今回、4thアルバムのツアーにして初めて見る生上原バンドしたが(去年の東京JazzでChickとのピアノDUOは見ましたがバンドは初)想像していた以上に強力なライブでした。2階席の後ろまでビッシリ埋まった国際フォーラムの隅々まで届くような、エネルギーに溢れたパフォーマンス。大枠ではジャズに分類されているものの、どちらかというと一般受けしているのがちょっと不思議な位の(?)Sonicbloomの音楽ですが、アンコール前後の盛大なスタンディングオベーション、終演後の聴衆の満足げな顔や口々に聞こえてくる感想を聞くと、彼女達の音楽は5000人の聴衆の心にしっかり届いていたようです。もしこれがただ超絶技巧の演奏を見せているだけのライブだったら、このような感動を届けることは不可能だったでしょう。
一音一音に自らのエネルギーを注ぎ込むように、時に繊細に時に豹変したかのように情熱的になる上原ひろみのピアノ、今回特に楽しみにしてた奇才David Fiuczynskiのギターももちろん良かったですが、Tony GreyとMartin Valihoraによる息のあったリズム隊が、とても印象に残りました。唖然とするぐらいテクニカルでありつつ、会話をするかの如く、4人の一流プレイヤーが織りなす有機的なケミストリーは変幻自在。安定していたトリオに、フューズのある意味奔放なギターが加わることで、単純な足し算でなく、いい意味でそれまでのバンドサウンドを打ち壊して再構築する狙いがあったようにも感じられました。
ジャパンツアー最終日というということもあってか、CDで聴いていたSonicbloomの何倍も濃密に生まれ変わったTime Controlの世界を楽しむことができました。
上原ひろみはヤマハのコンサートグランドの上にCLAVIA Nord Lead2X、その右隣にmicroKORGを並べ、そして右手サイドにL字にNord Stage76(Rhodes用)をセットしていました。海外ツアーではNSの位置がNE73だったと思いますが、国内ツアーということで、機材運搬の制限から開放されたことによるピアノタッチ鍵盤のチョイスでしょうか? トニーはFoderaの6弦1本のみ、フューズは例のダブルネック、マーティンはヤマハのキットで、口径の小さなタムが連なる様と音色はまるでプログレドラマーのよう。ヌケのいいスネアの音色が非常に気持ちよかったです。
Setlist
1st set(約70分)
- Time Difference
- Deep into the Night
- Time and Space
- Time Flies
- Time Control
2nd set(約100分)
- Time Travel
- Note from The Past
- Double Personality
- Time Out
encore1
- Place to Be
- Return of Kung-Fu World Champion
encore2
- XYZ
