【時間の体感を変える脳の使い方】
毎日あっという間に時間がすぎていませんか?
脳科学から時間を充実する方法をお伝えします。
「なぜ、時間がどんどん早く感じられるのか?」
〜脳科学から読み解く「時間の体感」の正体〜
「昔は1日が長かったのに、最近はあっという間…」
そんな感覚は、ありませんか?
これは気のせいでなく、脳の記憶の仕組みによって説明できます。
【時間の体感は「記憶の密度 × 変化の速度」で決まる】
脳が「長い時間だった」と感じるのは、
・その時間内にたくさんの体験が記憶に残ったとき(記憶密度が高い)
・たくさんの変化を感じたとき(変化の速度が高い)
つまり、エングラム細胞(記憶の痕跡細胞)がしっかり形成されたときです。
逆に、脳に何も残っていないような時間は、「一瞬で過ぎた」ように感じます。
たとえば、次のような違いがあります:
・幼少期:
毎日が初めての連続。見るもの聞くもの、すべてが新鮮です。
この時期は、情報量も多く、それを記憶として刻む力も高いため、
1日がとても長く感じられます。
・忙しい大人:
毎日がルーティンの繰り返し。同じ場所で同じ作業。
情報は多くても、新鮮さがないため、脳は「記憶に残さない処理」をしています。
その結果、あっという間に1日が終わったように感じるのです。
・テクノロジー依存の現代人:
スマホ・SNS・動画・マルチタスクで、圧倒的な情報にさらされています。
しかし、五感や感情をほとんど使わず、脳は情報を即処理しては捨てている状態。
このとき脳波はベータ波優位となり、記憶はほとんど残らず、
「気づいたら一日終わってた…」という感覚になります。
【脳波も時間感覚に関係しています。】
・ベータ波(13〜30Hz):外部タスク処理・緊張・焦りの脳波。
→ 情報処理は高速だが、記憶に残らない。時間が“すり抜ける”感覚になる。
・アルファ波・シータ波(8〜12Hz/4〜8Hz):リラックス・内的注意・創造性・瞑想中などに出現。
→ 五感や内面の感覚が活性化し、エングラム細胞の形成が促進される。時間が“ゆったりと流れる”体感に。
*まとめ
時間が早く感じるのは、外的な時計のせいではないです。
脳が“記憶に残らない情報処理”を続けていることが主因です。
脳波を整え、「今ここ」に注意を向けることで、
時間の流れを取り戻すことができます。
ことがカギになります。
「時間感覚を伸ばす5つの方法」
〜1日がもっと長く豊かに感じられる脳の使い方〜
① 五感をひらくマインドフル体験
・食べる/歩く/呼吸するなど日常の動作を「ゆっくり」「ていねいに」味わう
・脳の前頭前野や島皮質(身体感覚を感じる部位)が活性化し、「今ここ」が拡張される
・脳波はアルファ波やシータ波に。記憶に深く残り、時間が長く感じられる
②「初めてのこと」を取り入れる(ただし、“やり方”が大事!)
・新しい場所、新しい人、新しいことに挑戦すると、脳の海馬が活性化し、記憶が刻まれやすくなる(エングラム細胞)
しかし、“新しさ”は外側だけでなく、内側の意識の向け方でも生まれます。
たとえば、いつもの散歩道でも、
「今日は音に意識を向けてみよう」
「歩く足裏の感覚に集中してみよう」
といったマインドフルな体験によって、脳は「新しい」と判断し、記憶に残りやすくなります。
逆に、「新しいイベント」に参加しても、
・タスクとしてこなすだけ
・SNS投稿のために撮影ばかりしているといった体験は、記憶として残らず、時間感覚も短くなります。
③ 1日の終わりに振り返りジャーナル
・今日の出来事や感じたことをノートに書く
・体験の意味づけが強化され、脳が「濃い時間だった」と認識
・「今日は長かった」と感じられるようになる習慣
④ ゆっくりした脳波を増やす時間をもつ
・瞑想、ヨガ、自然の中での散歩、創作活動など
・ベータ波(緊張・外的注意)→ アルファ波・シータ波(リラックス・内的注意)に切り替わる
・脳は「処理」から「感じる」へシフトし、記憶に残りやすくなる
⑤ 「時間のフレーム」を拡張する問いを持つ
・「この瞬間、何に気づいてる?」「どんな感情が湧いてる?」など、気づきを深める質問
・脳の異なる脳部位が統合的に働き、時間の“解像度”が上がる
*まとめ
時間は「外」にあるものではなく、「内なる体験の密度」。
今ここに五感をひらき、体験を記憶に残すことで、
1日はもっと長く、豊かに感じられるようになります。一日中は難しくでもそんな時間をつくるといいです。
私もスマフォ断ちにして、ヨガ・瞑想に集中する時間を必ずとっていますが、とても充実した時間として残ります。
脳の使い方で、時間の質も変わる。
人生の時間を、もっとゆっくりと、大切に。