
昨年1月のヨーロピアン・ロック・フェス2013で喝采を浴びたスウェーデンのMoon Safari。あの衝撃のステージから約1年半、ついに待望の初単独来日公演が実現するということで、これはもう行かない理由が見当たらず、迷わず2日間のチケットを確保。この日を心待ちにしていました。
とはいえ運の悪いことに仕事がかなり差し迫った状況で、両日とも開演ギリギリまで「本当に行けるのか…?」という綱渡り状態。それでも何とか2日間とも現地に辿り着けたので、結果オーライということで。
今回の来日公演は東京のみ2days。初日は全席指定でチケットもやや高め、2日目はオールスタンディングという、なかなか攻めた(というか不思議な)構成。これは今回、初めて本格的に海外アーティストの招聘を行ったマーキーが色々とデータを取りたかったのかと勝手に想像しています。チケットの販売も目白WORLD DISQUEと新宿ディスクユニオンのみでしたし、いきなり大箱に行かず、確実に埋まる規模からスタートさせた感じでしょうか。
当日の運営には多少バタついた部分も見受けられましたが、終演後の会場の空気や観客の反応を見る限り、興行としては十分に成功だったのではないでしょうか。
個人的には、このバンドがまだ一部のプログレファン中心にしか知られていないのが、本当にもったいないと思っています。楽曲の良さ、コーラスワークの強さ、ステージ映えするルックスとアクションを考えれば、もっと大きなプロモーターに目を付けられて、フェスなどに出ても全然おかしくない存在だと思うんですよね。
確かに変拍子や長尺曲など、いかにもプログレ好みな要素は多いのですが、実際のステージを見ると、スキニーパンツに白ジャケットで動き回るペターさんをはじめ、いわゆる“プログレっぽさ”とは違う華やかさがある。これは一般のロックファンにも十分刺さるはず。
演奏自体は、正直荒めなとこもあります。最近のプログレメタル系バンドのような、完璧に作り込まれたテクニカルさや緻密さを求める人には、逆に物足りなく感じられるかもしれません。その“緩さ”は周囲のお客さんも感じていたようですが、それを補って余りあるのが、やはり曲の良さとキャッチーさ。見ているうちに、細かいことはどうでもよくなってしまうんですよね。
そして何より、Moon Safari最大の武器であるコーラスワーク。
初見のときほどの衝撃こそありませんが、「来るぞ来るぞ」と分かっていても、アカペラで披露される「Constant Bloom」には、やっぱり完全に持っていかれてしまいます。ライブを見ながら「このままずっと聴いていたい」と思わせてくれるバンドは、そうそうありません。
ライブの具体的な感想になっていない気もしますが、初日の公演は本当にあっという間の2時間。「まだまだ聴きたい曲が山ほどあるのに!」という思いを抱えつつ、翌日のスタンディング公演を楽しみに会場を後にしました。

キーボード&メインボーカルのサイモン・オーケソンのブース。
2日目(22日)は、ほぼこの辺りの位置からの鑑賞でした。
この日は最新アルバム「Himlabacken Vol.1」からは4曲が演奏されました。「Diamonds」や「Sugar Band」あたりも聴きたかったと思いつつも、1st〜3rdも名曲揃いで聴きたい曲が多いので困ってしまいますね。2日目についてはこちら。Setlist - 2014.10.22 - TSUTAYA O-WEST
- Lover's End Pt. 1
- A Kid Called Panic
- Too Young To Say Goodbye
- Heartland
- Mega Moon
- Red White Blues
- Barfly
- Lover's End Pt.III: Skellefteå Serenade
- The Ghost of Flowers Past(encore)
- Constant Bloom(encore)
- Methuselah's Children(encore)
Simon Åkesson/サイモン・オーケソン(vo, key)
Petter Sandström/ペター・サンドストロム(vo, g)
Pontus Åkesson/ポンタス・オーケソン(g, vo)
Johan Westerlund/ヨハン・ウェスタールンド(b, vo)
Tobias Lundgren/トビアス・ラングレン(ds)
Sebastian Åkesson/セバスチャン・オーケソン(key, vo)
