youtu.be この作品は「ワン・バトル・アフター・アナザー」にも見受けられるような時代の潮流に対する答え合わせとしての側面を抱えているが、違いを挙げるとすればこの「アフター・ザ・ハント」におけるZ世代の若者たちの描かれ方はひたすらに「面倒臭い奴…
youtu.be 棲み分けについての作品なのだろうと思う。過去の出来事を自分自身から切り分けて透明な壁で隔てながら望ましい方角に歩み直すような、ある種の人間の成長プロセスを都心部の再開発の光景と重ね合わせていくような映像の見せ方になっており、特に象…
youtu.be 現代の政治状況を前提とするための風呂敷を広げるのにものすごい手間をかけている作品だなと、最初の1時間くらいを観ながら感じていた。 テロリズムによる革命闘争を行う集団である”フレンチ75”におけるリーダー格の女性であるペルフィディア(テヤ…
youtu.be ここ最近映画館で見た作品には何故かどれも共通して海が出てきた。美しく広がる景色として、あるいは現在地とまだ見ぬ世界とを隔てる大きな境界線として。作品によりさまざまな意味合いを含んでいるが、「劇場版『チェンソーマン レゼ篇』」におい…
youtu.be 先月見たウォルター・サレスの「アイム・スティル・ヒア」に続いて横浜聡子の「海辺へ行く道」もまた、自分がこれまであまり見たことがないタイプの映画だった。複数の主要な登場人物により展開される物語とそれらが表象するテーマやイシューが、直…
youtu.be 実話ベースのドキュメンタリー的でドライな筆致と、映像作品としての豊かさとが半々で構成されているような、個人的にはあまり観たことがないような不思議な作品。70年代の南米において軍事政権による独裁的な行為がどのように横行していたのかを映…
youtu.be 真面目に対話をして、他者の考えに想いを馳せながら同時に自分自身の視点も相対化して見つめ直すことを試みる。それは時間と労力をたっぷりとその場に注ぎ込む必要があるような、現代においてはもはや贅沢な行為にも思える。タイパ、コスパという名…
youtu.be ライアン・クーグラーが自身の作品の根幹に据えているのはヒップホップのマインドだ。基本的にはクールに、けれどそれと同時に異なる2つのもの同士を繋ぎ合わせるド派手な大胆さも持ち合わせている。正直、特に脚本や画作りに関して器用な印象はあ…
youtu.be ロバート・エガースの作品は前作「ノースマン」においてもそうだったが気づいたら真顔でボケ続けているようなどこか乾いたトーンが常に作品全体を覆っているため、色々と陰惨な出来事が起きてもトータルでは安心して鑑賞できるようになっているのが…
youtu.be 年齢を重ねた元トップ人気女優がレギュラー番組を降ろされたことに対して怒り、特殊な再生医療技術によって若返ることで再びその番組に出るという設定や、主人公がそもそもその状況から離れようとする発想が出来ない時点で最初から救いがないことは…
youtu.be 例えば、ウィリアム・リー(ダニエル・クレイグ)が外から歩いてきてそのままバーに入店するまでの流れをあえて少し細切れにして数秒間飛ぶような場面の繋ぎ方が全編通して貫かれており、これが非常に心地よい。昼下がりに少しうとうとしながら観る…
youtu.be 前半部のアニー/アノーラ(マイキー・マディソン)とイヴァン(マーク・エイデルシュテイン)らによる大はしゃぎパートがあまりにも(良い意味で)品が無さすぎて痛快でとにかく楽しいので、個人的には中盤以降の展開で想定以上にショックを受けて…
トシオは海を見に行くことをふと思い立った。小さなショルダーバッグに財布とスマホ、それからポケットティッシュを二つと目薬を忘れないように仕舞い込む。風が少し冷たいのでグレーのロンTの上に赤いチェック柄のシャツを羽織る。カーキのカーゴパンツとVA…
youtu.be ただ、とてつもない解放感と寂しさが胸の内に残る。自由にどんなものでも描くことが出来る真っ白なキャンバスと絵の具だけを素っ気なく置かれていくかのような、戸惑いを覚えるほどの身軽さ。一体その正体が何なのかを具体的に説明することは困難を…
youtu.be インターミッションの時間も含めると3時間50分に及ぶ「ブルータリスト」鑑賞体験。長すぎるとは思わなかった。割とあっという間に最初の100分は過ぎていく。省略描写が多く、無駄なものを省いていこうとする姿勢がはっきりと見て取れるのにも関わら…
youtu.be 直感と閃きによる、あらゆる重力に対しての反抗。この一言だけ残して今回のブログを終えてしまいたいような気もする。そのくらいにこの映画(というかパイロット版?)が提示している主題やアナロジーはシンプルなものであり、それが痛快ですらある…
youtu.be この作品を見終わってから自分の体には主人公であるテルこと冴木輝彦(吉村界人)の動きや思想、喋り方までもが乗り移ってしまったかのような感覚があり、心なしか歩く時でも普段より少しだけ力強さが込もるようだ。それは作中においてもうひとりの…
こんなにも元気な人がこの世にいるのかということが衝撃的だった。色々な人たちのライブを見てきたけれど、パワフルさという点においては今まで見たものの中でトップレベルだったと思う。とにかく彼はずっとラップし続けてるのにめちゃくちゃ声出てるし歌も…
youtu.be 春ねむりの音楽を聴いているとなぜかNINE INCH NAILSを思い出す。パンクロック/ハードコア的なサウンドであるにも関わらずそこには身体的な快楽性を少しだけ上回る痛みが伴うようで、身体を揺らしながら聴いているのだけれどそれと同時に静かな、湿…
「身体が思うように動かないな」 シズオが言う。 「どれ、ちょっと見せてみろ」 アキラがシズオの右腕に触れる。その彼の背後の青い空には見慣れない円盤型の飛行船が飛んでいた。 「おい、あれなんだろうな」とシズオがちょうど言ったくらいのタイミングで…
youtu.be セットリストの組み方、そして個人的な感触としてもBOOM BOOM SATELLITESがようやく本当に前向きな意味で終わることを目指したライブであるように思えてしまった。川島道行の逝去後、しばらく経ってから行われたスタジオコーストでのBBSとして最後…
youtu.be 「真実」なんてどうでもいい、そんなものが存在しているような居心地の悪い場所にはクソほど興味がない。作品の冒頭から終わりまで、常にそう嘲笑い続けているような作品だと思った。裁判所の場面でカメラマンを銃で撃ち殺し、裁判官をハンマーで殴…
NewJeansのライブを見終えてふと気づいたのは、パフォーマンスの間は今年起きた深刻な事態のあれこれに対しての不穏さのようなものは彼女たちからは微塵も感じられなかったことであり、これは本当にすごいなと思った。実際、自分はハニの国会においての答弁…
youtu.be 主人公のベラ(エマ・ストーン)もそうなのだけれど、彼女やウィレム・デュフォー扮するゴッドウィンというキャラクターが暮らしているあの館に何匹ものキメラ的な生き物が登場するのはどういうことなのだろうかとしばらく考えてみた。個人的な結論…
youtu.be ショット(撃つ/撮る)というアクションの恐ろしさ、そして同時にそれに対しての強い執着を抱え続ける人間という生き物の業の深さ、禍々しさについての映画だ。 「撃つ」ことについて描いているシークエンスとして真っ先に思い出されるのは、やはり…
youtu.be 今作は3本それぞれ独立した内容を持つ物語で構成されていて、いずれもシュールかつインモラルなトーンで主体性が剥奪された人物たちの物語が展開されていく。使用されるモチーフにも共通しているものがあり、3本とも同じ役者が続けて出ていることで…
youtu.be 今年に入ってから劇場公開された黒沢清作品は「蛇の道」と短編作品である「Chime」、それから本日公開された「Cloud」の3本なのだけれど、それらの内容を比較しながら観ると、まずわかりやすく浮上してくるのは母性と父性の二項対立の構図であるよ…
最後にThe Novembersのライブを観てから、気づいたらもう5年が経っていた。どうしてその間見に行っていなかったのかは何故かあまり覚えていないのだけれど、去年の4月にリリースされた「かなしみがかわいたら」という曲を聴いた時は、もう解散してしまうので…
youtu.be 言葉になりきらない、やわらかで曖昧な輪郭だけを伴った気持ちのスパイラルがすぐそこまで迫ってくる。それは作品冒頭で初雪に見とれ心を奪われている主人公のタクヤの姿が体現しており、その後も繰り返しさくらや荒川らの視線を通して描かれていく…
youtu.be 思いのほか色々なことが起きて、若い主人公たちが想像以上に大変な目に遭うというアホみたいにシンプルな驚きがそこにはある。予告編をチラッと見た程度で観に行ったので序盤の方などはかなりテキトーな気持ちで観ていたし、ルックなどもフレッシュ…