飼い主のいない猫たち

わたしが救われたはなし。③

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こちらが、お家の中にいた、ねねちゃんです。
この写真が好きすぎて、
ことあるごとに使ってしまいます。

さて、ミミとチャミミのことで悩んで
Instagramのストーリーで
ヘルプを出したところまでお話しました。

でもね、出したはいいけど、
連絡なんて来ないだろうな…と思っていました。
もしかしてもしかしたら、
だれかが助けてくれるかも、くらいの気持ちでした。

ところが予想に反して、
たくさんのメッセージが来たのです。

あの頃のことは正直あまり覚えていないのですが、
たぶん10人以上から。

驚きとうれしさと同時に
「あぁ、これは今のわたしには対応できない…」
と気づいてしまいました。

メッセージくれたみなさんにお返事をして
状況をヒアリングして
シフトを組んで
お世話の仕方を伝えて
実際に稼働してもらう。

その前にミミとチャミミに
わたしが実際に会って
お世話をして
どんな子なのかを把握して。

スケジュールを見ても
それができる余裕はありませんでしたから。
なんと無責任だろうと、今では思います。

そんなとき、救世主が現れます。
わたしが気後れせずに猫事のお願いができる
数少ないメンバーであるオオタキさんから
「わたし行けます!」
というLINEが。涙涙

シゴデキのオオタキさんは
速攻で現場に行き
状況を把握し即報告。

送られてくるKさん宅のお庭の状況から
Kさんがどんなにこの子たちを大事にしていたのかが
手に取るようにわかりました。
そこには愛しかないな、と。

オオタキさんは連日現場に通い
ご飯のセッティングや状況把握などをこなします。

わたしがモタモタしていたので
お世話係に手をあげてくれたみなさんへの対応も
代わりに仕組みを作り、文面も考えてくれました。

わたしはそれをみなさんに送り、
LINEグループを作り、
あっという間にお世話係のグループLINEができました。

そのあとは
あれよあれよという間に
みなさんで合流して相談して
いつの間にか
ミミとチャミミの猫守り隊のできあがり。

わたしは周辺へのポスティングなどはしましたが、
良い意味で蚊帳の外でした。

自分が動かなくてもどんどん状況は進んでいく。
こんな状況はこの15年で
初めてのことだったので
本当に驚きでした。

そして心の底から安心したのです。

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# by musashino-cat | 2026-01-02 18:10 | わたしが救われたはなし。 | Comments(0)

3歩進んで、2歩下がる。

この何年かで
人前でお話しする機会をいただくことがあります。

市内だったり、それ以外だったり。
猫に関係あるところだったり、なかったり。

そういう場では最初、
むさしの地域猫の会の活動を19年続けたことで
こんなに良くなりましたよ、
という内容ばかりを伝えていました。

その中で、もちろん、正直に
「ここは大変でした」と
お話することもありましたが、
でも結局は、
地域猫活動の良い面ばかりを話していた。

でもなんだか、少し違和感がありました。

これって“上澄み”だけじゃないかしら?

上澄みは透明でよく見えるかもしれないけど、
みんなが聞きたいのはこれなのかしら?

わたしが会に入ったばかりのころ、
あちこちにセミナーを聞きに行きました。
そこではやっぱり上澄みの話が多かった気がします。

でもなぜか、腑には落ちなかった。

それから十数年。
自分がお話しする機会をいくつかもらうようになって、
試行錯誤しています。

最初は上澄みの話だったけど、
次に、現場で役立つ話をし始めました。

捕獲のやり方、捕まえるのが難しい場合のこと、
役に立つ道具のこと、
捕獲のときに気を付けないといけないこと。

人とのやり取りで起こること、
ボランティア側の精神面のこと。

それから、ほかの人にはあまりない、
わたしだけの体験。
動物愛護センターに通って知ったこと。
職員さんたちの想いや、
地域ごとに全然違う対応のこと。

そして次に話したいと思っているのは、
「地域猫活動って実はうまくいかないよ」
ってことなんです。

だって実際、
あちこち行ってボランティアさんと話してると
みんなうまくいってない。

うまくいく2:うまくいかない8

くらいの割合だと思います。

でもそれが普通で、
みんな悩んで苦しんでやってる。

そういうことをしっかり話したい。
そういう気持ちが強くなってきました。

だから次の講話のタイトルを決めました。

【3歩進んで2歩下がる 地域猫活動】

まだどこからも依頼はないですけど、
構想だけは進めていきたいと思っています。

安心してください。
2歩下がっても、ちゃんと進んでます。


# by musashino-cat | 2025-12-28 12:37 | これからやりたいこと | Comments(0)

わたしが救われたはなし。②

Kさんがお世話していたふたり。
わたしが救われたはなし。②_c0268274_11543460.jpg
この写真はケアマネさんからいただいたものです。

ねねちゃんを保護した日には、
そこには居ませんでした。

20歳。
つまり20年ここで暮らしてきた子たち。

茶白の方が「ミミ」
白い方が「チャミミ」
というそうです。
(最初、逆じゃない?と思いましたが)

最初にミミとチャミミのことを聞いたとき、
正直な気持ちを言えば、
あぁ…これはちょっと難しいな
でした。

そして、地域猫として20年暮らしてきたからには
きっとほかでも何軒かご飯をもらえるお家がある、と。
今までの経験からそう思っていました。
(実際、ほとんどそうなのです)

だから最初の算段としては
ねねちゃんは保護をする、
でもミミとチャミミは地域猫として
ここで最後まで暮らしてもらう。
でした。

幸いなことに
Kさんのご親族は動物がお好きとのこと。
実際、数日に一度来ては、
ご飯をたくさん入れてくださっていました。

実際に会っていないミミとチャミミ。
写真で見る限りでは
「だいぶ弱々しいな…」
という印象。
ご親族のお話でも
とくにチャミミはだいぶヨレヨレしているということでした。

Kさんがいない今、
ミミとチャミミのことは誰にもわからない。

男の子なのか女の子なのか、
元気なのか、
人には慣れているのか、
いつもはどこにいるのか。

8月の真ん中くらい。
異常なほどの暑さと、
日々やってくる相談事や譲渡のやりとり。
センターには満杯の子猫。

本当なら毎日ここに通って、
ミミとチャミミのお世話をしながら
健康状態や周辺の状況を確認して、
それからのことを考えたい。

でも、そのときは
そんな余裕はなかったのです。

困り果ててしまい、
今思うとよくそんなことしたなぁと思うのですが、
Instagramのストーリーで
この子たちのことを書き、
お世話に通える人いませんか~?
という投げかけをしていたのです。


わたしが救われたはなし。②_c0268274_11411230.jpeg


# by musashino-cat | 2025-12-28 11:53 | わたしが救われたはなし。 | Comments(0)

わたしが救われたはなし。①

この夏起こったある出来事について
忘れないように記録しておきたいと思います。

あれから5ヶ月経った今、
大変だったけど、
わたしのほうが救われたんだなぁと
感じています。

長くなると思うので、
何回かに分けて書きますね。


8月のある日、
市内のケアマネジャーさんからメールが届きました。

利用者Kさんの
飼い猫の今後についての相談でした。

末期がんでホスピスに入りたいけれど
飼い猫の行く末が心配とのこと。

5歳のねねちゃん♀ひとりということで、
ねねちゃんを保護すれば解決できるな、
と思っていました。

ケアマネさんの訪問日と合わせて
一度様子を見に行く約束をしましたが、
その日の前日に
Kさんが急逝されたとの連絡が…。

そうなれば、
ねねちゃんをすぐに保護しないといけない!

道具を一式用意して、
預かり先を確保して、
Kさん宅へ向かいました。

お宅にはご親族がいらっしゃいました。
ご親族は長年Kさんとは付き合いはなく、
突然のことに戸惑っていたようです。

一軒家とたくさんの荷物、
そして猫。

ねねちゃんはうちで保護しますから安心してください
と、お伝えしました。

しかしねねちゃん、人に慣れていませんでした。
ご親族が捕まえようとしても、無理。

まぁこれは、わたしの出番です。
室内にいる子なら
なんだかんだ、捕まらなかったことはありません。

ねねちゃんのいる2階の寝室はモノで溢れ、
エアコンがつかない(リモコンが見つからないそうで)。
真夏の閉め切ったサウナのような、
逃げ場所だらけの場所で、
かしこく、すばしっこく、警戒心バリバリのねねちゃんとの格闘。

ねねちゃんはゼィゼィし始め、
わたしも汗だく。

意識がもうろうとし始めましたが
体感20分くらいで無事捕獲。

このあとは病院で簡単な検査をして、
そのあとは預かりさんのお家で
人慣れ修行をして、
里親さんを探していきますと、
今後のことをご親族にお話しして、
ねねちゃんのことは安心してもらえました。

ところがこの件、
それだけでは終わりませんでした。

じつはKさん、
20歳の地域猫のお世話をしていたのです。

わたしが救われたはなし。①_c0268274_11543460.jpg


# by musashino-cat | 2025-12-27 10:31 | わたしが救われたはなし。 | Comments(0)

#7119

#7119
というものがあることを知りました。

急な病気やケガなどで
救急車を呼んだ方がいいか?
病院に行った方がいいか?
夜間でも受け入れ可能な病院はどこ?
などを専門家が24時間いつでも
アドバイスしてくれるサービスだそうです。
まだ全国展開されているわけではないみたいですが。

これ、
動物対応バージョンもほしい!

これ、
わたしがやってることなんです。

夜中でも朝でも
緊急相談がくることがあります。

そして知ってしまったからには対応してしまう。
で、疲弊する。

でも相談してくる人は本当に困っている。
対応できれば命が助かるのなら
もちろん対応したい。

でも個人でやるのは無理がある。
仕組みとして支えられる形が必要です。

24時間対応の消防署に
動物案件も引き受けてほしいと
常々言ってますけど、
まさにこれですね。

武蔵野市、やってくれないかな。



# by musashino-cat | 2025-12-25 23:07 | これからやりたいこと | Comments(0)



むさしの地域猫の会での活動や、日々のできごとや、想い。
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むさしの地域猫の会」で活動する、日々の想いや日記的なもの。

武蔵野市の地域猫活動・保護活動をメインに、動物愛護センターからの引き出しや、行政からの依頼などで困っている飼い猫さんの保護なども請け負っています。
※日々の活動報告はInstagramに投稿しています。

猫と人とが共生できる町を作りたいと願うボランティアです。「飼い主のいない猫(野良猫)」のTNR(T=捕獲、N=不妊・去勢手術、R=リターン)活動・保護活動などをしています。

外で暮らすノラ猫さんたちの生きる環境はとても過酷です。事故、病気、感染症、虐待…安心して暮らせる子はほんのわずか。生まれてきた新しい命もほとんどが生き延びることが難しいです。そういう猫をこれ以上増やしたくない、そんな想いでこの活動を続けています。いつかお外で暮らす猫がいなくなる日を夢見て。

ただし、“自分の正義は他人の迷惑”ということも常に忘れずにいたいと思っています。
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