くるみDiary

過去、現在、思っている事を書いています。

陽のあたる場所(1951)

貧しい家庭に育ったジョージ(モンゴメリー・クリフト)が実業家として成功している伯父が経営しているイーストマン社の工場で働くようになります。

伯父の家に挨拶に行った時にアンジェラ(エリザベス・テイラー)の美しさに魅了されてしまいます。

ジョージは水着を箱に詰める作業をする工場で働くようになりますが、そこで働いていたアリス(シェリー・ウィンタース)と交際するようになりますが、社内恋愛は禁止なので誰にも知られないように付き合っていました。

その後、ジョージはイーストマン家で行われたパーティーでアンジェラから声をかけられ2人は惹かれ合うようになります。

アンジェラに初めて会った時から惹かれていたジョージですが、住む世界が違うから相手にしてもらえないだろうとアリスと交際してしまったのが運の尽きだったのか、アリスは妊娠している事が分かりました。

病院に行って堕胎をしようとお願いしますができなかった、ジョージが本当に好きなのはアンジェラだと見抜いていたアリスは意地でも結婚したいと迫ります、追いつめられたジョージはアリスが死んでくれればいいと考えるようになります。

イーストマン社で昇進も決まりアンジェラの両親からも許しを得て結婚の話しも出ますが、アリスの事は誰にも話す事ができません。

アリスから結婚してくれないんだったら全てを暴露すると言われたジョージは苦悩の果てに車がガス欠を起こしたと嘘をつき2人でボートに乗って泳げないアリスを溺死させようと考えるようになります。

結婚後の理想の家庭を嬉しそうに話すアリスに苛立ち「やめてほしい」と強い口調で言うジョージ。

「本当は私に死んでほしいと思っているのね」と自暴自棄になったアリスが立ち上がった時にバランスを崩し2人ともボートから転落してしまいます。

泳ぎの得意なジョージは助かり逃げてしまいますがアリスは溺死、アリスの殺害計画は立てましたがジョージは実際には殺してはいないんですよね。

何かにぶつかって気を失い気づいた時にはアリスが沈んでいて手遅れだったと言っていましたが、やはり逃げたのはまずかったなと思います。

アリスと交際していなければアンジェラと結婚でき前途洋々だったジョージですが、でもいつもアリスの事が引っかかっておどおどしたような態度で悩みを抱えている姿にアンジェラは惹かれたかもしれません。

これが野心満々で上昇志向が強く堂々としていたジョージだったらアンジェラは何とも思わなかったかもしれないし、そういった皮肉もあるかもしれないなと思いました。

同じ工場で働いていましたが偶然、映画館で一緒になりそれがきっかけで交際するようになったジョージとアリス。

アリスも美しいんですが更に美しくて華やかな世界にいる富豪の娘、アンジェラに強く惹かれてしまいます。

アリスの家も貧しくてジョージも13歳の時、学校をやめて働くようにまります、憧れの存在だったアンジェラに愛されてしまった事が逆に不幸だったのかなと思いました。

ジョージは有罪となり死刑の判決を下されます、それでもアンジェラの気持ちは変わりません。

死刑になるくらいだったら全てを正直に話し、アンジェラと別れイーストマン社も退社してアリスと結婚していれば裕福ではないにしろ普通に生活できる事ができたかもしれない。

でも好きでもないアリスとの結婚生活は地獄だったろうか・・・アンジェラの行動は新聞に載るくらい話題の富豪だし、嫌でも目にするようになると思うのでずっとアンジェラの事を引きずったまま生きる事になったかもしれません。

何が良くて何が悪かったのかいろいろ考えさせられる映画でした。