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2026年 01月 19日
![]() 今年もどうぞよろしくお願いします。 ひと月にいっぺんくらい同好の士が集まって、製本倶楽部と称していっしょに製本の作業をしたり、どこかで見たりあるいは自分が工夫して見つけた技法を教えあったりしている。今年初めての「部活」では、お正月だけのお菓子の花びらもちを買ってきてくれた人がいて、みんなで頬張りながら作業をした。というより、手を動かさずにしゃべっていることのほうが多いが、「ここに来ればなんだってわかるのねぇ」と仲間の一人が言ったように、それぞれ異なる分野や環境で生きてきた人たちが何人か集まるとその集積情報量はすごいものがあり、知識はそれぞれの実体験に裏打ちされているから、AIの答えやあやしい口コミなどよりずっと頼りになる。まさに、AIより年の功、でしょうか。 情報交換の合間に活発な時事放談もあり、みんな言いたいことを言い放ってストレス解消する。 解散は首相の専権事項とか、みんな口真似みたいに言ってるけど、憲法にもどこにもそんなこと書いてないんだってね。タカイチはぜったい勝てると思ってるから傲慢だよね。維新なんか議員数削減が連立の条件とか言ってたくせに、その節約分の何倍も経費がかかる選挙をホイホイ支持してるんだからあれって何なの。なんとか落としたいよねぇ。また作り笑いしてキャピキャピ飛び跳ねるとこ見たくないよねぇ。でもいまの若い人は保守化してるからねぇ。だよねぇ。。。 * ![]() 試運転に、まず牡蠣フライをつくる。 仕上がりはこんな感じ。揚げ色はいまいちだが、いちおう牡蠣フライの食感にはなっている。ほぼ牡蠣フライ、almost牡蠣フライ、prèsque牡蠣フライ(しつこい^^)といった感じ。しかしもちろん油っこくないし、皿は汚れないし、エアフライヤー用のクッキングシートを敷けばバスケットを洗う必要さえない。ほかにどんなものができるのか、いつまで飽きないで使い続けられるのか、がこれからの課題。 * さっき、タカイチ総理の記者会見の演説を見た。このひとはむかし「青年の主張」か中学高校の弁論大会に出たことがあるんだろうか? 首の振り方や声音の作り方、要所要所に思い入れたっぷりの表情をはさむテクニックが、青少年の弁論大会で訓練されるテクニックとまったく同じなので笑った。 「強い日本」は要らない。原子力潜水艦は要らない。 #
by Kcouscous
| 2026-01-19 13:03
| 食べるもん
2025年 12月 29日
![]() いよいよ2025年もあと3日を残すばかり。 本はハン・ガンはじめ、最近続々翻訳出版されている韓国の作家のものとか、編集者の宮田毱栄や尾崎真理子の仕事とかいろいろ読んだが、読む片端から忘れた(^^;)。映画もけっこう見たが、これも見る片端から忘れた。。。 これは見たばかりなのでまだ覚えているが、ようやく日本でも公開されることになったドキュメンタリー『Black Box Diaries』を昨日見た。 暮れも押し詰まったというのに監督の伊藤詩織さんが舞台挨拶に来て、80人入りのミニシアターは満席だった。 著名なTV記者によるレイプ被害を顔と名前を出して世間に訴えたが、逆にろくでもないSNSで激しい誹謗中傷に遭い、結局立件されずに相手は不起訴となったあの事件を記録したドキュメンタリーだ。こういうおぞましいできごとがいかに人の心と身体を蝕むか、起こったできごとに対する正当な法的対処を求める闘いがいかに困難かを映画は感動的に伝えていたが、いろいろ批判もあるように、ドキュメンタリーとは何なのか、撮るものや映すもの、おおやけにすることはどこまで許されるのかということも深く考えさせられた。 ちなみにこの日詩織さんが肩にかけていたショールは、パレスチナの伝統的なチェック柄のショールだと思う。アラファト議長がこの黒の布をいつも被っていた。闘い続けるという意思表明なのか、苦しむパレスチナの人々への連帯の気持ちなのか。 みんながんばれ。Save Gaza. Save our sisters. * それから今年は足のケガが多く、合計すると60日くらいは足を引きずりながら歩いていた。来年はもっと足腰を鍛え、おっちょこちょい的動作に気をつけて、元気であちこち歩きまわりたい。 今年もお世話になりました。 みなさま、どうぞ良いお年を。 #
by Kcouscous
| 2025-12-29 15:52
| 製本/本
2025年 12月 20日
![]() 今年も友だちが酷暑の夏を乗り切って丹精こめて育てた砂地大根をたくさんくれたので、食卓は大根尽くしで豊か。 外気が乾燥しているので一本は薄切りにしてベランダに干してみた。これからはりはり漬けにする。 みずみずしくて甘味のある大根はまず出汁でやわらかく煮てもろみ味噌で。 これは初めての試み。テレビでやっていたので真似してみた。5ミリ厚くらいに切って半干しした大根と、テレビでは豚バラ肉を使っていたがなかったので鶏肉を、醤油、酒、みりんでことこと煮る。味がよく染みておいしい。七味を振って。 これは何か一品おかずが足りないなぁというときによく作る。乱切りにした大根に、カニ缶を汁ごと加えて煮る。汁が足りなければ水や酒を適当に加えて。ホタテ缶でもおいしい。 * 以前、両親の古家を処分するときに未現像のフィルムが出てきた。いまは写真の現像・焼き付けをやってくれる店を見ることがほとんどなくなったので、捨てはしなかったけれども何かに放り込んで持ってきたまますっかり忘れていた。最近ひょんなところから出てきたうえに、たまたま通りかかった道でDPEの旗が出ている小さな店に行きあたったので、持っていって「光が入ってしまっているかもしれないけど、もし何か写っていたら一枚ずつ焼いてください」と頼んできた。 今週の火曜日に取りに行ったら、おじさんが待ってましたとばかりに「いいの写ってたよ」と言う。個人情報も何もあったものでなく、「どこか桜のきれいなところに行ったんだねぇ」と言いながら焼き付けた写真をカウンターに広げて自分もしげしげと覗き込み、「あ、これ私ですよ」と言うと、「じゃあ、ずいぶん古いフィルムなんだね」などとのたまう。「これ、お父さんとお母さん?」「そうそう。これはいちばん上の兄。もう全員亡くなってますよ」などと、会ったばかりなのに二人で頭付き合わせてしみじみ眺めたのがこういう写真。↓ 撮ったのは私だと思うが、何かおかしいことでも言ったのか、三人とも思いっきり笑っている。真ん中の父が亡くなってからもう20年たつので、それより前の写真ということになる。色はとんでいるが36枚ちゃんと写っていて、こんなところに行ったことも忘れていたのでびっくりした。 年の終わりに、もう会えなくなった両親と長兄が20数年前からひょっこり会いにきてくれたようで、しみじみ懐かしい。 #
by Kcouscous
| 2025-12-20 18:38
| 食べるもん
2025年 11月 30日
![]() 秋も深まり、そうこうしているうちに明日からはもう師走だ。 あれこれいろいろ忙しかったが、今年やるべきことはだいたい終えた気がする。あとは気楽にゆったり年の瀬を迎えられるといいなぁ。 *今日のごはん 牡蠣と春菊のチヂミ。 最近凝っている、水菜にちりめんじゃこをたっぷり散らしたサラダ。 *今日の一冊 『あなたを選んでくれるもの』ミランダ・ジュライ、岸本佐知子・訳(新潮社/2015) ミランダ・ジュライという作家はなにか自分の人生を賭けて全人的に仕事に挑んでいるという感じがあるのだが、インタビュー集とそれを素材に映画を作るという試みを記録したドキュメンタリーでもあるこの本も、すごく危険で勇気があって真摯で正直で感動する。 カリフォルニア地域で定期的に郵便受けに投げ入れられる『ペニーセイバー』という、売ります買いますのようなフリーペーパーがあるらしいのだが、それをつぶさに見て行くうちに著者は古いヘアドライヤーとかおたまじゃくしとか他人の写真アルバムとかクリスマスカードの表紙だけを切り抜いたものだとか、妙なものを売りに出している人々に興味を覚えて、インタビューの約束を取り付けて会いにいく。ドアベルを押すと、そこにはフリーペーパー上では決してわからなかった現実の生身の人間がいて、想像もしなかったような驚愕の人生を見せてくれるのだ。 『ペニーセイバー』は例えばメルカリのようなネット上のフリーマーケットではなく、粗末な紙の媒体でおこなわれているというところが肝だ。売主は例外なくパソコンを持っていない、いわば現代から取り残された人たちで、多かれ少なかれ偏執的なところがあるアブナイ人という感じがある。だがたとえガレージに住んでいても足にGPSを付けられていても、みなそれぞれに生活に対する独特なこだわりがあり、一日一日を精一杯楽しんで生きていこうとしていて、著者は例外なく誰からも多くのことを学ぶのだ。しかしよくこういうインタビュー集が出せたものだと驚く。本人の名前や顔やアブナイ室内の写真だけでなく、会った時の著者の感想や評価や後日談もはっきりと書かれているのだ。はあ〜、これがアメリカか〜と感心する。 いっぽう日本には『ドキュメント72時間』というNHKの面白いテレビ番組がある。たぶん不定期に放送しているのだと思うが、たまたまつけたテレビでこれをやっているとつい座り込んでじっと見てしまう。2、3人の番組スタッフが長距離バスの待合室だとか病院内のコンビニ、国道沿いのうどん自動販売機、24時間営業のスーパー、手芸用品店その他、いろいろな場所に72時間腰を据えて、たまたまそこを訪れる人たちにインタビューするという番組だ。 名前は聞かないし、スタッフが感想を言ったり評価したりすることもない。ただ遠慮がちに、何をしにいらしたんですか?というような声がけから始まって、声をかけられた人たちが自発的にしゃべる。それが、みんなこんな個人的な深いことを初めて会った人にしゃべるのか?!とびっくりするほどの濃い話になるのだ。そのへんに何気なくいるおっちゃん、おばちゃん、通りでたまたますれ違う若者、電車で隣に座った若い女の子もみんなそれぞれに特別な人生があり、大変な、時に壮絶な経験をしているのだなぁ、名もない誰一人としてないがしろにすることはできないなぁと思わされる。
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by Kcouscous
| 2025-11-30 16:28
| 製本/本
2025年 10月 31日
![]() ![]() 改札口を出ると、これぞ秋田というべきものがぜんぶ並んでいる。白いかっぽう着姿の壇蜜が宣伝する新米「サキホコレ」のポスターがあちこちにあった。 着いてすぐ稲庭うどんの店に直行する。カツオ出汁と白胡麻みその二味で食べる稲庭うどんは冷たくて喉越しがよくて腰があり、感動的においしかったので、目的の宇野亜喜良展に行く前からせっせと乾麺を買い込む。 展覧会は、画家の活動の幅の広さと長さ(なにしろ91歳で現役なのだ)を反映して膨大な量の展示物があり、寺山修司と盛んに仕事をしていた天井桟敷の頃の懐かしい作品から資生堂のポスター、今江祥智と何冊も出した抒情的な絵本、演劇の舞台装置やポスター、時代小説の挿絵シリーズまで山のようにあった。 宇野亜喜良というとツィッギーのような(古い^^)痩せた病的な女の子の絵しか思い浮かべない人が多いかもしれないが、このひとは画風をひらりひらりと自由自在に変えることができるし、何だって描けるのだ。「ぼくはへいたろう」という絵本の原画が展示されていたが、試作として同じ物語の同じ場面をがらりと画風を変えて4種類くらいも制作しているのが面白く、呆れた。チャンバラをしている侍の絵など、動きとスピードの描写力に感心する。 市立美術館から5分ほど歩くと秋田県立美術館があり、戦前に藤田嗣治が豪商・平野政吉の蔵に描いた巨大な壁絵が収められているので、それも見に行った。 県立美術館のカフェでひとやすみ。窓の向こう側に千秋公園の入り口が見える。この翌日ここに熊が出て、この入口に規制線が張られてパトカーが停まっている映像をニュースで見てびっくりした。今年は本当におかしい。こんな駅前の公園にも熊が出るなんて! 昔からある素朴な銘菓「金萬」を買って帰りのこまちに乗る。金萬はキティちゃんとのコラボ商品になっていた。 秋田新幹線は在来線を走っていて単線のところもあり、途中、スイッチバックで進行方向が逆になったりする楽しい線だったが、列車のスタイルは未来的な流線型でかっこいい。すっかり暗くなった秋田駅を発つ。 #
by Kcouscous
| 2025-10-31 23:15
| 旅
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