ぱちり
.
主人公の目が覚めた音です。
心地よい昼寝からの目覚め、さあ、まだまだ今日はやることがあるぞ。
.
HPが回復した主人公の足取りは軽い。
荷物をまとめて、再び宿を出発。
.
向かった先は、日中に一度入った温泉。
何をしたいのかというと、プールへ入ってみたい。
今回、せっかくのリゾートを満喫したいと思っていた主人公は、気合を入れて水着も2着持ってきており、シュノーケリングではタイツ装着の上での水着着用だったので、せっかくの機会、リゾートのプールでビキニを着るという一つの楽しみであり挑戦をしてみようと思っていたのだ。
.
日中と同様、受付を済ませてロッカーのカギを受け取り、更衣室へ。
ありがたいことにタオルも貸し出してくれる。
.
地元で海に行った時以来眠っていたビキニに着替えていざプールエリアへ。
.
入っていくと、先ほどの温泉と同様に亜熱帯な雰囲気醸し出す装飾が施されたプールが。
夕方の時間帯ということもあり、プールはややすいている。
.
1人でプールにいる客は主人公以外には見当たらないが、構わずじゃぶじゃぶと入水していく。
.
水ではなく、ぬるめの温水プールだ。これなら日が沈んでも寒くない。
プールには休める椅子や、洞窟エリア等あり、広大な面積ではないが、ゆったりと過ごすには十分すぎる空間だった。
夕暮れ時で、ライトアップも開始されて、雰囲気も倍増。
.
人生で一度はやってみたかったリゾートプールビキニ。
さらにナイトプールというものにも若者として、興味がないと言ったらウソになるお年頃。
本場のナイトプールとはきっと雰囲気は違うだろうが、薄暗いライトアップされた空間のプールでちょっぴりないと気分を楽しむ。
.
1人プール、何をしたらいいんでしょうね、と、例の沖縄在住経験のあるジムのトレーナーさんと出発前に話していたが、水の中を彷徨い、漂い、水辺でボケっとしていたら、あっという間に時間がたっていた。心配ご無用であった。
.
ぼちぼち雰囲気を満喫したところで、お昼以来のお風呂エリアへ移動。
まったりとシャワーを浴びて、少し気になっていたサウナにも入ってみる。
いい香りのするサウナで身体もポッカポカに温まったところで、温泉を後にした。
.
1日で2回も温泉に入るとは…なかなかの満喫度合だな。
.
さて、現在時刻は18時30分。
夕食の与薬は20時15分。
この1時間半ほどで何をするか、もう主人公の心は決まっている。
.
そう、リゾート内のお土産屋さんでのお土産調達と、ファンキー・フラミンゴなるライブ・ダイニングバーへレッツゴーだ。
.
ありがたいことに、温泉、焼き肉屋、お土産屋、ファンキー・フラミンゴは非常に近いエリアに位置しており、徒歩で移動できる。
.
まずはお土産を調達するべく、お店へ。
購入したのは紅芋タルト、ウミガメと宮古ブルーのマグネット。
今回の一人旅は、あまり周りの人には知らせずに来たため、お土産も最小限。
.
ちなみに、マグネットなんて必要ないじゃないかと思う方もいるかもしれないが、主人公は旅行先で気に入ったデザインのマグネットがあれば必ず勝って帰るようにしている。
.
それらは冷蔵庫の扉にディスプレイされるのだが、日常の中で、その冷蔵庫にあるマグネットを見てああ、こんなところに行ったなと旅に思いをはせるきっかけ役になってもらうために購入する。
.
満足なお土産購入を終え、お隣のファンキー・フラミンゴへ突撃。
.
なぜここに行こうと決めたかというと、主人公、まずはアルコール激弱で、普段はバーなんて場所にはほとんど足を踏み入れない。
しかし、今回は人生初一人旅、大人旅を満喫したい。
その一心で、バーへの挑戦を試みたのだ。
ファンキー・フラミンゴは、リゾートの中でも予約が不要で、さらに面白いことに、少しレトロな楽曲をライブショーで見られるという。
1人で手持ち豚差にもなることなく、ショーを楽しめるのは、今回初挑戦の主人公にとっては打ってつけの場所かもしれない。
既にズンチャカ大きな音でリズムが刻まれている店内へと、入店。
始めにドリンクを注文し、会計を済ませる。
頼んだのは、ノンアルコールの「ファンキー・フラミンゴ」。
全く何味か予測できない謎のドリンクは、主人公大好き。
店の名前を背負うくらいだから、おいしいに違いないと迷わず注文。
.
ドリンクを受け取り、与薬がない人は立ち飲みということで、立ち飲み席の隅っこでドリンクを片手にショーを楽しむ。
.
始めは知らない曲も多かったが、ぽつぽつと誰もが知っている有名曲を演奏してくれ、1人ながらリズムに乗ってショーを楽しんだ。
普段じゃなかなか体験できない空間で、皆が愉快に音楽と料理・ドリンクを楽しむ。
とても良い空間だなぁ、こういう瞬間があるから、毎日みんなせっせと頑張ることができるんだなぁなんて思ったりする。
思えばこの旅、もう1日も残っていない。
アルコールなんて入っていないのに、なんだかちょっぴり物寂しい気持ちになってしまう。
.
そんなセンチメンタリーな時間を終えて、バーを出る。
.
20時05分、待っていました、この時を。
センチメンタルな気分も吹き飛ばす、焼き肉の煙湧きたつ「琉宮苑」へ…!!!
.
予約していたのですんなりと席へ通してもらう。
1人なのに、反個室のなんだかよさげな席。ありがとうございます。
.
メニュー表を渡され、じっくりと自分の身体と相談してベストなお肉時間を過ごすために熟考する。
.
焼き肉屋に来たものの、元々主人公はお肉をたくさん食べる方ではない。
母親が野菜好きで私もその血を引いている。
だから、コースというよりは、本当に食べたいお肉だけを単品で食べようと決めた。
.
注文したのは、宮古牛のカルビ、本日の赤身(忘れてしまった…)、紅芋、シークヮーサージュース。
.
ここは欲張らず、食べたいものを上品に1枚1枚と向き合おう。
.
注文を終えると続々と品物が届いて、あっという間に4品テーブルに並べられる。
そしてなんというお肉の美しさ。
光輝いて見える。
.
炭火を入れてもらい、いざ実食。
.
始めは贅沢に、というか空腹のあまり勢い余って4枚1度に焼いてしまう。
.
上品でやや薄めの主人公好みのお肉。
すぐに焼きあがった。
普段は好きなものは一番最後にとっておく派かつベジファーストな主人公だが、今日だけは、一番期待度が高い、カルビからいただく。
.
ぱく
.
はい、この瞬間、反射的に心に浮かんだひとことは、「今日死んでもいい。」でした。
.
まさか、一人旅で自分の死を意識する瞬間があるとは思いもしなかったが、きっとこれまでの思い出と空腹と宮古牛のおいしさが私の幸福値を最高地点まで引っ張り上げたのだろう。
本当に心から、今日命の終わりが告げられたとしても、私は悔いはないと思えたのだった。
その後は4枚いっぺんに焼くなんて贅沢が過ぎたと反省し、一枚一枚を丁寧に丁寧に時間をかけてゆっくりと眺めながら、お肉とお芋を堪能した主人公だったのでした。
.
皆さんが今までで食べた中で、最高のごはんってどんなご飯ですか?
.
.
続く
.