ずっと書きたいと思っていた、「水族館の記録」なのだけれど、なかなか機会がなくて、初めての投稿となる。
熊本の実家に帰ったときに、上天草の「海中水族館 シードーナツ」に2回ほど行ったし、1回目に万博に行った帰りにも大分の「うみたまご」には行ったから、水族館ネタが無い訳ではないけれど、シードーナツはあんまり書くことがないし、うみたまごは準備不足で行ってしまったので、今度しっかり楽しんでから書ければと思う。
というわけで、記念すべき1つ目は大阪の「海遊館」である。1つ目に相応しい日本でも有数の規模の水族館だ。
水族館マニアとして、また、プロダイバーとしての目線から「海遊館」について語っていきたい。
個人的には、水族館は、予備知識が多いほど楽しめる施設であると思っているので、楽しみ方の参考にしてくれる人がいれば嬉しいなと思う。特に大事なのは、他の水族館と比べて、どの変が特徴的で珍しいのかを知っておくことだ。そうでないと、どこの水族館に行っても、似たような経験になってしまう。
これからも、時々、水族館関連の記事は上げていきたいと思っている。
まずは、海遊館の思い出から。
幼少期は京都に住んでいたこともあって、海遊館のCMはよくテレビでも流れていた。今年で35周年ということだから、僕が生まれるよりも前からある、歴史の長い水族館だ。
しかし、京都に住んでいる間に訪ねたことは一度もない。というのも、両親があんまり大阪が好きでは無かったので、連れて行ってもらえなかったのだ。関西圏内で最も行った思い出の水族館は、城崎マリンワールドなのだけれど、もう20年近く行っていないと思うので、家族を連れて訪ねたいものである。
話を戻すと、初めて海遊館に行ったのは大学生になってからで、部活の大会で大阪に遠征に来たときであった。19歳の頃だから13年も前のことになる。
正直なところ、その時の印象はあんまり良くなかった。ジンベエザメのいる回遊大水槽をただグルグル回るだけで、水もガラスも綺麗ではなかった。大水槽だけが目玉で、ほかの水槽の展示にも力を入れていなかったように思う。それなのに、人はとても多くて入り口から大行列、後半にはみんな飽きてきて空気も悪い。そんな負のイメージしかない水族館であった。そもそも大学生の集団で水族館に行っても、じっくりできないし、あまり楽しめるわけがないのだけれど。
しかし、そこから海遊館は2回のリニューアルが行われている。写真映えを重要視する面倒くさい社会性は、水族館にとっては良い進化の方向性を与えているようで、海遊館はとても良い水族館になっていたのである。
訪問したのは、9月27日の土曜日で、万博に2日間行った次の日であった。
疲れも溜まっていたので、宿泊していたアゴラホテルのチェックアウトギリギリまでのんびりしていた。
朝食ビュッフェに並んでいた時に、偶然に別の家族が海遊館の入場には事前予約が必要だということを話していたのを立ち聞き出来たおかげで、ギリギリ予約を取ることができた。
結構、混雑しているようで、予約ができたのは11時入場枠。しかし、実際に到着したときには、予約をしていないと2時間待ちであったので、本当に運が良かった。
タクシーで向かうと、観覧車が見えてきて、堺から15分ほどで到着した。

外観もなかなかアーティスティックだ。
館内ではベビーカーは不便とのことで、ベビーカー置き場に残して、みんなでエスカレーターに乗って入場する。

水族館や動物園などに入場するときのエレベーターって、結構色々なところにあるけれど、とてもワクワクするのは自分だけでしょうか。
最初は、別館から始まり、淡水魚やカワウソなどが観察できる。とはいえ、カワウソは人気すぎる。割とどこでもいる生き物だと思うのだけれど、その可愛さから必ずと言っていいほど渋滞の原因となる。
ちなみに、カワウソを愛でるなら能登島水族館がオススメだ。人が少ないし、確か100円で餌も手渡しできてしまう。東京なら1000円はかかる。
そのあとも、トンネル水槽、熱帯魚水槽、海獣類や寒帯域のペンギンたちの展示など、見応えのある展示が続く。なかなかに珍しい、ワモンアザラシや、オウサマ・ジェンツー・アデリーペンギンたちが前座として迎えてくれるので、やはり規模の大きさを伺うことができる。コウテイペンギンは流石にいないが、最後のギフトショップの前にはイワトビペンギンとフンボルトペンギンがいるので、ペンギンだけでも全国トップレベルだ。

展示の仕方も、〜の海域、という風に分類されている。コンセプトは太平洋を一周するというもので、それに海獣類や熱帯雨林を織り交ぜているのは凄く面白い。
魚についての説明は、壁にQRコードが張られており、スマートフォンを連動させることで詳しく見ることが出来る。使い勝手がなかなか良いので、5歳の息子にスマホを渡せば、探すのも含めて自分で楽しんでくれて良い。
ただ、ホームページには掲載されていない魚も多くいるので、それはもう少し頑張って欲しいところだ(入れ替わり激しいから難しいのは分かる)。
そして、いよいよジンベエザメに出会える回遊大水槽に辿り着く。こちらは以前と変わらず、大きな立方体の水槽をグルグルと回って降りていき360度から観察できる。以前よりガラスも水質も綺麗になっていて、とても美しい。
深さが9Mあり、基本的には回遊する魚と、底着する魚しか展示していないため、色味が少なく少し淋しいけれど、まぁ住んでいる魚たちには不要なものなので問題はないだろう。綺麗さでは、やはり美ら海水族館が勝つだろう。
しかし海遊館の魅力は別にある。2匹のジンベエザメだけでなく、マンタやマンボウ、シロワニまで一緒に泳ぐ姿は圧巻で、「質量の暴力」を顕現した水族館だ。

これも豆知識だが、マンタを見られる水族館というのも、そもそも珍しい。たぶん、ジンベエザメくらい珍しい。僕の知る限り、美ら海と、何故か品川マリンパークと、海遊館だけだ。
ジンベエザメは美ら海、鹿児島、能登島(地震で死んでしまったと聞いたけれど、、、)で見ることができる。
でも、マンボウは美ら海にはいないし、シロワニだって全国的には多くはない。
そのため、ここまで大型の珍しい生物を一つの視野に収めることが出来るのは、海遊館でもっとも誇るべきところなのだ。

その他にも、おすすめポイントはある。
特に感動したのは、期間限定かもしれないが、イカの展示である。

イカは繊細な生き物で、かつ1年で死んでしまうので、多くの水族館では生け簀と変わらないような展示が殆どなのだけれど、海遊館ではとても深い水槽に、しっかりとイカの好きそうな海藻を生やして展示していた。繁殖もするらしい。
おそらく、小さいときはバックヤードで育てるのだろうけれど、イカの水槽でここまで素晴らしいと思ったのは初めてである。
その他にも、クラゲ水槽やチンアナゴの水槽、クリオネの水槽、オニヒトデの水槽まであって、展示に関しては日本でもトップクラスに面白い水族館であった。
初めて見た、珍しいハリセンボンの仲間もいた。


ただ、ほかの水族館と違い、海遊館にはショーがない。個人的にはそこまでショーに重きを置く訳では無いが、ショーが無いのはデメリットといえるだろう。
もしかしたら、今後の大阪IR構想で、シーワールド系列のような、シャチやイルカショーにアトラクションをセットした大型娯楽施設ができるのではないかと踏んでいる。
展示についてはこれくらいにして、その他の要素をみていこう。
まずは、館内カフェである。
他の水族館で時々あるように魚食を推進したりするレストランや、イルカやシャチを見ながら食事ができるといったスペースはない。メニューも少なく、あまり強く食事を押し出してはいないようである。食べ物はホットドッグくらいだったと思う。おそらくショッピングモールに併設しており、そちらで食べてくれということなのだろう。
しかし、やや小さいカフェでは、水槽を眺めながらジンベエソフトクリームを食べることが出来る。見た目もきれいだし、(万博で食べたよりも)美味しいソーダ味である。

そして、もうひとつのおススメはギフトショップだ。
海遊館のギフトショップは凄い。
入館しないと入れない館内のギフトショップに置いてあるほとんどが、海遊館オリジナルグッズである。
また、商品のセンスも良い。ジンベエグッズはもちろんだけれど、他の生物にもスポットライトを当てており、どれも欲しくなるクオリティの高さである。
とはいえ、買うのはやはり、ジンベエザメのぬいぐるみだ。なんと、オス・メスの区別まである上に、エラを中心にリアルに作り込まれている。口から手を入れれば気分は「ジンベエザメの悪魔」になれる。これはマストバイだ。
ただ、マグネットを買うのを忘れてしまって後悔している。

また、ショッピングモールも併設しており、この写真を撮った観覧車も楽しめる。
観覧車からは夢洲が見えたので、もしかしたら、万博の花火の時間に乗れたら、すごい穴場スポットとなったかもしれない。

というか、どうして海遊館は万博とコラボしなかったのだろうか?
もちろん、その必要もないくらいには人気だし、コラボしたら大混雑してしまうだろうとは思うのだけれど、すごく盛り上がっただろうと思う。
海遊館は現在もリニューアルの準備中であったし、今後のIR構想次第では拡張される可能性もあるかもしれない(それか別に水族館ができるか)。もしかしたら、万博後にミャクミャクが登場するなんてことも有り得そうだ。
またいつか、大阪に行く機会があれば、訪ねてみようと思うが、USJや万博記念公園など、他に行きたいところが沢山あるので、いつになるだろうか。このまま長く続いて欲しいものである。
~おまけ~
折角、大阪に来たので、大阪らしいものを食べようと、海遊館付近でたこ焼きさんを探した。ショッピングモールの中にもあるけれど、何故かとても口コミが悪いのと、折角ならば地元のお店がいいなと思ったので、探して行ったのが「たこ焼き ゆかり」というお店だ。大阪のおばちゃんが焼いてくれて、とても風情があるお店だ。普通のたこ焼きと、名物のオムタコを注文。近くにコンビニもあるので、焼けるのを待っている間に飲み物を買っておく。

ここのたこ焼き、今まで食べた中で一番美味しかった。一つ一つは小さめで、中に入っているタコも小さいけれど、生地がふわもにゅっとして、出汁の味が美味しい。旅行先で食べる特別感もあるかもしれないけれど、いい思い出になった。子供たちも、すごく喜んで食べていた。
2025年10月28日