11月14日(金)。
本シリーズの初回記事をアップしてから一週間が経過しました。気温が高い時期と比べると,孵化までに要する日数は長くなっています。
カラムシの葉に産み付けられた卵を見ていくうちに,卵にキイロタマゴバチがいるのを見かけました。このハチは寄生バチです。アカタテハの卵内に,自分の卵を産み付け,中の栄養分をわが物にするという戦略の持ち主です。キイロタマゴバチは,卵内で孵化,そして羽化して脱出してくるのです。なんとちゃっかりした生き方をしていることか。
わたしは,数多くのキイロタマゴバチの生態を観察・撮影してきましたが,アカタテハでは初めてです。それだけにきちんと記録したかったのですが,結果は不十分なものに終わりました。状況証拠だけをお知らせします。
キイロタマゴバチがアカタテハの卵の上にいます。なお,卵サイズは直径0.6mm,高さ0.7mmです。

しばらくすると卵から離れ,戻って来ることはありませんでした。ふつうなら,産卵にたっぷり時間をかけるところです。もうそれだけの時間をかけていたのでしょうか。

これは別の葉です。寄生バチは別個体なのか,同一個体なのか,不明です。腹部を卵に向けています。産卵姿勢です。

卵から離れました。

また戻って来ました。相当に関心がありそう。

卵内にどんな変化が起こるか,あるいはまったく起こらないのか,見守っておこうと思います。