今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます。
日常の中で、こんな感覚はありませんか。
-
特に何か起きているわけではないのに、身体がこわばっている
-
家にいても、どこか気が抜けない
-
人の表情や声のトーンが、つい気になってしまう
こうした感覚が続くと、
「自分が気にしすぎなのでは」
「もっと強くならなきゃいけないのでは」
と、自分を責めてしまいがちです。
けれど実は、安心できない感覚は、意志や性格の問題ではありません。
そこには、私たちの身体と神経系の、とても自然な働きが関係しています。
安心感は「気持ち」ではなく「状態」
一般的には、
「安心しよう」「大丈夫だと思おう」
と、ポジティブに考えることが勧められるかもしれません。
ですが、頭でどれだけ理解していても、身体がついてこないことがあります。
それは、安心感が考えや感情だけで生まれるものではないからです。
安心感とは、
「そう思えているかどうか」ではなく、
身体と神経系が「今は安全だ」と感じている“状態”そのものを指します。
だからこそ、知識があり理解力が高い人ほど、
「わかっているのに楽になれない」
というジレンマを抱えやすくなるのです。
神経系は、いつも「安全かどうか」を確かめている
私たちの神経系には、
生き延びるために安全を確認し続けるという、とても重要な役割があります。
この確認は、意識よりもずっと早く、
**無意識のレベル(身体のセンサー)**で行われています。
たとえば、
-
周囲の人の表情
-
声の大きさやトーン
-
場の空気や雰囲気
こうした情報をもとに、神経系は
「ここは安全か」
「警戒したほうがいいか」
を瞬時に判断しています。
頭で考える前に、身体が先に緊張したり身構えたりするのは、
この安全センサーが正しく働いている証拠でもあるのです。
ずっと緊張している身体は、がんばってきた証拠
もし、これまでの人生で
-
気を抜くと何か起こりそうだった
-
周囲に合わせることが常に必要だった
-
自分の気持ちより、空気を読むことが大切だった
そんな環境に長く身を置いていたとしたら、
神経系が「常に警戒するモード」を身につけるのは、とても自然なことです。
それは弱さではありません。
**その環境で生きていくために必要だった「知恵」**であり、
あなたを守るために、神経系が一生懸命働いてきた結果なのです。
安心感は、少しずつ「育て直して」いける
神経系は、一度形づくられたら変わらないものではありません。
安心感や安全感は、少しずつ育て直していける感覚です。
大きな変化を目指す必要はありません。
-
呼吸が少し深くなる
-
肩の力がふっと抜ける
-
周囲が、ほんの少し明るく感じられる
そんな**小さな「身体の安心」**の積み重ねが、
神経系にとっての新しい安全体験になっていきます。
身体からのアプローチが役立つ理由
神経系は、思考(頭)よりも身体の感覚と強く結びついています。
そのため、身体にやさしく働きかけることで、
「安全だと感じる回路」を少しずつ太くしていくことができます。
私が提供している
**Somatic Experiencing®(ソマティック・エクスペリエンシング)**は、
無理に過去を掘り下げるのではなく、
今この瞬間の身体の反応に丁寧に気づいていくトラウマケアのアプローチです。
話すのが得意でなくても、
感情をうまく言葉にできなくても、
身体はちゃんと、今の状態を教えてくれます。
おわりに|あなたの生きづらさには、理由がある
安心できないこと、緊張が抜けないことは、
あなたの欠点ではありません。
それは、これまでの人生を生き抜くために、
神経系が選び取ってきた、大切な反応です。
このブログでは、
心と身体、そして神経系について、
生きづらさを抱える方の視点に立ちながら、
少しずつ、やさしく綴っていきたいと思っています。
★オンラインと対面(東京)で心理カウンセリングを提供しています★
SE (Somatic Experiencing®、米国のPeter Levine博士が開発した身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法)という手法をベースに、『セルフコンパッションを高めて自己肯定感や幸福度を高めるセッション』を提供しています。
対面(新宿、阿佐ヶ谷)、オンラインどちらもご利用いただけます。