実写版「ノルウェイの森」を観ました。しかも[エクステンデッド版]とか書いてましたけど、元のを観て無いので違いは分りませんw
ストーリーの流れは原作にほぼ忠実。→(原作感想)
主人公”ワタナベ”の親友”キズキ”が自殺し、心のバランスが取れ無くなってしまったキズキの恋人”直子”
キズキとの想い出を共有している彼女の事をワタナベは愛しく想い、出来得る限りの事を直子にしてあげようと思うのだが、その想いは彼女の奥底までは届かず、振り回され陰鬱な想いを重ねてしまいます。
そこに、直子とは真逆な女性”緑”が現れ、主人公の心と身体が揺れると言う生々しい男女の物語がノルウェイの森でした。
原作の序盤はとにかく怠く山場らしい所もありません。しかし下巻に入ってからの展開は、自分自身がワタナベの苦悩を抱えてしまったかのような感覚に囚われ、読後しばらく立ち直れないほどに切ない想いに満たされてしまうほど濃密なものでした...
この映画版も、原作の雰囲気はそれなりに踏襲していて、どうしようも無い哀しみが広がってゆく様子が出ていたように思います。非常に難しい役どころであるワタナベや直子に、”松山ケンイチ”と”菊地凛子”が真剣に向き合っているのも素晴らしかった。
しかし、小説を読んだ時のイメージと、彼等のビジュアルは掛け離れており、残念ながら違和感が拭い切れなかったのも事実。
”緑”はもっと悪女っぽくて、でも実は根の優しく弱い女性のはずだし、”レイコ”さんだって、もっと兄貴肌で頼りがいがありそうなのに繊細な面を持った女性のはず。松山ケンイチの言わされてる感バリバリのセリフにもズッコケそうにもなりました....
彼、表情だけなら満点なんですけどねwいっそ無声映画だったら良かったかもしれない(真顔
でもその分一枚画としての映像は凄く美しく絵になるし、音楽のチョイスも絶妙な作品だったと思います。演技が下手くそな”水原希子”も見た目が凄く可愛く様になっているのも、そういった演出のおかげでしょうwあくまでも雰囲気を味わう作品なのです。ある意味では原作のイメージを護っている映像作りかもしれません....
やはり詩的に流れる村上春樹さんの小説を映像化するのは難しいのですね。誰もが同じイメージを文章に浮かべるわけでは無いですし、元々絵が無い登場人物を生身の人間が演じるわけですから、そう簡単な話にはならないわけで....細かな感情の流れも伝わり切らない部分が出て来てしまうので小説版が一番な事を再認識してしまうのです。
原作を読み終わってしばらく余韻を味わって、気が向いたら映画版を観るくらいの感じで良いでしょう。
悪い部分、良い部分共にある作品だと言う事だけは確かですw
映画「ノルウェイの森」予告編 Norwegian Wood Trailer
ビートルズのエスニックさがフィットしてた♪