私は、政治が国民の生活をより良くするためには、冷静な事実に基づいた議論と、科学的な根拠に基づく政策決定が不可欠であると考えています。特に、現代社会が直面する複雑な問題、例えば感染症対策や環境問題などにおいては、感情論や憶測ではなく、専門家の知見やデータに基づいた判断が求められます。
そうした観点から、今夏の参議院選挙に向け、各政党の主張を注視しています。しかし残念ながら、いくつかの政党について、私の中で拭いきれない懸念が生じています。今回は特に、国民民主党と参政党について、新型コロナウイルスワクチンに関する主張を例に、その懸念を表明したいと思います。
国民民主党への失望:科学的姿勢と候補者の主張の間に生じた矛盾
国民民主党は、党として「現実的で建設的な改革」を掲げ、科学技術立国を推進する姿勢を示しています。これは、私のような科学的思考を重んじる人間にとっては、非常に好感が持てるものです。
しかしながら、今回の参議院選挙において、同党が須藤元気氏を擁立したことは、私にとって大きな失望となりました。須藤氏は、新型コロナウイルスワクチン接種について、科学的な根拠に乏しい、あるいは既存の科学的知見とは異なる主張を繰り返してきた経緯があります。 確かに、ワクチンに関する様々な意見があることは承知していますし、疑問を呈すること自体は健全な民主主義の一部です。しかし、公党の候補者として、確立された科学的コンセンサスから逸脱した情報発信を行うことは、国民に混乱を与えかねません。
党として科学に基づいた政策を是としながら、一方で非科学的な主張を展開する候補者を公認するという現状は、国民民主党が掲げる理念と実態との間に大きな矛盾を生じさせていると言わざるを得ません。この矛盾がある限り、残念ながら私は今回の参議院選挙で、国民民主党を投票の選択肢から外さざるを得ないと考えています。
参政党への懸念:新型コロナウイルスワクチンに関する非科学的主張
一方、参政党についても、新型コロナウイルスワクチン接種に関する主張が、私にとって大きな懸念材料となっています。彼らの主張の中には、科学的根拠が不明確であったり、既存の医学的・疫学的知見とは相容れないものが散見されます。
もちろん、ワクチンの安全性や有効性については、常に検証が行われ、情報が更新されるべきです。しかし、参政党が発信する情報の中には、不安を煽るような表現や、科学的根拠に基づかない陰謀論めいた言説が混じっていると感じざるを得ません。
公衆衛生に関わる重要な問題において、政治家や政党が発信する情報は、国民の行動や健康に直接的な影響を及ぼします。それにもかかわらず、科学的な裏付けのない、あるいは誤解を招くような情報を拡散することは、国民の健康を守るという政治の最も基本的な役割を放棄しているに等しい行為ではないでしょうか。
したがって、参政党もまた、科学に基づいた政策決定を期待する私にとっては、今回の参議院選挙の投票候補からは外さざるを得ない結論に至りました。
科学に基づいた政治を求めて
私たちは、科学的根拠に基づいた適切な情報のもとで、自らの健康や社会について判断を下す権利があります。そして、その権利を守るのが政治の役割であると信じています。
国民民主党には、党の理念と候補者の発信内容との乖離について、真摯に向き合っていただきたいと願っています。そして参政党には、公衆衛生に関わる問題において、より科学的根拠に基づいた、責任ある情報発信を行っていただきたいと強く求めます。
今回の参議院選挙において、私は引き続き、科学的知見を尊重し、国民の健康と福祉に真摯に向き合う政党、そして候補者を探し、一票を投じたいと思います。感情論や憶測ではない、事実に基づいた冷静な議論が、日本の未来を切り開く上で不可欠であると改めて強く感じています。
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