ヒロの自分革命〜小さな習慣で大きく変わる!今日から始める自分革命〜

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【書評】「何回説明しても伝わらない」はなぜ?認知科学が解き明かす”すれ違い”の根本原因とコミュニケーションの本質

はじめに:あなたの「伝わらない…」という嘆き、終わらせませんか?

「これ、前にも言ったよね?」 「なんで、こんな簡単なことが伝わらないんだろう…」 「一生懸命説明しているのに、相手はポカンとしている…」

もしあなたが、このようなコミュニケーションの壁にぶつかり、密かにため息をついた経験があるなら、この記事はきっとあなたのためのものです。

こんにちは。日頃から文章を書くことを仕事にしている私ですが、情けないことに、コミュニケーションには長年悩まされてきました。特に、部下や後輩への指示、クライアントへの企画説明、そして時には家族との何気ない会話でさえ、「伝わらない」もどかしさを何度も味わってきました。

良かれと思って丁寧に説明したつもりが、相手を混乱させてしまったり。自分の常識が、相手の非常識だったり。そのたびに、「私の説明の仕方が悪いのかな」「もしかして、相手の理解力が…」と、自分や相手を責めては、自己嫌悪に陥る。そんな負のループから、なかなか抜け出せずにいました。

そんな私の長年の悩みに、一条の光を投げかけてくれたのが、今回ご紹介する一冊、認知科学者である今井むつみ氏の『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』です。

この本を手に取った当初、私は「分かりやすい説明のテクニック」のような、即効性のあるノウハウを期待していました。しかし、ページをめくるうちに、その期待は良い意味で裏切られることになります。本書が解き明かすのは、小手先の技術ではありません。私たちがなぜすれ違い、誤解し合うのかという、コミュニケーションの根源的な「なぜ?」でした。

それは、「話し方」や「性格」の問題ではなく、人間が物事を認識し、理解する「認知の仕組み」そのものに原因があったのです。

この記事では、『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』が、いかに私のコミュニケーションに対する考え方を根底から覆し、具体的な行動を変えるきっかけとなったか、その魅力を余すことなくお伝えしたいと思います。もしあなたが「伝わらない」という深い霧の中で立ち往生しているなら、この本は、その霧を晴らすための羅針盤となってくれるはずです。

第1章:「伝わらない」のは当たり前だった?私たちが陥る3つの罠

この本を読んで、私が最初に受けた衝撃は、「そもそも、言葉だけで完璧に伝わることなんて不可能に近い」という事実でした。私たちは、自分が見ている世界と、相手が見ている世界が同じであると、無意識に思い込んでいます。しかし、認知科学の観点から見ると、その前提こそが最大の誤解だったのです。本書では、そのすれ違いを生むメカニズムを、いくつかのキーワードで鮮やかに解説しています。

罠①:専門家ほどハマる「知識の呪い

あなたは、ある分野に詳しければ詳しいほど、それを知らない人に説明するのが難しくなる、という逆説的な経験をしたことはないでしょうか。これこそが知識の呪いです。

人は一度何かを知ってしまうと、それを知らなかった頃の自分を想像できなくなります。自分が当たり前に使っている専門用語、業界の常識、仕事の暗黙のルール。それらを、相手も同じように理解しているはずだと、無意識のうちに仮定してしまうのです。

例えば、私がWEB業界に入りたての頃。先輩から「ここのCSS、カスケーディングがおかしくなってるから、親要素のセレクタの優先度を調整して、!importantは使わずに修正しといて」と言われ、頭が真っ白になった経験があります。先輩からすればごく日常的な言葉の組み合わせでしょうが、当時の私には宇宙語にしか聞こえませんでした。

これは極端な例ですが、私たちは日常的にこの呪いにかかっています。「いつものあれ、お願い」「例の件、進めておいて」といった社内での会話も、その「いつも」「例の」が指し示す背景知識を共有していなければ、全く伝わりません。

本書は、この「知識の呪い」がいかに強力で、無意識的であるかを教えてくれます。「伝わらない」と感じたとき、私たちはまず「自分の当たり前は、相手の当たり前ではない」という、身も蓋もない事実からスタートしなければならないのです。

罠②:言葉の意味を揺るがす「身体性」

「冷たい」「温かい」「重い」「軽い」。これらの言葉の意味を、私たちはどうやって理解しているのでしょうか。辞書で調べれば定義は載っていますが、本当の意味での理解は、私たちが実際に「冷たい」氷に触れ、「温かい」お風呂に入り、「重い」荷物を持ち上げた身体的な経験に根差しています。

本書が指摘する「身体性」の概念は、コミュニケーションにおけるすれ違いの、もう一つの大きな要因です。同じ「大変だった」という一言でも、肉体労働で汗を流した人の「大変さ」と、複雑な人間関係に悩んだ人の「大変さ」は、その質が全く異なります。私たちは、それぞれの身体経験を通して世界を解釈し、言葉に意味を与えているのです。

つまり、話し手と聞き手の経験が異なれば、同じ言葉を聞いても、頭の中に思い浮かべるイメージや感覚は微妙に、あるいは全く違ったものになります。私たちは言葉という共通のツールを使っているようでいて、その実、それぞれの身体というフィルターを通して、全く別の色合いで世界を見ている。この隔たりを意識しない限り、深いレベルでの共感や理解は生まれないのです。

罠③:理解のショートカット「アナロジー(類推)」の功罪

私たちは、何か新しい物事を理解しようとするとき、既に知っている知識に当てはめて考えようとします。これを「アナロジー(類推)」と呼びます。例えば、「原子の構造は、太陽の周りを惑星が回っている太陽系のようなものです」と説明されれば、何となくイメージが湧きますよね。

アナロジーは、複雑な概念を理解するための強力な武器です。しかし、本書はその危険性にも警鐘を鳴らします。なぜなら、アナロジーはあくまで「似ている」だけであり、完全なイコールではないからです。

話し手が「AはBのようだ」と伝えたとき、聞き手は自分の知っているBの知識を総動員してAを理解しようとします。しかし、話し手が意図した類似点と、聞き手が着目した類似点がズレていたらどうなるでしょうか。

先ほどの原子の例で言えば、「電子は惑星のように原子核の周りを回っている」という軌道の類似点だけを伝えたかったのに、聞き手が「じゃあ、惑星と同じように、電子同士が引力で引き合ったりするのかな?」と、意図しない部分まで類推を広げてしまうかもしれません。

このアナロジーのズレが、誤解の温床となります。良かれと思って使った例え話が、かえって相手を混乱させ、間違った理解へと導いてしまう。これは、教える立場にある人なら誰もが一度は経験する痛みではないでしょうか。

知識の呪い」「身体性」「アナロジー」。この3つの罠を知ったとき、私は愕然としました。「伝わらない」のは、私の努力不足でも、相手の能力不足でもなかった。それは、人間という存在が生まれながらに抱える、認知の特性だったのです。この事実に気づけただけでも、心がふっと軽くなるのを感じました。

第2章:絶望から希望へ。明日からできる「伝わる」ための3つのアクション

では、この根源的なすれ違いを前に、私たちはただ絶望するしかないのでしょうか。もちろん、答えは「ノー」です。本書の素晴らしい点は、問題の構造を明らかにするだけでなく、その上で私たちが何をすべきか、具体的な希望の道を指し示してくれるところにあります。私が本書から学び、実践している「伝わる」ためのアクションを3つご紹介します。

アクション1:「相手の地図」を想像し、現在地を尋ねる

コミュニケーションがうまくいかない最大の原因は、話し手が自分の頭の中にある「完璧な地図」を、聞き手も持っていると勘違いしてしまうことです。しかし、相手の頭の中にあるのは、白紙か、あるいは全く別の地形が描かれた地図かもしれません。

そこで重要になるのが、「相手の地図を想像する」という姿勢です。 まず、相手がこのテーマについて何を知っていて(どこまで道が描かれていて)、何を知らないのか(どこが空白なのか)を徹底的に想像します。専門用語を無意識に使っていないか?前提となる知識を飛ばしていないか?自分の言葉を一つひとつ吟味するのです。

そして、最も大切なのは、相手に直接、現在地を尋ねることです。 ただし、「ここまでで、何か質問はありますか?」という問いかけは、あまり効果的ではありません。多くの人は「特にありません」と答えてしまいます。そうではなく、もっと具体的に尋ねるのです。

「今、『セレクタの優先度』という言葉を使いましたが、これは具体的にどういうイメージか説明できますか?」 「〇〇という例え話をしましたが、この話から何を感じ取りましたか?」

このように、相手に自分の言葉で説明し返してもらう(アウトプットさせる)ことで、初めて相手の「地図」がどのようになっているか、どこで道に迷っているかが見えてきます。これは、一方的な「伝達」ではなく、相手の理解度に合わせて一緒に地図を描いていく「共同作業」なのです。

アクション2:「具体」と「抽象」の往復運動で、理解の解像度を上げる

抽象的な概念や理念だけを語っても、人の心には響きません。「顧客満足度を向上させよう!」と言われても、具体的に何をすればいいのか分かりませんよね。

ここで有効なのが、「具体例」や「物語」の力です。「身体性」の項目でも触れたように、私たちの理解は具体的な経験に根差しています。だからこそ、抽象的な話をした後には、必ず具体的なエピソードや事例をセットで語ることが不可欠です。

「先日、お客様からこんなお声をいただいたんだ。〇〇という点で困っていて、私たちが△△という対応をしたら、すごく喜んでくれた。これが、私が言う『顧客満足度を向上させる』ということの一つの形なんだよ」

このように、具体的な物語は、聞き手の頭の中に鮮明なイメージを描き出し、感情を動かします。そして、その具体的なエピソードを元に、「つまり、私たちが目指すべきは…」と再び抽象的な理念に戻る。この「具体」と「抽象」の往復運動を繰り返すことで、聞き手の理解の解像度は飛躍的に高まっていくのです。

これは、プレゼンや説明だけでなく、文章を書く上でも極めて重要なテクニックだと、私は改めて実感しました。

アクション3:「良い誤解」を歓迎し、対話で育てていく

本書を読んで、私が最も感銘を受けた考え方の一つが、コミュニケーションとは「共通の土台」をゼロから一緒に作り上げていくプロセスである、という捉え方です。

私たちは、自分の考えを100%正確に相手にコピーペーストすることはできません。相手は、相手の知識や経験というフィルターを通して、私たちのアウトプットを再解釈します。そこには、必ず「誤解」が生まれます。

しかし、本書は、その「誤解」を恐れるなと言います。むしろ、「良い誤解」を歓迎し、それを対話のきっかけにせよ、と。

「〇〇という理解で合っていますか?」 「なるほど、あなたはそういう風に捉えたんですね。面白い視点です。私の意図は少し違って、実は…」

こうした対話を通じて、お互いの思考のズレを確認し、少しずつ軌道修正していく。アナロジーを使ったなら、「この例えの、どこが分かりやすくて、どこがしっくりきませんでしたか?」とフィードバックを求める。そうやって、最初はバラバラだった二つの粘土を、こね合わせ、一つの形にしていくようなイメージです。

このプロセスは、時間がかかります。非効率に思えるかもしれません。しかし、この丁寧な対話こそが、表面的な「伝わったつもり」を防ぎ、揺るぎない「共通の土台」を築く唯一の方法なのです。コミュニケーションは伝達(transmission)ではなく、共同構築(co-construction)である。このマインドセットの転換が、私のコミュニケーションへの姿勢を180度変えてくれました。

第3章:私が変わると、世界が変わった - この本がもたらした変化

『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』を読んでから、私の日常は確実に変わりました。

仕事では、部下に指示を出す際に、まず「この仕事の目的と背景」を丁寧に話すようになりました。なぜこの作業が必要なのか、という「Why」の部分を共有することで、彼女の「地図」に目的地をしっかりと描き込むのです。その上で、「まず、どこから手をつけるのが良さそうだと思う?」と問いかけ、彼女自身の言葉で考えを述べてもらう。結果として、手戻りが劇的に減っただけでなく、部下が以前よりも主体的に仕事に取り組んでくれるようになりました。「伝わらない」とイライラしていた時間が、チームで一緒に考える創造的な時間に変わったのです。

プライベートでも、大きな変化がありました。かつては、パートナーと意見が食い違うと、「なぜ分かってくれないんだ!」と感情的になりがちでした。しかし今では、「自分はこういう経験があるから、こう考えてしまうんだ。あなたは、どうしてそう思うの?何かそういう経験があった?」と、相手の思考の背景にある「物語」や「身体経験」に興味を持つようになりました。

すると、対立していたはずの意見の裏に、お互いを思いやる気持ちや、過去の経験からくる価値観の違いが見えてくるのです。勝ち負けではなく、お互いの世界観を理解し合う対話は、私たちの関係をより深く、豊かなものにしてくれました。

「伝わらない」と嘆くことは、自分や相手を責めることにつながります。しかし、「そもそも人はすれ違うものだ」という前提に立てば、そのすれ違いを乗り越えようとする対話そのものが、愛おしく、価値あるものに思えてくるのです。この本は、単なるコミュニケーションの技術書ではありません。他者への想像力を育み、人間関係そのものを見つめ直すきっかけを与えてくれる、人生の指南書だと私は感じています。

まとめ:すべての「伝えたい」と願う人へ

もしあなたが、

  • 部下や後輩の育成に悩むマネージャーやリーダー
  • 自分の専門知識を分かりやすく伝えたい専門家や研究者
  • 生徒の「なぜ?」に丁寧に向き合いたい教育者
  • 顧客に商品の価値を届けたい営業・マーケティング担当者
  • そして、家族やパートナーと、もっと深い対話をしたいと願うすべての人

であるならば、本書は間違いなくあなたの力になってくれるでしょう。

『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』は、魔法の解決策を授けてくれる本ではありません。むしろ、コミュニケーションがいかに難しく、奥深いものであるかを突きつけてきます。しかし、その困難さの正体を知ることで、私たちは初めて、絶望から解放され、建設的な一歩を踏み出すことができるのです。

もう、「伝わらない」ことで自分や相手を責めるのは終わりにしませんか? すれ違いを嘆くのではなく、そのズレを楽しみ、対話を通じて新しい理解を共に創り上げていく。そんな、より創造的で、人間らしいコミュニケーションの世界へ、あなたも一歩踏み出してみてください。この本は、そのための最も信頼できるガイドとなってくれるはずです。



↓↓↓本を読むのが苦手な方はこちらも見てみてください↓↓↓ hiros-blog.hatenablog.com


記事を書いた人

ヒロの自分革命

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