イスラエル出身、現在はニューヨークを拠点に活動するジャズ・ギタリスト、オズ・ノイ(Oz Noy)の2ndアルバムです。オリジナル・リリースは2005年ですが、つい先月国内盤が発売されたばかり。先日ご紹介したクリス・ミン・ドキの最新作にも参加していた注目のプレイヤーです。
「ジャズ・ギタリスト」と括りましたが、その音楽性はフュージョン寄り。ジャズ・ロック、ジャズ・ファンク、あるいはジャム・バンド的な毛色も濃く、「ジェフ・ベックとジョン・スコフィールドがジェームス・ブラウンのバンドで出会ったようなサウンド」というコピーがまさに言い得て妙です。
ジョンスコ、スコヘン、マイク・スターンあたりのエッセンスを混ぜ合わせ、よりファンキーに仕立てたようなサウンドは、フュージョン好きなら間違いなく反応してしまうはず。以前取り上げたデヴィッド・フュージンスキーにも通じるテイストがあり、「明るい変態系」という言葉がしっくりきます(笑)。
今作ではストラトキャスター1本のみで録音に臨んだとのことですが、ファンキーなカッティングから、歪み系、エフェクトを駆使したスペイシーなぶっ飛びサウンドまで、プレイだけでなく音色セレクトの幅広さにも驚かされます。
アルバムには以下の強力なメンバーが名を連ねています。
- Guitars: Oz Noy, Mike Stern (#07)
- Bass: Will Lee, James Genus
- Drums: Anton Fig, Keith Carlock
- Keyboards: George Whitty
マイク・スターンは1曲のみのゲスト参加ですが、かつてオズ・ノイがマイクに師事していたという師弟関係もあるようです。強烈な個性を放つオズ・ノイのなかで、一聴してそれと分かる存在感を示すマイク・スターンは流石の一言。
リズム隊も鉄壁です。ウィル・リーのファンキーなベースはもちろん、2人のドラマーによるオーソドックスながらも時折激しく畳み掛けるドラミング(特にキース・カーロックが最高にカッコいい!)には、否応なしにテンションが上がります。
