今回は会場を一巡りして気が付いた事から書きたいと思います。

同じ鉄道模型関連のイベントでありながら、JAMなどが「鉄道模型ファン(或いはマニア)のお祭り」と言う面を感じさせるのに対してグランシップの場合は「トレインフェスタ」というネーミングが示す様に「鉄道趣味全般の魅力を一般にアピールする」側面が強い様に感じます。
家族連れの一般客が多い事もあってか「一般レベルのギャラリーに鉄道模型(或いは鉄道趣味全般)の魅力をアピールする事で次代の鉄道ファンの発掘につなげたい」という様な(意識的か無意識かはわかりませんが)意図をおぼろげに感じる事は多いです。
それゆえに、単なる作品展示のレベルに留まらず、あるクラブは体験運転、別のクラブはノベルティの配布、或いは運転自体をショーアップさせる等で「参加者と出展者が一体化した一種のライブ」の様な、一種のエンターテイメントを感じる所があり、しかもその傾向はここ数年徐々に増えている観があります。



体験運転用のレイアウトひとつとっても、以前なら「ただ走らせるだけ」みたいな物から「レイアウトそのものが楽しく見える」工夫を凝らしたものが明らかに増え、中には「体験運転が展示のメイン」になったクラブも登場しています。
昨年のフェスタでは「アール鉄道模型倶楽部」(今回は「リーフグリーン鉄道模型クラブ」と改称)がマイク片手にDJよろしく「レイアウトの車両の紹介」をしていたのが斬新に感じられたのですが、


今年は「ヘッドマークファイブナインズ」さんがモジュールレイアウトの中で運転指令や駅長役が互いに声を掛け合って番線指揮を取る様を見せていました。
複数の路線と駅を持つ大レイアウトでは、列車運行そのものが見せ場になる事も多いのですが、それを一種のライブとして視覚化して見せていたのは目から鱗でした。

ノベルティとしては「とな会」さんが記念カードを「エフナインジオラマクラブ」が子供向けの塗り絵を配布し、主に年少者に人気でした。

前回も紹介した「長泉鉄道模型クラブ」さんは何と「瓦せんべい」を用意。
主にクラブ間の配布レベルの様でしたが「こんな手もあるのか」という驚きも感じさせます。
同じ傾向はメーカー出展にも見られます。
特にTOMIXとKATOはホビーショーが同時開催だったのでグランシップでの新製品のプレゼンは無かったのですが、TOMIXでは体験運転のほかに

「TOMIX撮り鉄」と称して撮影用のレイアウトを用意し、映えるアングルでの撮影の楽しみ方をアピール。

KATOはまたこっちで「新コントローラの体験」「ジオラマ製作体験」に展示を絞り「作る楽しさ、操作する楽しさ」をアピールしていました。実際、うちのクラブに来たギャラリーの親子連れの多くがここで作られたと思しき「謎の一本樹のヴィネット」を片手にしていましたから現場の人気は相当なものだったと思われます。
マニアの作品展示会では、なかなかこういうノリは見られないと思いますし「象牙の塔」に籠るだけではなく、新たなファンの開拓のためにもこうしたイベントは貴重ではないでしょうか。
ともあれ、トレインフェスタの独特のノリの一端が今回ほど強く感じられたのはこれまであまりなかったと思います。
こんなところから明日の鉄道模型ファンが少しでも増えてくれると良いのですが。