無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん

まだ今年のうちに見れる2025秋アニメ。

特別何をするでもなく時は過ぎ、明日は大晦日らしい。

 

年内のうちにしておきたい掃除や片付けにも手を付けず、秋アニメなんて見てる場合では無かったかもしれない。

 

 

・アルマちゃんは家族になりたい 少女型ロボットと、その開発者な男女の凸凹家族模様が微笑ましい。

 

・異世界かるてっと3 KADOKAWAコンテンツの強さを思い知る、いつものやつ。それより幼女戦記の続きを早く見たい.....

 

ウマ娘 シンデレラグレイ 第2クール いよいよタマモクロスとの対決で最高。脇役連中も熱い。

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・顔に出ない柏田さんと顔に出る太田君 表情の乏しい少女と、顔に出易い少年のほのぼの学園生活が、ちょっと羨ましい....

 

・ガングリオン 電車で通う戦闘員の悲哀が少し気になる。

 

・機械じかけのマリー ロボットのふりしてメイドをしてる少女と、ロボットにしか気を許さない御曹司の関係値がなんか面白い。そもそも御曹司命狙われすぎで草。でもそこが良いw

 

・キミと越えて恋になる 動かす作画は色々と諦めているため期待できないが、もふもふイケメンや獣人の扱いかたに少し興味は湧く。

 

・キャッツ♥アイ ディズニープラス見れない。見たい....

 

キングダム 第6シリーズ いつも通り面白い。ただ、EDが歴代で一番最高であるのに対し、OPの曲は…………いきものがかりじゃなくね?..........

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・グノーシア 色鮮やかで作画は良い。SF人狼ゲームノリもまあ悪くない。ただ、ゲーム原作ならではの強引な設定が正直微妙。そこが気にならず、素直に見れるなら良いアニメ。

 

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか 殴る系ヒロインが痛快で良い。腹黒王子との関係性も抜群。良い娯楽作品だ。

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・SANDA 原作者やスタジオの期待値が高過ぎて、作品そのものを上手く咀嚼出来ない。

 

しゃばけ 原作買ってどこかにある気がするけど、ちゃんと読んでいないの思い出した。病弱若旦那と妖怪たちと云う食べ合わせは良い。若干声優陣の江戸時代な喋り方のニュアンスが微妙な気はする。

 

・信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します! 割とよく見かける系なのだけど、冒頭の裏切られ方がひど過ぎて見てしまっている。て云うかタイトルの長さ終わってる。

 

SPY×FAMILY Season 3 バスジャック事件が起きたり、ロイドさんのシリアスパートもあったりと、全く飽きさせない王道展開。

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ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん 全然特別な作品ではないが、吸血中のディフォルメキャラ表現は可愛らしいし、小野賢章がキレッキレなのが良い。

 

DIGIMON BEATBREAK 流石の東映アニメーションで脱帽。劇場版規模だった。

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デブとラブと過ちと! 自殺未遂した”ふくよかな”な女性が、別人格になってしまい、周囲や自分の無意識な反応から手探り状態で前のめりに奮闘する様子がおもしろい。軽いミステリー要素も○。

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東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 仮面ライダーで拗らせた者達の熱量に押し切られてしまう感覚が気持ち良い。

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永久のユウグレ ディストピアネタや、アクションシーンは素晴らしい。ただ、初めに登場する裕福層の研究者ヒロインが無意識な傲慢を撒き散らす存在なので、展開次第で評価が180度変わりそう。

 

とんでもスキルで異世界放浪メシ2 これを見ながら飯を食うと、いつもより美味しく感じる(気のせい)

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・忍者と極道 相容れない存在とされる忍者と極道な二人が、立場を知らずに友情を育みこの先どうなるの?と云う設定や声優陣は好きだが、作画は大したことない。

 

・野原ひろし 昼メシの流儀 妻帯者版の孤独のグルメ臭。飯テロとしては十分のスペックはある。

 

藤本タツキ 17-26 こんな作品群を若い頃から作っていたことが恐ろしい。各話を担当するアニメーター達の気合いの入り方も良い。

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不滅のあなたへ Season3 脅威は去ったかに思えた現代編。全然不穏すぎて夢中になれる。

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僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON 毎話毎話泣かされた。ジョン・レノンには救えなかった物をヒロアカは救えている気がしてならない。

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・矢野くんの普通の日々 日常的に怪我してばかりな矢野くん。全然普通じゃなくて心配。

 

らんま1/2 第2期 やっぱらんまおもろいねぇ。主役とヒロインを兼ねている女らんまが俺は好きすぎる............

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・私を喰べたい、ひとでなし 怪異物かつ儚い百合学園物なのが良い。

 

・ワンダンス ダンスシーン以外は割と良い。ヒロインの透明感も良い。声の感じもすごく良い。

 

・ワンパンマン 第3期 相変わらず可もなく不可もなく無難な仕上がり。マッドハウス版の貯金を崩し続けているような感じだ。いっそ村田版ではなく、原作のONE氏のテイストでやった方が滑稽さが引き立って面白いのではなかろうか?

 

 

毎回ほぼ全てのアニメの1話目をチェックするので、勿論ここに挙げた物以外に山ほど見たものの、正直言って新規の作品で出来の良い作品は少なかった。だから、見ても良いけどくらいの物はなるべく書いていない。逆に”ここ”はちょっと気になったくらいの引っ掛かりを感じた物は、少々出来が悪くても書いている。

 

個人的になんか楽しんでしまったのは「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」と「デブとラブと過ちと! 」。アニメーションとしての凄さで言えば「藤本タツキ 17-26」とかを見れば良いだけだが、前者は殴る系ヒロイン、後者はポジティブ過ぎる訳ありデブが爽快で、難しいことを考えずに楽しめるのが良かった。近年の世の中は、考え過ぎた人達が生み出す混沌に満ちているので、考えない時間の貴重さが特に染みるのだ。延々と辛い現実や、苦しい状況を押し付けて来る作品を受け入れるだけの余裕が本当に無いのである。

 

とは言え、不滅のあなたへのシリアス面や、それこそ藤本タツキ17-26の「庭には二羽
ニワトリがいた。」のようなシニカルさだって最高ではある。単純に受け手の気力が今の時代は危機的なだけなのだ。もしも娯楽作や異世界物だけにアニメ業界がなってしまったら、本当の意味でアニメ鑑賞から身を引いてしまう可能性だってある。兎に角バランスよく食したい。それが本心なのだ。

 

 

まだ幸運なことに、作る側にもそう言う気持ちがあるようで、売れ筋ジャンルのみの業界になっていないのは非常に助かるが、二束三文な作品が増え続けているのは確かなことだ。昔はOVAが挑戦的な作品の受け皿だったが、今は配信サイトですら売れ筋狙いの制作なことが多い。もっともっと、地上波では出来ない挑戦を配信サイト各社が意識的に行なってほしいものである。

 

金は出すけど口は出さない。

 

これまでそういうのが歴史に残る名作・迷作を生み出して来たのだから.......

愛も憎しみも全て引っくるめて”ありがとう”「Fate/Grand Order」奈須きのこ/感想

※ネタバレはあるかな?.....?

 

 

 

 

30歳近くまで、携帯電話を自前で持ったことが無かった自分は、”ソシャゲ”と云う物を殆ど遊んだことが無かったし、良いイメージも無かった。

 

ただひたすら作業な操作を行うだけのゲーム性なのに、課金をせずに遊ぶにはストレスが多い。

 

そんな印象だったのだ

 


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日本でiPhoneが発売されたとき、ようやくケータイと云うかスマホを手にいれ、タッチパネルで遊ぶアプリゲームの数々に触れ、据え置き機じゃなくともここまで遊べるのだと理解して数年が経った頃、Fateから派生したFate/Grand Orderなるゲームがあることを知った。ただ、知った理由はあまり褒められたものではない。メンテ明け即メンテは当たり前、低レア鯖でもガチャで出ない、他にも様々なバグや渋い調整、いつまでも改善されないシステム面など、遊んで居なくとも伝わってくるレベルだった。

 

Fate自体は、同グループの初作品”月姫”にそこまでハマれなかったが為に、ゲームは遊ばずアニメ版を見ただけだったが、物語や歴史上で活躍した英霊を召喚し、あらゆる願いが叶うとされる聖杯を巡って戦うと云う熱い厨二設定や、主人公である若者たちが口にするには少々合わないような渋いセリフの数々、なんなら過去と未来が交錯する展開も含め尻上がりに愉しめた。サービス開始から4ヶ月ほど経過していたものの、自分がFGOを遊び始めるのに、十分な理由はあったと言える。

 

今現在のようにお正月休みに入ったタイミングで遊び始め、寝るのも忘れて進めていたものである。今じゃ怠さが先行している戦闘にしても、こう云うゲームを遊んだことが無かった当時は普通に楽しかった。当初から兎に角ストーリーが好きで、特に”奈須きのこ”さん担当のシナリオはちゃんと読んだ。逆に、あまり好きじゃないライター回や、本筋にあまり関係ないイベントのテキストはスキップすることもざらだった。

 

 

 

そんな中途半端な覚悟のマスターな自分ではあるけれど、3000日以上は連続ログインして終章も終えた。もうこれ以上のことはやれないだろうと感じた第1部以上に、2部終章は行き着くところまで来た感が半端では無かった。そもそも各ロストベルト一つ一つの濃密さが凄かったし、終盤はSF作品として縦横無尽に展開していったのが最高でしかなかった。やりたいこと、やらなきゃならないこと、その全部をぶち込んで整合性を取るのは、本当に大変だったことだろう。相変わらずシステム面やガチャに関しての不満は山ほどあるゲームだが、ストーリーの良さがそれらを帳消しにしてくれていたように思う。

 

『もう本当に終わりなのでは?』

 

スタッフロールとその後のマスターとマシュを見守ったのち、それくらいの感慨深い余韻が残された。二時間程度の映画を観た、1クールのアニメを観た、その程度では達成出来ない何かが残った。これは、何年もサービスを提供し続けたアプリゲームにしか成し得ない味わいなのかもしれない。良いことも悪いことも引っくるめた愛憎の全てがのし掛かってくるのだから。

 

何度となくガチャで爆死し、あれほど嫌悪していた課金も沢山やり、憎しみも相当数溜まっていた自分であっても、真っ先に浮かんだのが感謝の気持ちである。ここまでの物に仕上げるのは、本当に大変だったと思う。お客だけでなくクリエイターや運営会社が納得出来るレベルの物にするには、関わっている人間が多すぎるのだ。あちらを立てればこちらが立たない。終盤シナリオにメタい発言が少々多かったのも、そう云ったジレンマの結果ではなかろうか?まだこの先を匂わせるような部分も残されているが、ここまで綺麗に終わってしまったら、これでサービス終了でも文句を言う人はいないような気がした。勿論、寂しいのは間違いないけれど.....

 

 

 

 

サービス開始から10年。周りを見回せば、そんなゲームはざらになってきたものの、FGOほど濃密なシナリオを用意している作品は稀である。流石にこれをもっと続けて欲しいと考えるのは、我々や運営会社の我儘なのではなかろうか?中心人物である奈須きのこさんが意欲的であれば喜んで受け入れるつもりだが、そうでないなら次の何かを同氏には見せて貰いたい気持ちもある。Fateシリーズがあまりにも大きくなりすぎてしまって、身動きが取れないようでは不憫としか言いようがない。もう我々は十分に受け取った。ここらで未練を手放すのも悪いことではないだろう。

 

大晦日、またFGOは生放送を行う。そこでなにかしらの発表がありそうな予感がして落ち着かない。

 

まだ終章終わってない。読みたいけど終わらせたくない。

 

そういうマスターの皆さんも、今年のうちに人理を取り戻してはいかがだろう?

 

絶対に後悔はしないはず......

 

 

 

 

この先どうなるか分かりませんが、本当の本当にありがとうございました。

 

奈須きのこさんと、FGOに関わった全ての人達に感謝を捧げます。

 

 

ホームズ、シオン&ネモ、オルガマリーetc.......

 

あぁ.....皆を思い出しちゃうよねマシュ........

 

 

 

 

 

 

 

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見たいけど見たくないのが長寿シリーズの性.....「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」本広克行/柳葉敏郎/感想

※ネタバレも含む

 

 

 

 

少し前から実写作品熱が自分の中で高まり、トリックやケイゾクシリーズを一気に見ていた中で、直近は”踊る大捜査線”シリーズを配信で見れる物を中心に見直していたのだけど、踊るの場合スピンオフシリーズが正直あまり好きじゃなかったりする。

 

別に映画そのものは十分視聴に耐えうるもので、そこそこ楽しめてしまうのだが、自分でも上手く説明出来ない違和感が喉元につっかえてスッキリしないのだ。去年劇場公開され、つい先だって後編である「生き続ける者」がネトフリでも配信された室井慎次が主役のスピンオフ映画も然り、踊るを知る者も知らない者も”それなり”に楽しめるようには設計したせいであっても、なにか引っ掛かりを感じてしまい少々困惑してしまった。

 


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青島達との約束を果たせないまま夢破れ秋田に隠居した室井慎次が、犯罪被害者や加害者の子供達を引き取り生活している、ある種の”北の国から”状態な展開は子供達のお陰もあってなかなかに良い。同窓会みたいに懐かしい面々のその後を見れたのも面白かった。愛想のない元警察関係者が里親をやるメリットデメリットがドラマの味付けにちゃんと活かされていて、こんなベタなヒューマンドラマ久しぶりに見ていたせいもあるだろうけれど、新鮮に楽しんでいる自分が居たのは確かだ。

 

ただ、そんな田舎暮らしのエッセンスに使用した日向真奈美とそのシンパに対する回収がイマイチ中途半端に終わったことや、室井慎次その人が”あの”終わり方を迎えたことが、なんとも言えない後味を残してしまったように思う。日向真奈美に関しては、来年公開の踊るシリーズ新作以降で弄りそうな予感があるので良いとして、室井さんには子供達との交流でもう一度夢に向かう気力を取り戻して欲しかったと云うのが正直な心境だ。こういった結末を迎えると、つい穿った見方をしてしまいたくなる。柳葉が踊るから身を引きたいからこそ、撮った作品なのではないかと。

 

長さんのように亡くなってしまったから出られないではなく、出たくないから出たのではないか?そんな、野暮な勘繰りをしたくなるくらい、室井慎次と云うキャラクターは踊るに大事な存在だった。そんな彼をもう見れないのは非常に寂しい....

 

 

 

 

北の国から状態と書いたけれど、踊るシリーズ本家そのものも実は北の国から状態と言えなくもない。第1話のゲームセンターで暴れていた少年が、後の作品でもっと大きな犯罪に手を染めてしまっていたり、入り口に立っていただけの警官が捜査一課で働くようになったり、主役以外の動きも魅力的な踊るシリーズ。この先どんな出会いと別れが待っているのか?なんだかんだおじさん気になります........

 


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踊る大捜査線 N.E.W.大丈夫かな?........

 

 

 

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関連過去記事

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ゾイドおじさんの日常 #6

オーバーウォッチに復帰してから、めっきりゾイドを弄る時間が減ってしまったものの、何気なく手に入れた中古のディバイソンが予想以上に面白いゾイドだったから、他のことを忘れて細部の筆塗りを楽しんでしまった。

 

 

リベット痕や脚周りのディティール表現、そして特徴的な砲門や金属製のツノとツメ、そりゃあゾイドワイルドでも後継が登場するよなと云うデザイン性は思った以上に存在感があって格好良い。脚部に外装等があまり無いため、細部の手抜きが出来ないのも遣り甲斐があって楽しかった。

 

手に入れたのは平成版だったので、軽薄な緑は昭和版に近付け(キャップはそのまま平成版を使用)、細部は艶消しの黒と銀をメインで使って渋い感じにしたつもり。前の持ち主が貼り付けたデカールもできる限り活かすことにした。砲門に使ったのがメッキ調のスプレーだったためトップコートは諦めた。下部に追加砲門を付けたり、砲門の繋ぎを切除したり、金属パーツの艶出しをしたり、少しはディティールアップはしたつもりではあるけれど、諦めるところはきっぱり諦めていたりもした。隅々までやり尽くすモデラーの人は本当に凄い忍耐力なんでしょうね。自分には無理ですw

 

※元はこんなカラーリング(最初の状況を撮り忘れたためZOIDS IGNITIONさんのページから拝借https://zignition.web.fc2.com/index.html

 

※左が磨き後


 

 

すっかり冬になり、窓を開けたく無い状況なので、模型弄りそのものを少し控えているうえ、最近セガのメガドライブソフトのコンプを目指し始めたから更にその時間を作れなくなってしまった。

 

でも、アニメでエモい回があったゴルドスを手にいれることは諦めていないし、すっかり後回しにしているHMMゴドスも手掛けたい気持ちは消えていない。あわよくばゴジュラス・ジ・オーガ購入も目論んでいるので、色々と頑張って行きたいものですね......

 

 

 

 

ちょっと筆塗りしたら肩凝り悪化するゾイドおじでした。

40年経った今も人類には早すぎる作賓「天使のたまご」押井守/天野喜孝/スタジオディーン/感想

高校生の頃、まだまだ全盛だったTV放送やレンタルビデオ。そのお陰で知り得た作品は数知れない。当時のビデオレンタルは旧作100円で1週間と云う破格さで、なんならもっとお得な店もあり、学生の財布にも非常に優しい存在だったと言える。

 

押井守さんの「天使のたまご」も、そのお陰で見ることが出来た作品の一つだ。ひと目でそれと分かる天野喜孝さんの絵が描かれ、黒い箱に独特な書体でタイトルが書かれた本作は、レンタル屋で何かと目を惹き、うっかり手にとったのである。ただ、これを理解出来るほどの知識も経験もセンスも自分には無かった。凄い物を見せられたことだけが分かっていた。そして何故これが知る人ぞ知る作品に留まっているのかも同時に流れ込んできた。なにせ様々な歴史的存在を知らないと荒唐無稽にもほどがある内容なのである。これを理解しろとアニメ好きの仲間に言える権利が自分にあるはずもなかった。

 

そもそも、セリフも説明もないまま、不気味なほどにひとけの無い世界を少女が徘徊するのを、秀逸な音と絵と長回しの演出でとっぷりと見せつけられ、いざ話し相手の少年が現れても一言二言交わすだけの不穏な空気が流れ続けるのである。万人に勧めることなど絶対に出来るはずもなかった。正直”退屈” ”眠くなる”と言った感想を抱く人の気持ちも全否定する気にもならない。「すげぇものを見た」くらいの感想で当たり前だった。

 

だが、そんな諸刃の剣な抽象的表現であればこそ、作り手から与えられない物を、自分たちで幾らでも生み出せるのであり、解釈など人の数だけあって良い。ムック本や解説書。クリエイターの言葉も沢山残されているが、それすら読まずに自分だけの答えを信じたって良いのだ。例えるなら、誰かが観測するまで中身が確定しないシュレーディンガーの猫のように、誰かが観ることで作品が完成する映画だと言えなくも無い。今回劇場で見直したことで、過去の自分が気づかなかった答えがボンヤリ見えた気がするが、それはあえて書かないでおく。詳細な分析でもなんでもない私的な感覚を他人に見せれるほどメンタルは強くない。こんなブログ何年もやってて、まだそんなこと言ってるのか?と言われればそれまでではあるけれど、個々人が本当に大事にしたい感情は、それこそ作中卵を抱き続ける少女のように、誰にも委ねず抱き続けることに価値があるように思うのだ。まだ天使のたまごを観たことが無い誰かにも、そんな気持ちだけは理解して貰えると幸いである。

 

 

 

 

徳間が無計画に金を使い、押井さんがうる星で怖いもの無しになっていたり、まだ天野喜孝さんがアニメの仕事をどっぷりやっていた時代だったからこそ奇跡的に成立した作品ではあるけれど、押井さんと天野さんが30代半ばで、ここまで老練さを感じさせる作品を作ったと云う事実は凄まじいことである。これに付き合わされた全ての人達の労苦は想像するに難く無い。後々押井さんと共に再評価され、まさか40年後の今劇場で上映されることになるだなんて、誰が予測出来ただろう?なんなら、めでたく映画館で販売されているパンフも転売ヤーの餌食にされていたしね......

 

にしても、次は一体、誰のどの作品が劇場で見れてしまうのだろうか?焼き増し感のある新作アニメや、人気だけはある男女を餌にした二束三文な実写映画を見るくらいなら、劇場で観ることが叶わなかった往年のアニメ映画こそやって欲しいまである。懐古趣味と吐き捨てる者達が青ざめるような作品が、まだまだ歴史の海に沈んでいると信じて疑わない。そもそも過去があって現在があるのだ。源流を知ることに価値が無いとは言わせない。とりあえず観てから酷評でもなんでもして欲しいものだ。

 

誰がどう思おうが、自分はこう思う。そうか、それは分かった。だが俺はこう思う。

 

ただそれだけをお互い享受するだけで良いのに、それが本当に難しい現代。よくもまあ上映してくれたものである。関係者の皆さんには、ありがとうしかない。ありがとう。

 

 

 

 

 

後はそう、ひと通り上映が終わったら、パンフを通常の値段でネット販売してくれることを切に祈っています.......

 

 

 

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生活の果てにamazarashiが鳴る

今から1週間前の金曜日。久しぶりの札幌だった。

 

赴いたのが中心街だったせいもあるが、人、人、人の量で旭川とはまるで違う街であることを思い出した。

 

何よりうっかり停めた駐車場が15分で400円と云うのに驚いた。いつも中心地から外れた場所を選んでいたため、一層高く感じられた。そんな価格の駐車場でも、21時頃には満車であったし、都会の感覚は本当に理解できない....

 

 

 

 

で、何をしに札幌へ行ったかは、タイトルでわかる通りamazarashiのライブなわけだけど、今回は殆ど最近の新譜を聴き込まずに行ったため「これなんて曲だっけ?」が何度か発動した。正直言って、今年の2月に出たシングル「痛覚」や、その後出たアルバム「ゴースト」の曲を初めて聴いた時はピンと来なかった。なにか変化を見せようとしつつも、amazarashiとしてブレない音楽をやろうとしていることは感じたものの、自分に深く刺さるほどには思えなかったのだ。

 

しかし、ライブで聴き直した途端化けに化けた。やはり生は声に乗る熱量がまるで違うのである。この感覚は様々なアーティストのライブで何度も経験してきたことだけど、ライブで聴いた後にアルバムを聴き直すと印象がガラッと変わるのが本当に面白い。バンド無しには形に出来ないノリの良い楽曲が以前より多いのも要因の一つな気がした。

 


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新しい曲だけでなく、これまでの楽曲もブラッシュアップされていたように感じたし、まだまだ「1.0」は深く深く入り込んできた。次も高い駐車料金に懲りず、彼らの音楽を浴びる為になら、見知らぬ人たちと並んで狭い座席を温めるのだって苦にならないことだろう。と云うか、同じモノを愛する人達と過ごすことがストレスになるわけがないのだ。本当に良い夜だった。

 

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あれからずっとamazarashiばかり聴いて過ごしていた。まさに『生活の果てに音楽が鳴る』と云うツアー名の思う壺。ライブで聴いた曲を流す度、あの夜が蘇るかのよう。だが、実に幸せな思う壺ではないか。なんなら一生涯生活に欠かせない存在のままであってほしい。

 

先のことは分からないが、少なくとも今の自分にはamazarashiが必須なことを痛感出来る夜だった。

 

 

 

 

 

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『関連過去記事』

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小学生のお前が頑張ったから、中年の俺も頑張ったぞ.....『銀河伝説バトラーの聖剣』

10年以上前に懐かしさからブログに書いたバトラーの聖剣。

 

その際はコンプはやめておこうと思っていたものの、ふと集めたくなり大人の力でコンプしてしまった。

 

 

 

 

今から30年以上前。おじさんたちの世代ではビックリマンシールが流行っていた。ウェハースチョコを買うと1枚シールが付いて来ると云う、今では当たり前に存在している商法に皆が夢中だった。ビックリマンはロッテだが、各会社が負けじとおまけシール付き菓子を出しまくるものだから、あれもこれも買うようなことをしていてはコンプなど夢のまた夢。

 

そんな中、これを狙ってみようと当時の自分が集中的に買ったのが不二家の銀河伝説バトラーの聖剣。これまたキン消しやガン消しが人気な時代だったため、バトラーの聖剣も消しゴムフィギュア展開を行なっていたりと、不二家も相当力を入れたシリーズだったのでは無いかと思うのだが、普通に第一弾全40種で終わってしまい、あの頃の自分は何故店頭にバトラーの聖剣が無くなってしまったのか知る由もなかった。

 

お年玉すらピンハネされる子供だった自分が、全40種を残り10数枚となるまで揃えていたのは相当好きだった証拠なのだろう。あれから何十年も経った今、コンプするまでに至った人間の原動力がそこにある。ちゃんと世界観を感じるシリーズだっただけに、まだまだ続きが欲しかったなと、コンプした今改めて思った.....

 

※令和の世にテレカまで買った

 

 

 

レアなシリーズではあるものの、個人取引ではそれなりに回っているバトラーの聖剣。もしも同じように思い入れがある人がうっかりこのブログを読んでくれたなら、是非大人の力でコンプを目指してほしいものである。意外とお手軽な価格帯なので全然行けます。

 

手放していた1期の頃のゾイドを買い戻したり、SDガンダムのカードダス当時物を第1弾から集め始めたり、徳永英明がEDテーマを担当したドラゴンクエストのアニメのカードダスも狙い始めるなど、子供の頃の”悔い”を全力で晴らしにかかっている感のある自分。ある意味人生をUターンしているだけでもあるが、記憶が薄れている部分に触れる新鮮さと云うのもあるので、決して無駄なことではないなとしみじみ思った。

 

※ここまで来たら同人誌もほしいな......

 

 

 

 

小学生の俺よ、お前が頑張ったから、俺も頑張ったぞ........

 

 

 

 

 

 

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