最強のコミュ力のつくりかた

話し方や話す内容などのコミュニケーションの技術についての本ではありません。コミュニケーション力とは何を話すか、どう話すか、よりも誰が話すかが大事。話しての人間としての魅力を高めないといくらテクニックを覚えても無駄だということです。
ではどうすれば人間力を高められるのか。本書では3つの観点から魅力の高め方について書かれています。魅力のない人のコミュニケーションとは、①嘘が多い、②感情が幼い、③性格が悪い。この3つです。逆にこれを失くせば魅力ある人になり、自然とコミュ力もあがるということです。嘘が多いとは自分の本当の気持ちと発言が一致していないことが多いこと。感情が幼いとは焦る、気分に左右される、人を責める。性格が悪いとは意地悪、マウントとりたがり。
これらを克服したうえで、カリスマをめざそうというのが最強のコミュ力のつくりかたです。

MOTHER マザー

2014年に発生した川口祖父母殺害事件。この事件を基に世間から孤立していく親子の姿を描いた作品です。孤立というかシングルマザーであるこの母親がひどい。仕事をしない。人をだましてお金を巻き上げる。子供を使ってお金を無心したり盗みをさせたりする。そうやって得た少しの金もゲームやパチンコ、飲み代にすべて使ってしまう。
子どもは学校にも行けない。野宿やお母さんが連れ込んだ男とラブホテルを転々とする。いわゆる居所不明児童となってしまう。途中児童相談所などが支援に来るが、母親は断り、逃げ出してしまう。放浪のしながらも妹が生まれる。息子は住み込みで働くがお金は母親が全て遊びに使ってしまう。挙句の果ては給料の前借りをしろと迫る。できないと分かると事務所に盗みに入るよう指示。いやとんでもない。
最後は祖父母の家にお金をもらいに行く。くれなければ殺してでももらってこいと暗に指示をする。お母さんに逆らえない息子はついに祖父母を殺してしまう。
祖父母を殺すことによってこの地獄から抜け出せたのだから皮肉な結末です。

がらっと

自分の性格を思いのままに変える方法。
小さい子供のころは未来しかなかったのに。大人になるにつれて過去が増えていく。さらに年を取れば未来がどんどん少なくなって、過去がどんどん増えていく。やがて過去ばかりになってしまう。過去の経験や失敗にとらわれて過去の延長線上での発言や行動しかできなくなってしまう。
傷つかないように、恥をかかにように。そんなことばかり考えて自己防衛してしまう。安心、安定な人生。それで満足しているなら結構。しかし物足りなさや不満を抱えているなら思い切ってがらっと自分を、人生を変えてみませんか!
いくつになっても人は変われます。少しの工夫でがらっと!
そんな本でした。

はじまりへの旅

山奥で自給自足のような生活を送る家族。父親の考えで子供たちは学校にも行かず自分たちで勉強し、体を鍛えている。小さい頃からスパルタ教育を受けているので同世代の子供たちよりも優秀。哲学や数学、文学から歴史まで大人顔負けの知識を持っている。また銛や矢で魚や獣を猟ってきたり崖や木をよじ登ったりと情人ではなしえないサバイバル能力も持っている。もうこれでは学校に行く必要ないって感じです。
しかしお母さんの死をきっかけに下界に降りていくことからいろんなハプニングが始まります。難しい数学の理論は知っていてもナイキの靴は分からない、流行っているゲームも知らない子供たち。片や下界の子供たちはおしゃれやゲームには詳しいが、学校の勉強は大嫌い。理想の子育てとは?を改めて問いかけてくる作品でした。

子宮に沈める

2010年に発生した大阪2児放置餓死事件を基にしたドキュメンタリータッチの映画。音楽は一切なし。カメラも最初から最後までアパートの部屋から一歩も出ない。子供たちの世間から隔離された孤独な状況を現わしている。お母さんの顔もきちんと映らない。後半はドアや窓ををガムテープで貼られ部屋に閉じ込められた3歳と1歳の2児の様子が淡々と映し出される。徐々に衰弱していく弟。訳も分からず開放する3歳の姉。食べるものも飲物も無くなりマヨネーズをのみ、粘土を口に入れる。ハエやウジ虫がわいてくる。どうしてこんな状況になるのか怒りと涙がとまらない。子どもの演技がとてもリアルでいじらしくかわいそうでたまりません。

つけびの村

2013年に発生した「山口連続殺人放火事件」を追ったドキュメントです。山口県の限界集落わずか14人の村で5人が連続して殺害され被害者宅が放火された事件。犯人は同じ村に住む男でした。男は村の出身で東京に出て働いていましたが、両親の介護のために帰郷。両親が亡くなった後は村人との関係がうまくいかず孤立し、孤独の中で妄想をふくらませて逆恨みで犯行に及んだとされています。
「つけびして 煙喜ぶ 田舎者」犯行現場に残されていたメッセージの本当の意味は。作者が実際に村に足を運んで取材を重ねると村の歴史や人々の人間関係から意外な事実が浮かび上がってくる。残忍な犯行に及んだ犯人とその背景である閉ざされた村の真実に迫ろうとしたドキュメントです。キーワードは「噂」。現代のSNSでの闇にも通じる村人のあいだの闇がありました。


