まずは一通り聴いてみましたが、1曲目にヘヴィなミディアムナンバーを持ってくる構成など、事前の予想とは少し異なる手触りという印象。再結成後の快作『Neverland』の表題曲や、前作『Seven』のオープニングを飾った「Sign Of The Times」のような、突き抜けて分かりやすい「元気なレンジャー節」がすぐには飛び出してこないことに、少々戸惑いを感じたのも正直なところです。
とはいえ、聴き進めるうちに持ち前のメロディや美しいハーモニーを聴かせる楽曲もしっかり登場し、なんとか一安心。お約束ともいえるケリー・ケイギーがメインを張るバラード「There Is Life」は、サビの雰囲気がかなりダム・ヤンキース(Damn Yankees)を彷彿とさせます(笑)。
そして衝撃的だったのが、本作の完成後にギターの2枚看板の一人、ジェフ・ワトソンがバンドを脱退したというニュース。来日公演は、プロジェクト「The Mob」やケリーのソロでの繋がりもあり、ジェフ同様にタッピングを得意とするレブ・ビーチが代役を務めるとのこと。11曲目の「Wrap It Up」など、ジェフのギターが炸裂しまくっている曲があるだけに、脱退は残念でなりません。ジェフといえば「エイト・フィンガー」奏法があまりに有名ですが、それ以外にも非常に見どころの多いギタリストなのですが……。
国内盤ボーナストラックの「Don't Tell Me You Love Me(アコースティックVer.)」は、2005年発表のアコースティック・ベスト盤『Hits, Acoustic and Rarities』のアウトテイクのようです。そんなアルバムが出ていたこと自体知らなかったので、慌ててAmazonでポチりました。それにしても、アコギ1本で「Don't Tell Me〜」をこれほどまでに弾き倒すブラッド&ジェフ。やはりジェフの存在感は格別です。

