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『Tarkus & Pictures at an Exhibition』黒田亜樹

ピアニスト黒田亜樹さんのアルバムです。前半にEmerson, Lake & Palmer(EL&P)の「Tarkus」を取り上げ、後半には、そのEL&Pがライブレパートリーとして取り上げクラシックのロックアレンジの名演ともなった「展覧会の絵」(オリジナルのピアノ版)を収録しています。

イタリア人作曲家Maurizio Pisatiによって編曲された「Tarkus」は、ピアノ、ストリング・カルテット、ギター、パーカッションという編成で演奏され、現代音楽を思わせる前衛的な仕上がりです。オリジナルのロックな「Tarkus」を聴き慣れている人は少し戸惑うかもしれませんが、原曲のモチーフが丁寧に解体された上で新たに再構築されており、非常に楽しめる内容でした。オリジナルの7セクションから成る組曲が、新たなモチーフを含む10セクションに再編されているため、その違いを聴き比べてみるのも面白いでしょう。「あれ? Aquatarkusは……」と思ったら……(後は聴いてのお楽しみです)。「Manticore」から「Eruption Part 2」にかけての緊張感には、思わずテンションが上がります。

後半の「展覧会の絵」は、やはりEL&P繋がりの選曲なのでしょうか。個人的に「展覧会の絵」はラヴェルの管弦楽版が馴染み深く、手持ちのピアノ原典版は録音の良くないリヒテルの古いライブ録音だけだったので、本作のような現代の録音で改めて聴けるのは新鮮で楽しめました。