村田システムに対する56歩からの先攻は成立するのか

KYさんとの対5筋位取り村田システム戦。少し違和感を感じながらも56歩と先攻したけれど、65歩とされて、その後は一方的に攻められて…。簡単に将棋が終わってしまったので振り返り。

今回の振返り

以下は課題の局面。

sfen ln3k1nl/1r3sgb1/p2g1p1pp/2pps1p2/1p2p2P1/2PP1PP2/PPBSPSN1P/2G1G2R1/LN1K4L b - 31

実践では上記局面で、2筋交換から56歩と開戦したけれどイマイチ。感想戦では15桂を狙いに攻めるのはどうかと指摘をいただいていた。

以前に56歩から開戦して上手く指せた印象があったので、該当対局を探すと2024年09月のHS戦。

sfen ln1g1k1nl/1r3sg2/5pbp1/p1pps1p1p/1p2p2P1/2PPPPP1P/PPBS1SN2/2G1G2R1/LN1K4L w - 34

並べてみると局面の認識が曖昧過ぎて驚き、HS戦では後手が94歩,33角としている手が、KY戦では63金に代わっている(1年以上も前の局面を覚えていて、それを参考にしているのにも驚き、アップデートしないととも)。

他の村田システムに対する局面を探すと2025年08月にMT戦もあり。

sfen l4k1nl/1r2g1g2/p1ns1sbpp/2ppppp2/1p2P2P1/2P1SPP1P/PPBP5/2GSG2R1/LN1K3NL b - 33

これは自分が後手で局面は先後逆、このときも後手は33角,94歩をいれて65歩からの反撃が間に合っていない印象。HS戦と比べると後手のため52金が入っていることと、1筋の交換がないことが違い。1筋の交換はしなくても影響が少ないので気にしない。

何が課題か

過去の棋譜を参考にすると、56歩からの狙いで45桂があるけれど33Xがないと先手を取り攻めていけない。大半は22角としたままにどう指すかとなるため、33角を保留して22角での方針が決まれば次からの方針が決まりそう。

次はどう指すか

課題の局面を検討すると仕掛けの手が候補にないため数手遡り。63金まで指させると、後手が指し慣れた65歩からの攻めを実現できるので、先攻することを前提で分岐探し。

面白そうなのは以下局面での35歩からの仕掛け。

sfen ln1g1k1nl/1r3sgb1/p1p2p1pp/3ps1p2/1p2p2P1/2PP1PP2/PPBSPS2P/2G4R1/LN2KG1NL b - 25

35歩と突き捨ててから2筋の歩交換すると、後手は銀取りを防ぐために44歩か52飛。先手は58金,26飛,37桂,69玉と駒組みを進めていく。

しばらく進めて以下局面。

sfen l4k1nl/1r4gb1/p1ng1s1pp/2ppsp3/1p2p1p2/P1PP1P1R1/1PBSPSN1P/2G1G4/LNK5L b Pp 43

この局面では56歩の開戦が第一候補に挙がるため、慣れた手順で開戦することは実現できそう。(仕掛けて良しではなくて形勢は互角)

気になるのは2筋交換時に52金と指されていて、44歩でなく63金とできる局面。この場合は35歩は有効でなくて陣形整備の手が候補に挙がる。いくつか探索していると2筋交換できた場合の右玉は評価が僅かに高い(今までの局面は±50前後で振れていたが以下局面は+150超える)

sfen l4k1nl/1r3sgb1/p1ng3p1/2ppspp1p/1p2p4/2PP1PP1P/PPBSPSN2/2G2GK2/LN5RL b P 41

2筋交換を避けて33角としてもらえれば、56歩からの開戦が成立する前提とすると再現ども高い。開戦手順さえ分かれば方針立てやすいため掘り下げて探索。

1つ目は44歩とされた場合に先に銀損して56歩と銀を取り返す手順。その後は薄い玉のまま広さを生かして戦う展開になりそう。後手からは86歩や13角での反撃あり。これは指してみて自分にあうか試してみる。

sfen l4k1nl/1r3sgb1/p1ng3p1/2pp1pp1p/1p2s4/2PPPPP1P/PPB2SN2/2G2GK2/LN5RL w 2Ps 48

2つ目は52飛とされた場合に56歩から56銀と進めていく手順。44歩でなければ45銀,45桂で暴れていく流れ(75歩や95角も含み)、44歩であれば55歩で同銀なら銀交換から64歩,95角と暴れていく手順。95角を含みにしているため、94歩とされていたらは気になるが、あとは実戦で試してみる。

sfen l4k1nl/4rsgb1/p1ng1p1p1/2pps1p1p/1p7/2PPSPP1P/PPB2SN2/2G2GK2/LN5RL w 2Pp 44
まとめ

56歩からの先攻が成立するのは33角としている局面の可能性が高い。また、94歩などの緩手を指してもらっていると、成立する可能性は増す。22角のまま指されている場合は、52金のタイミングで指し手を変える。35歩からの2筋交換で63金と銀取りを防げない場合は早めに仕掛けて26飛,37桂の陣形を組んで56歩を狙う。52金が早い場合は37桂から2筋交換をして右玉へ組んでから56歩の開戦を狙っていく。(右玉にしてからは67銀と54銀の交換から左辺で暴れる展開を目指す。