えちこの旅ブログ

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瀬戸内国際芸術祭2025 宇多津編

瀬戸内国際芸術祭2か所目。

本島と同様、秋会期のみの会場である宇多津エリアをご紹介します。

宇多津エリアへのアクセス

宇多津のメイン会場となっている古街(こまち)エリアは、JR宇多津駅から徒歩20分程の場所にあります。

私は本島から丸亀港に戻った後、JR丸亀駅からJR予讃線で宇多津駅まで向かいました。

一駅なので乗車時間はたったの3分と短いですが、列車の本数は普通列車だと1時間に2本ぐらいしかありません。

特急列車を含めるともっと本数あるんですけど、たった3分のために自由席450円払いたくないもんで・・・

(後から知ったのですが、会期中、宇多津エリア⇔丸亀港⇔多度津港間を運行する無料の巡回バスもあったようです。)

宇多津駅からは、案内所のある宇多津役場までのバスも運行されていましたが、まぁ20分なら余裕で徒歩圏内。

ということで、駅のロッカーにリュックを放り込んで、会場付近までテクテク。

本島同様、こちらの会場にもホワイトボードに手書きの案内がありました。

地図を見ていたら、スタッフの方が会場ガイドの冊子をくださり、このエリアの効率的な回り方を教えてくださいました。

ボードの地図にあるように、案内所を起点にぐるっと右回りで回っていくのが良いとのこと。

宇多津の古街は、江戸時代から塩田が開拓され最盛期には日本最大の規模を誇りました。

しかし、時代と共に化学製塩法が主流となり昭和47年に製塩業は終焉を迎えました。

かつての塩田跡は新しく開発され、元々の中心であった地域が「古街」と呼ばれるようになったそうです。

製塩業よりも昔から、海運の要所として繁栄していた古街には、歴史ある神社仏閣や日本家屋が建ち並んでいます。

そして、町内には四国八十八か所の78番札所・郷照寺もあります。

iechiko.hatenablog.com

当時出会った大窪寺までの石標を発見!!

6年ぶりの再会です。お久しぶりです!!

お遍路で歩いた道を、6年ぶりに芸術鑑賞でまた来ることになろうとは。

ただ、6年ぶりに来て「懐かしい!」となるほどの記憶は残ってなかったです・・・

こういう古い建物、結構見てたからね・・・記憶は曖昧です・・・

足が痛かったとか、雨に降られた中歩いたとか、山の上で寒かったとか、何年経っても記憶に残る出来事は、楽しかった事よりも辛かった事と相場が決まっています。

(それも、今となってはいい思い出ですが。)

宇多津エリアの作品

お遍路の思い出話はこれぐらいにして、作品紹介をしていきます。

宇多津の作品は、一人のアーティストさんの作品が、複数個所に分かれて展示されているものが多かったです。

『Capacity』

シガリット・ランダウ

会場内2か所に展示された作品。

一つ目は、案内所の道挟んで向かい側にある「こめっせ」という建物内。

イスラエル出身のアーティストさんによる、死海の塩で結晶化された作品。

こちらは漁網。

もう1か所は三好商店という元靴屋さん。

かつて、町の人たちが履くような靴が並んでいたであろう棚には、イスラエルの塩で結晶化された靴がずらり。

塩って、美しいんだな。

会場内では、結晶化の様子を撮影した映像も流れていました。

『「時を紡ぐ」(ときをつむぐ)』

山本基

作品が展示されているのは、古街のシンボルでもある「倉の館 三角邸」

肥料商を営んでいた豪商の別邸で、国の登録有形文化財にも指定されている建造物です。

ここで見られる作品も、塩を使った作品。

見学前に、撮影はOKだけれどスマホを落とさないよう十分気を付けること、身を乗り出さないことなど、注意を受けます。

それほど気を使って見なければならない作品がこちら。

遠目で見たら絵具か何かで描いているのかと思いますが、この白い部分、全部お塩です。

この細かい泡を、塩を盛り上げて一つ一つ作っていく作業。

ただ凄い。

目線を下げて見てみると、塩の粒が小さく散らばっているのが見えます。

塩って美しいんだな。(2度目)

『Echoes as Air Flows』

筧康明

本島にもあった作品、宇多津にもありました。

西光寺というお寺前に

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カメラとシャボン玉が出てくる機械。

初見でこれだけ見ても、何がどういう作品なのかさっぱり「?」

機械を前に「何これ?」と言い合っている方たちに、本島で学んだ私はこの仕組みを説明。

そしてカメラに向かって手を振って、向こうにいる誰かにアピール。

君に届け!

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するとどうでしょう。

私のアピールにこたえるように、沢山のシャボン玉が出てきました。

わーい、綺麗、綺麗。

どなたか存じませんが吹いてくださった方、ありがとうございます。

これ、向こう側に誰もいなかった場合、一人で機械の前で手を振っている不審者と化すので、ある程度人がいるときじゃないと寂しいものがありそうです。

そして、カメラの映像とシャボン玉吹きのミニメガホン(と勝手に呼んでいる)があるのはここ。

これは案内所に設置されたカメラ。

作品を通じて、観客同士がリアルタイムで繋がれる素敵な作品です。

(カメラ側からスクリーン側の人間は見えないし、お互い声も届かないから、身振り手振りとシャボン玉でのコミュニケーションっていう所がまたいいな、と思う。)

『The Imperative Landscape(2025)』

ゼン・テー

3か所に展示された作品。

一つ目は伊勢之宮神社。

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堂内には、白黒で描かれた自然の風景。

そして、それを映す鏡。

2か所目は八幡神社。

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下に置かれた金の器に、ポタリ、ポタリと水が滴る様子が綺麗でした。

どちらも時間をかけてじっと見ていたい作品ではあったのですが、いかんせん小さなお堂で、一人ずつ手前から鑑賞するという形式だったので、あまり長居ができなかったのが残念でした。

3か所目は、旧鈴木理容所。

インスタレーションを制作するにあたっての構想図などが展示されていました。

宇多津にはもう1か所、宇多津町役場からシャトルバスで10分ほどの場所にある臨海公園に屋外作品があります。

その作品の近くには、いつか行きたいと思っている四国水族館があるため、その水族館を訪れた際に作品は見に行こうと思い、今回は古街のみの散策で終了としました。

(屋外作品なら、会期が終わっても展示されてるでしょうし。)

いつ行くか分からんけど・・・

古街エリアの鑑賞時間はちょうど1時間で、徒歩でまわるにはちょうどいい規模感かと思いました。

宇多津駅に戻り、再びJR予讃線でこの日の宿泊先、高松へ移動。

高松でお気に入りのホテルホテル川六 エルステージ高松に宿泊し、翌日は、男木島・女木島の島アートを巡ります。

setouchi-artfest.jp