
お米を柔らかく食せる調理としては、おかゆ・雑炊・リゾット・おじやと、メジャーな順に並べてみたが、ここでいう「雑炊」と「おじや」の差について追及していきたい。雑炊は、おかゆと違ってご飯に出汁や具を入れて煮込んだもので、ご飯のぬめりを取るために水で洗って、鍋の締めとして残り汁を利用することが多い。

一方、「おじや」の起源は、作る際にジヤジヤと聞こえることから、「じや」に丁寧な「お」を付け「おじや」となったようで、元々は雑炊の女房言葉となっている。それが進化したのは、ご飯の粘り気をそのまま完成料理に反映させる拘りを以って「おじや」と呼んだり、味噌・醤油で各家庭独特の味付けを施したのが「おじや」の醍醐味などと、明確な基準も約束事もなく基本的には「これを食べたら元気になる」みたいな、関西の幼少期における子供の心理が重要となる料理であった。

ワシにとっての「おじや」は、どんな危険な健康状態の時でも、百薬の長的な法則がある。ちなみに、ワシのオカンから受け継いでいる「おじや作り」は、出汁は二種以上(例:コンソメブイヨンと鰹出汁の素)で、鰹の削り節を直接ふぁっさと入れることがミソで、食材は有り合わせで何でも大丈夫だと思う。醤油と、溶き卵を人数分と、盛り付けてから卵黄一個センターに乗せることが必須条件であった。
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