
4年前に『JR上野駅公園口』を読んでから、久しぶりの柳美里作品。1994年の作品で柳美里の小説家デビュー作。

内容紹介。
在日二世の主人公梁秀香の、社会の中の閉塞感、距離感が重いストーリーで語られています。直接的な表現は出てこないですが、差別、貧困、障害といった日本社会で目を背けられている問題を考えさせられる小説でした。
作品中、いろいろな箇所で魚がモチーフとなっています。顔に腫瘍をもった里花のセリフ、「自分の顔の中には一匹の魚が棲んでいるって思ってたの…小さい頃からずっと…」。魔除けになる魚の干物、など。魚が象徴しているものは何だろうと考えながら本作を読みました。

里花のモデルとされる人からプライバシー侵害の訴訟を受け、初版は出版差し止めとなり、その改訂版が本書となります。

奥付。
p.s. 中1日でDWオーバー、2800引いて200残し。
