土曜日は、再結成を果たしたMR. BIGの日本武道館公演に足を運んできました。リッチー・コッツェン加入後の作品まで一通り追いかけてはいたものの、彼らのライブを体感するのは93年の「Bump Ahead」ツアー以来、実に10数年ぶりのことです。ステージに現れた4人はそれぞれに歳を重ねてはいましたが、あの頃と変わらぬエネルギッシュな姿を目の当たりにして、まずは無事にこの再会の日を迎えられたことに深い感慨を覚えました。
先日のUKZ公演が「20年憧れ続けた伝説にようやく逢えた」という神聖なまでの感動だったのに対し、今回のMR. BIGは、まるで同窓会のような、どこか晴れやかでウキウキとした気分にさせてくれました。特に初期の楽曲が鳴り響いた瞬間に、一気に16年前の自分へとタイムスリップできる感覚は、まさに青春を共にしたバンドならではの魔法と言えるでしょう。オリジナルより半音下げのチューニングや、ポールのソロが一部アドリブ化されていたりと、当時のレコードの記憶と照らし合わせて「おや?」と思う場面もありましたが、それらも今の彼らのスタイルとして、当時の思い出と重ね合わせながら心地よくアジャストしていくことができました。
セットリストについては、個人的には1stアルバムから「Blame It On My Youth」や「Anything For You」をもっと聴きたかったという贅沢な不満もありますが、「The Whole World's Gonna Know」の選曲や「Just Take My Heart」のイントロをポールがしっかり弾いてくれた演出には胸が躍りました。ベスト盤の新曲で少しポカーンとしてしまう一幕もありましたが、それもまたライブらしい愛嬌です。
中盤で披露された「Stay Together」には特別な感情が込み上げました。ポール在籍時最後のシングルとなったこの曲は、キャッチーなメロディとは裏腹に、本心では望んでいない離別をテーマにした切ない歌詞が綴られています。当時のポールがどのような心境でこの曲を書いていたのか、そして今こうして再び4人でこの曲を奏でている意味を考えると、少し目頭が熱くなってしまいました。果たして今回もまたEven though…となってしまうのか、そんな余韻を噛み締めながら、最高に楽しい同窓会の幕は閉じました。
Setlist
- Daddy, Brother, Lover, Little Boy
- Take Cover
- Green-Tinted Sixties Mind
- Alive And Kickin’
- Next Time Around
- Hold Your Head Up
- Just Take My Heart
- Temperamental
- It’s For You~ドラムソロ
- Price You Gotta Pay
- Stay Together
- Wild World
- Goin’ Where The Wind Blows
- Take A Walk〜ギターソロ
- The Whole World’s Gonna Know
- Promise Her the Moon
- Rock & Roll Over
- ベースソロ〜Addicted To That Rush
- Encore1:To Be With You
- Encore1:Colorado Bulldog
- Encore2:Smoke On The Water
- Encore2:I Love You Japan
- Encore2:Baba O’riley
- Encore2:Shy Boy
