SF
ダグラス・アダムスの「銀河ヒッチハイク・ガイド」を読んだ。 あらすじにもあるとおり、途方もなくバカバカしいSFコメディ。 他にも「スラップスティックSF」とか「バカSFの歴史に燦然と光り輝く超弩級の大傑作」などとも呼ばれている。 導入部があまりにも…
ジョージ・オーウェル の「1984」を読んだ。 帯に「むかし読んだ時よりもむしろ怖い」と書いてあったが、本当にそのとおり。 と言うか読んだ記憶自体「二重思想」だったのかもというくらい、何も覚えていなかった。 さすが20世紀の最高傑作。 これを1949年に…
恩田陸の「月の裏側」を読んだ。 シリーズを逆流して読み、ようやく第1巻にたどり着いたわけだが、えーーーって感じ。 SFやん、ホラーやん!3作目の世界感と全く違う。 物語は、街全体を包み込むように忍び寄る正体不明の“何か”によって始まる。その“何か”は…
浅倉秋成の「まず良識をみじん切りにします」を読んだ。 良識とか、常識とかを蔑ろにしていく過程が面白かった~まさしく最初に切り刻んじゃってるね!ちょっと、筒井康隆のSFを思わせるような突き抜けた不条理が最高。 5つの話が収められた短編集で、どれも…
桃野 雑派 の「星くずの殺人」を読んだ。 宇宙で人がひとりずつ殺されていく――それだけでもじゅうぶんひきがあるが、「星くずの殺人」はその舞台設定に甘えず、しっかりと“論理”で読ませるミステリである。 無重力、閉鎖空間、抽選で当たった乗客たちという…
村田 沙耶香 の「信仰」を読んだ。 なんだかこわい本。しばらく読んであの「コンビニ人間」の人と気づいて通りでともおもう。狂気と日常が同居している感じがとても恐ろしい。 興味深いのは、小説と見せかけて突然挿し込まれるエッセイのような文章たち。ジ…
辻村深月の「凍りのくじら」を読んだ。 章のタイトルはすべてドラえもんの秘密道具。子どものころから藤子・F・不二雄作品に親しんできた人なら、ページを開くたびに「あ、これ知ってる」と心がくすぐられる。物語全体から、作者の藤子F愛がじんわりと伝わっ…
住野よるの「歪曲済アイラービュ」を読んだ。 帯に“著者暴走”と書いてあったが、まさにその通りだった。 超ハイテンションの配信者「こなるん」の一人語りから始まるこの物語。 特徴的なタイトルで始まる全11篇の中編集。 最初は物語のつながりがわからなか…
萩尾望都の「ウは宇宙船のウ」を読んだ。 先日のブックオフでの戦利品だ。 原作は、レイ・ブラッドベリが書いた「R is for Rocket」だそうで、いかしたタイトルだと思うのは私だけだろうか。 表題作「ウは宇宙船のウ」を含む8本収録されていた。 全般的に、…
太田 忠司の「喪を明ける」を読んだ。 初読みの作家さんだが、勝手にミステリと思い決めて読み始める。 ・・・近未来SFだった。 おそらく、現代よりほんのちょっと未来の日本。 疫病、震災、それに連なる発電所の被災などで「東京に人が住めなく」なり、著し…
海野十三の「千年後の世界」を読んだ。 昔の人が未来を描いたSFを読むの面白いよね。 何様のつもりって感じだけど そんな未来なのに、コンピュータから紙テープが出てくるんかーい!とツッコミしちゃう。 バックトゥザフューチャー、みたいに。 あれはなかな…
市川憂人の「ヴァンプドッグは叫ばない」を読んだ。 マリア&漣シリーズの第5弾、残念ながら3.4巻をすっ飛ばして読んでしまったようだ。 どおりでなんか、会話がポンポンはずんでいるというか仲良さが増していると言うか・・・ タイトルはヴァンパイア+ドッ…
伴名練の「なめらかな世界と、その敵 」を読んだ。 久しぶりに「少し不思議な話=SF」ではなく、スペースファンタジーの方の「しっかりしたSF」の傑作短編集だ。 表題作「なめらかな世界と、その敵」は誰もが自在に並行社会を飛び回ることができる世界。 嫌…
村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」を読んだ。 村上春樹の本を大沢たかおが朗読していると言う、大変ぜいたくな一冊だった。 村上春樹の本を読み終わるとしばらく脳内独り言がエセ春樹っぽくなるのだが、皆さんはそんな事はありませんか…
高野 史緒の「二つと十億のアラベスク」を読んだ。 初読みの作者さんだが、どこかで見たような・・・とおもったら数年前に「カラマーゾフの妹」を書いて江戸川乱歩賞をとった人だった。 未読だが、カラマーゾフの兄弟を読んでから読むべきだろうと思ってまだ…
安野貴博の「松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記」を読んだ。 いわゆるお仕事小説と言われるものだが、作者はSF作家でもあるらしく、AIを使った起業スタートアップの中身がまず近未来感たっぷり。 なんの取り柄もないように見える女子大生まどか…
よしながふみの「環と周」を読んだ。 江戸時代、隣同士に住む環と周はお互いに惹かれ合っていたが、家の都合で別々の相手と結婚してしまう。 二人の恋心は完璧に封じられていたはずだが、彼女の夫が嫉妬心から斬りかかり返り討ちにて殺されてしまう。 脱藩し…
宮沢伊織のウは宇宙ヤバイのウ!を読んだ。 先日読んだ「ときときチャンネル」が面白かったので、2匹目のどじょうを狙うつもり。 タイトルから癖強すぎん? そもそもタイトルも、レイ・ブラッドベリのうは宇宙のう。から引いているよね。未読だけど。 ライト…
宮澤伊織の「ときときチャンネル 宇宙飲んでみた」を読んだ。 タイトルを見ても???がいっぱい飛び交っちゃう感じだが、ちゃんと壮大なSFであった。 前篇、動画配信しているさくらちゃんとみきちゃんの会話(プラス視聴者コメント)で構成されていて、オー…
池澤春菜の「わたしは孤独な星のように」を読んだ。 前から、「池澤夏樹の娘」で「SFクラブの会長」で「声優」となんだか才気の塊みたいな人やなと思っていたが、実際にこの人が書いた本を読むのは初めて。 アマゾンでもタイトルリストがでていなかったので…
芦沢央の「魂婚心中」を読んだ。 まさかのSFだった。いや、(イヤ)ミステリー作家の印象が強かったからさ・・・ 本人もあとがきで「私がSF書いていいんですか」と書いていたけど、ちゃんとSFだったし、スリリングな展開はさすがという感じ。 SFと言っても宇…
八島 游舷の「天駆せよ法勝寺」を読んだ。 あらすじをみて、まず「仏教スペースオペラ」!?とびっくりするとおもうが、確かにスペースオペラだった。 SFと仏教の組み合わせを考えついた時点でもう優勝って気もする。 物語は、仏教が世界を席巻している未来…
石川宗生の「吉田同名」を読んだ。 大真面目に無骨な文章でふざける「大人の本気」みたいな小説で、読んでる間中ちょっとニヤニヤしてしまった。 筒井康隆っぽいと思ったらやっぱりレビューに同じようなことを思った人がいてもうひとニヤリだ。 筒井康隆っぽ…
ポップな表紙が気になる万城目学の「あの子とQ」を読んだ。 吸血鬼少女の青春物語だ。 弓子はまだ恋もしらないキラキラな高校2年生。どこにでもいる彼女は・・・と言いたいところだが実は吸血鬼の両親の元に大切に育てられた吸血鬼少女なのだ。 だが、最近…
円状塔の「リスを実装する」を読んだ。 実装?リスを?どゆこと???っとなるけど。なんか面白かっった(小学生の作文か!) どこがどう面白いか説明するのが難しいのだ。 リスの「マーク」を眺める男「野実実」は、高校生の時の清掃業からはじめ、とにかく…
万城目学の「ヒトコブラクダ層戦争」を読んだ。 不思議な力を持った三つ子の兄弟「梵天、梵地、梵人」が主人公の長編小説だ。 ぼんてん、ぼんち、ぼんどと読むこの三兄弟の仲の良さがとても印象的で、読んでいていやーエモいわーとニヤける。 案の定Audible…
乙野四方字(おとのよもじ)「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛した一人の僕へ」を読んだ。 言葉あそびのようなタイトルだが二冊読んだ後はこのタイトルがグッとくるのだ。 僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫JA) 作者:乙野 四方字 早川書房 Amazon 君…
柞刈湯葉(いすかりゆば)が書いた、第一回カクヨムWEB小説SF部門大賞の「横浜駅SF」を読んだ。 横浜駅SF【電子特典付き】 (カドカワBOOKS) 作者:柞刈湯葉 KADOKAWA Amazon 日本は自己増殖する<横浜駅>に支配されていた。脳に埋め込んだSuikaで管理さ…
津原泰水の「ヒッキーヒッキーシェイク」を読んだ。 ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA) 作者:津原 泰水 早川書房 Amazon ヒキコモリ支援センター代表のカウンセラー竺原丈吉(JJ)は、いつも度の入ったサングラスを掛けて場当たり的に喋る、実に胡散…
今週のお題「SFといえば」だが、私的にはなぜか夏といえばSF。 怪談ぐらいではひんやりしない酷暑の日本。「夏SFで現実逃避」を提案したい。 毎年夏には色んな人にオススメのSFを聞いて回ってるのだが、読んで見るんだけどイマイチ分かんなかったぞ。という…