品の後、3、4とホーム・アローンが作られましたが、やっぱり配役のトーンダウンは否めず、懲りずに観てみた今回の5まで来ると、TVドラマ級の小粒さでした。
アメリカでは普通のそれなりに裕福な4人家族が、曰くありげな家に引っ越して来て、主人公の男の子が親の不在の間に入り込もうとした泥棒を撃退するいつものパターンが5でも展開されたのですが、撮り方が悪いのか演技が悪いのか、非常にお遊戯っぽくて苦笑い。
なんにしても配役は最悪であります。主役の男の子は少し年齢が高すぎるし、彼の姉役であるジョデル・フェルランドは無駄に色っぽい。滑稽な父親の薄ら笑いは性犯罪者に見えてしまうし、母親は..(以下略
※近所の子供役の子の方が笑顔が可愛かった
※お姉ちゃん出る映画間違えた感じ
とりあえず泥棒連中だけはそれなりの基準に達している役者を用意しているものの正直生殺し状態で、売りであるピタゴラスイッチ的撃退方法のディティールが中途半端だから滑ったお笑い芸人みたいになってました。
※お勤めご苦労様...
唯一面白いと思ったのは、主人公の子供がネットゲームの友達(引き篭もりのオッさん)とあれこれ会話する要素。これが今時のバラバラ家族らしい話で、家族以上に知らない誰かが親身になってくれるという生々しさがありました。
泥棒が入ったことを聞かされた中年ゲーマーは、非合法なやり方で主人公の両親に電話するものの、誘拐したのだと誤解され自宅にスワットを呼ばれ、何故かアメフトでも観戦するみたいに主人公が仕掛けたWEBカメラの映像を一緒にくつろぎつつ見出す辺り馬鹿過ぎて笑ってしまったw
※ゲームしてたら警官が踏み込んで来たとか実際に起きてるからアメリカ怖いw
一件落着後、ムンクの叫びを知らない子供達の前で両親が真似て見せるシーンがあったけれど、それがまるでホームアローンシリーズとりわけマコーレー・カルキンの叫び姿を知らないの?と言いたげで、なんとも言えない空気にされてしまったのも微妙でした。
あなたたちがやると自虐というか、バカにしてるみたいにしか見えないじゃ無いですか…

もはやなんでシリーズを続けているのかよく分からない時代劇とでもいうべきホームアローン。「おいまたかよっ!」と言われても、カルキンの残した残像を追って、その時代時代を反映させた続編がこれからも作られてゆくのかもしれませんね。
















