
(2007年10月28日アルツハイマー型認知症の診断から約8ヶ月)
*年初に背筋が凍る
これは2026年の元旦の夜のことでした。
私はこの日、実家に泊まっていました。ジジと夕食にオネコさん宅から頂いたお節料理を食べました。そして、私が2階の台所で食器を洗っているうちに、ジジは1階の電気を全て消して就寝してしまいました。大体20時頃のことです。
私が21時過ぎに翌朝ジジが食べるパンと常温保存可能な牛乳のパックを1階のテーブルの上に用意した時、ジジは轟音のようなイビキをかいていました。
それからは私の自由時間です。あまり正月番組に興味がなかったので、iPadを横向きにセットして、Huluで昔のアニメを見始めました。現在、暇を見つけては1980年に放送された『伝説巨人イデオン』を観直しています。
数話続けて観終わった頃に、私はふと違和感を感じました。
なんか階下で妙な音が聞こえるのです。
(いや、違う、玄関の辺りか?)
戸締りはきちんとしましたが、まさか強盗でも押し入ったか?
しかし、それにしては静かです。
それは古い木造家屋の階段が軋むような、そして微かですが、何か苦しそうな呻き声がしました。

「まさか❗️」
私が急いで2階から階段下を見下ろすと、真っ暗な階段をジジが呻きながらよじ登ろうとしているではありませんか⁉️
ポチッと階段の電気をつけると、ジジは足腰が不自由になっているのに、階段を4段ほど上がった状態で立ち往生をしていました。
「お父さん❗️どうしたの?危ないじゃないの。」
私はびっくりしてしました。そしてジジに所まで駆け降りて、介助しながら階段から下ろしました。
驚いた事に、階段下の玄関の辺りも、ジジの生活空間である1階の寝室もテレビのあるダイニングテーブル周辺も、ジジのここまでの動線は真っ暗だったのです。
しかも恐ろしい事に、ジジはいつも使っている歩行器を全く使わず、完全に手探りで階段まで移動し、上がろうとしていたのです。
「こんなに暗いのに、危ないし、どうしたの?」
再度訊ねたらジジはケロッとして言うではありませんか。
「もう寝ようと思って2階にあがろうと思ったんだ。」
このジジの発言は尤だと、言えなくもありません。
なぜなら、2020年8月まで、ジジはおママと一緒に2階で寝起きしていましたから。
しかし、おママの認知症は進む一方だし、ジジは足腰が弱まって毎日階段を上り下りするのが難しくなりました。それで2人は1階だけで暮らせるように家具を入れ替えました。
それから5年以上経っているのですよ。
「お父さんののベッドは1階だよ。」
と言ったら、ジジは小首をかしげました。
「いつも2階で寝ているから、おかしいな…。」
どうやらジジは目を覚まして、1階のベットから起き上がったようです。
「おトイレに行きたかったの?」
「いや,全然オシッコじゃなかったよ。もう一度ベッドで寝ようと思って、2階に行こうとした。」
多分ジジは夢から覚めて、2階で暮らしていたような感覚になったのでしょう。その頃は歩行器は使っていなかったので、自然と壁を伝いながら真っ暗な廊下を歩いて階段まで辿り着いたのが真相だと思います。
「2階のベッドは私が使っているから、お父さんのベッドはないよ。」
私がそうと言ったら、ジジは怪訝な顔をしました。
「いつもチャーコさんがいない時は2階で寝てるよ。」
「いやいや、私がベッドを整えて帰ったままの状態だから、それはないと思うよ…。」
「そんなはずはない、いつだって2階のベッドを使っているのに!」
そんな押し問答を繰り返しながら、私は1階のジジのベッドまで誘導すると、
「あ、ああぁ、そうか、ここだったか。」
ジジはようやく納得して、再び就寝しました。
この時,私は心底ゾッとしました。私が泊まってている夜だったから、早めに気がついて本来のベッドに誘導できました。
しかし、ジジは98歳。
それなりにボケているし、歩行器なしで歩くと転ぶ可能性が高いです。
ジジ独りの夜中に、ふと以前の感覚が蘇って、真っ暗な階段を必死によじ登ろうとしたら…。しかも、上の方まで上がって、力尽きる可能性もあります。そうなると、下りることも難しく、最終的には階段を落下する恐れもあります。
(朝、オネコさんがジジをデイサービスに送り出すために実家へ来たら、階段下で倒れているジジを発見する事だってあり得る。)
自宅での暮らしが,だんだん危険になってくる。
オネコさんも私も、
今年はそんな事も考えながら、サポートを続けていくことになるのだと思います。
*本日アップの貼り絵
前回の記事でご紹介した貼り絵と同時に箱の中から見つかった作品です。
過去のおママの作品ファイルを見ていると,この紫系の紙を使った貼り絵は結構沢山あります。おママにとってはお気に入りの紙だったのだと思います。
しかしながら,私はこの紙の現物を見たことはまだありません。もしかしたらおママの作業机周辺にまだ眠っているのかもしれませんね。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。








































おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。





