場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

モーリシャスでの油ぶちまけ事件の話

日本の会社の船がモーリシャスの海に油をぶちまけた件、ニュースでの扱いがあまりにも軽くてびっくりする。このニュースが流れること自体少ない上に、流れたとしてもどこか他人事。あまりにも他人事みたいな言い方するから、最初どこか外国の船が起こした事件かと思ったって言っていた人もいたけど、そうなるよな。

日本は自国の被害のことにはうるさいけど加害となると途端に扱いが小さくなる。平和教育では日本の被害のことばかり強調して、他国にもたらした被害のことはほぼ無視する。私の中学生の頃の社会の先生は自作のプリントを用意して教科書には載っていなかった南京大虐殺や「従軍慰安婦」などの日本の加害のことを教えてくれたけど、割と例外的な存在だったと思うし教科書に載っていないことがまず問題。
これでは日本は侵略戦争や植民地支配をした側じゃなくてされた側なんだと錯覚してしまう人が出てもおかしくないんじゃないかと思うくらいだ。昔からずっと変わらない、こういう日本的な精神が今回の姿勢にもよく出ている。

今起こっているこういう問題にすら目を背ける一方で、日本人が外国人の人命を救った話は大好きな人が多いので、トルコのエルトゥールル号のことは100年以上経っても恩着せがましく覚えていて映画まで作ってしまう。そして韓国のことを馬鹿にしたい欲求が強すぎて日本が全く無関係な「たまねぎ男」とやらのことでは連日大騒ぎ。しょうもない国。 
  
途上国の船員を雇ったのが悪い、船員が日本人だったらこんなことにはならなかった、みたいなことを言ってた差別クズも見た。だから途上国だの先進国だのっていう概念自体が害悪なんだよな。「リベラル」でも「先進国」って言葉が大好きな人は少なくないけど、こういう差別クズと「先進国」大好きリベラルとの間にはそれほど遠い距離を感じない。日頃差別についてよく考えていて、天皇制にも反対しているような人たちがどうして「先進国」という言葉を経済発展度以外の意味合いで使うことの悪さにはこれほど無頓着でいられるんだろう。

それと海上保安庁が人を4人派遣するらしいのだが、Twitterで「今後、油の除去に関する指導・助言等を行う予定です」と言っていて驚いた。なんて傲慢な。当事国って意識がなさすぎる。あと除去作業には加わらないで口だけ出すってことなのだろうか。