デビュー作にして、ウェイン・クランツ(g)、ジェフリー・キーザー(key, pf)、シーマス・ブレイク(ts)、キース・カーロック(ds)という超強力な布陣がバックを固めていることにも驚かされますが、ギターからベースに転向してわずか数年とは思えない、地に足のついたプレイが実に見事です。手数は多めながら、決して無駄なテクニックの誇示ではなく、一つ一つのフレーズがしっかりと「歌って」います。安易にスラップで押し切るタイプではない点も、非常に好印象です。
楽曲はストレートなハードコア・フュージョン。キース・カーロックの縦横無尽なドラミング、ウェイン・クランツのシャープでスピード感溢れるギター、そしてジェフリー・キーザーのスマートかつ的確な鍵盤ワーク……。そんな猛者たちが繰り出す濃密なサウンドの合間を縫うように、堂々たるベースラインを聴かせる彼女から、今後ますます目が離せません。
