ライル・メイズ(Lyle Mays)がゲスト参加し、作編曲まで手がけた名曲。キーボーディスト、パット・コイル(Pat Coil)のアルバム『Schemes and Dreams』に収録されているナンバーです。
メンバー構成も非常に豪華で、パット・コイルがRhodesを、ライルがアコースティック・ピアノを担当。リズムセクションにはジミー・ジョンソン(b)とジョン・ロビンソン(ds)、さらにシンセサイザーでイエロージャケッツのラッセル・フェランテ(Russell Ferrante)が名を連ねています。
CDの入手は困難ですが、配信などで聴けるこの曲はまさに絶品。陽気で軽快な曲調とライルによる端正なピアノの響きは、彼のソロアルバム『Lyle Mays』や『Street Dreams』に収録されていても全く違和感がないほど「ライル節」が効いています。
特に印象的なのが、中盤の展開です。パット・コイルによる柔らかなエレピソロからライルのピアノへとスイッチする瞬間、唐突に景色が変わるのではなく、まるであつらえたかのように自然に「風向きが変わる」ような心地よさ。この絶妙な橋渡しに、ライルによる作編曲の妙を感じずにはいられません。
また、ラッセル・フェランテが奏でるシンセの音色が、あまりにもライル・メイズ的なトーンに寄せられているのも、ファンとしては思わず微笑んでしまうポイントですね。
