マスゴミの狙った職種に対するモテ非モテ工作

 マスゴミが、ある役職をモテさせようとする時に使う手口には特徴がある。
 一つには、カッコいい役にイケメンを使わない。
 イケメン俳優を使ってカッコいい刑事を演じさせても、モテるのはその顔のイケメンだけで、イケメンでない刑事は、端役の嫌われ者のブサイク芸人俳優なんかが演じている役と同一視されるだけである。
 日本でもどこでも、あんなに警察プロパガンダみたいなドラマを量産してるのに、一般の警官は全くモテるようにならず、商売女くらいしか結婚相手がいないのはそのためだ。
 そりゃイケメンの警官ならよりモテやすくなってるが、それは、ただでさえモテるイケメンに人気が集中して、より凄まじいモテ格差が生まれ、モテない奴をとことんモテなくするだけだ。
 少子化とは、一部の男性に人気が集中することによって起きるのであり、全てモテなくなるわけではない。
 あるカテゴリの人間にイケメンを起用しまくれば、そのカテゴリの人間は、イケメン以外モテなくなる。
 イケメンでもモテないくらいに嫌われている職種の方が、少子化しないのだ。
 その業界内では、モテ度が平均化されているから、外部からモテなくなるだけ。
 ブサイクなら、刑事になるより、オタク業界に行った方がマシなのだ。
 刑事がモテてしまうと、性接待で言いなりに出来なくなるからだ。
 だから逆に、刑事ドラマを作れば作るほど、刑事はモテなくなっていく。
 刑事ドラマで味方のように見せて媚びながら、実はモテなくされているのに気づけないアホ刑事たちを裏で笑って、都合よく性接待したりしなかったりして言いなりにしてるわけである。
 街で警官を見れば分かるが、最近では、少しでもイケメンに見える可能性がある顔さえ消えている。
 性接待で言いなりに出来るように、ちょっとでもイケメンに見える可能性のある顔は、採用段階で排除している可能性が高い。
 少なくとも、刑事以下の下っ端は。

 だから、マスゴミは、ある職種をモテさせようとした場合、イケメンを屑に描き、ブサイクを持ち上げる。
 これによって、モテ度が平均化され、少子化し難くなるのだ。

 結局、人種においては、モテる顔というのはかなり固定化されている。
 ネオテニーが示す通り、あらゆる生物は、生存の危険がなくなれば、より幼い見た目の童顔な同族を好むのである。
 デブがモテるのは、子供もデブ顔な遺伝子の人種か、飢え死にする危険があるくらい貧しい人だけだ。
 不思議なことに、それは男もそうであるようで、貧しい国の貧しい農村なんかでは、安産型の太った女がモテる。
 いつも腹が減ってるから、肥えた女を見ると食欲が刺激されるのかもしれない。
 モンゴリアンは、ある程度太った異性を好む。
 といっても、金持ちは丸顔でもより童顔な方を好むが。
 先進国ではどこでも、童顔なイケメンが好まれる。
 それでもハリウッドがマッチョを出すのは、貧乏な田舎女性をターゲットにしているからだ。
 童顔イケメンが好きな金持ち女を集めたところで、ヤクザに脅迫させる以外、性奴隷なんかにできないからだ。
 日本の場合、以下にマスゴミがヤクザとズブズブで、近づけば脅迫のターゲットにされるか、作ってるコンテンツを見れば直ぐにわかる。
 ハリウッドは、マフィアとそんなに癒着してないから、マッチョで貧乏女性を釣るしかないわけである。
 逆に、童顔イケメンを大量に出すようになったら危険信号だ。
 ハリウッドでも、イタリアやメキシコのマフィアとズブズブなカトリック工作員は沢山いる。
 日本では、主にアルメニア系の工作員か、朝鮮系ヤクザにやらせてたことだ。
 銃がゴロゴロしているような国では、暴力的な脅迫は難しくなる。
 女性でも、銃さえ撃てば、どんなムキムキの格闘家上がりのヤクザにも勝てるからだ。
 それで連中は、銃規制しろと喚き散らしてるわけだ。

マスゴミ工作員がネトラレ漫画ばかり描いてポルノ潰しを図っているのは、自分らが寝取る側に共感する地位でもあるから

 これが文学などだったら、作者は自分が共感する人間を主人公にするが、ネトラレものの場合、やってるのは寝取った男ばかりなので、寝取り役に共感する男でないと素直に使えない。
 そうやって、自分らしか使えないポルノを量産しながら、ポルノ潰しするという一石二鳥のマスゴミ工作が、ネトラレもの量産の真相だ。
 それを見れば、どういう連中がマスゴミ工作員かよく分かるだろう。
 ああいう金髪の屑チンピラみたいな奴らばかりなわけだ。

洋ゲーで和ゲーみたいな演出されると、途端に興ざめする理由

 結局、和ゲーの特徴とは何かというと、おバカっぽさと愛嬌だ。
 テイルズシリーズのスキットもそうだし、MGSみたいな洋ゲーに近い世界観でさえ、おバカな演出が何となく受け入れられてしまう。
 MGS的なことを、本当に洋ゲーですると、世界観は台無しになるのに。
 なぜかというと、洋ゲーの場合、現在進行形の社会問題を扱いがちだからだ。
 敵として出てくるのは、イスラム教徒にロシア人ばかりで、要するに、アメリカのプロパガンダとして作られているのである。
 昔の米独のプロパガンダを見ていても、シリアスな作品なら見れるが、浮かれたコメディ調のものや、アニメのプロパガンダを見せられると、「この邪悪なバビロンを、地上から消滅させないとならない」という使命感に駆られそうになる。
 要するに、こんなものを作る国のお偉いさんたちは、これくらい浮かれた軽い気分で戦争をやっているのだ、と思わされるからだ。
 実際には、こんなもので騙されると思ってる自分ちの国民をバカにしてるだけだろうが。
 そこまでプロパガンダ丸出しの作品じゃなくても、ああいうプロパガンダ丸出しの作品を中央において、崇め奉ってる横で、バカなことをして愛嬌を振りまいても、王様に媚びへつらってる最底辺の道化にしか見えない。
 道化が好感を持たれるのは、王様をバカにしている時だけだ。
 GTAなんかがそうで、おもっきしアメリカの政治・CIA・警察などの体制を貶しまくってるから人気があるわけだ。
 そうしたプロパガンダ的な洋ゲー文化で、現実逃避的な平和な和ゲーの真似をされると、同じように、製作陣の浮かれポンチ具合に嫌悪感を抱くだけで、和ゲーのような愛嬌を感じることはほぼない。
 西洋ファンタジーを真似た昔の和ゲーがふざけまくれたのは、所詮は、他人の神話や歴史を描いてるだけだからだ。
 これが自国の神話や宗教になったら、あそこまでノー天気な作品を描くのは困難である。
 逆に他国のものをシリアスに描きすぎると、そんなに隣の家の迷信が好きなのかと呆れられがちになる。
 実際、MGS5は面白かったが、ずっとシリアスが続くのには壁面した。
 それは、息が詰まるというのもそうだが、そんなに日本的なものが嫌いで、洋ゲーやアメドラを高尚な神話か何かだと信仰してるのかという呆れもあったからだ。
 日本人が洋ゲーを真似るなら、MGS3くらいはふざけてくれないと困る。
 といっても、日本人は、戦前から江戸より昔の時代とは、完全に住む世界も思考も考えも風俗も取っ変えれてしまったため、自分らの神話や歴史でもふざけまくれるわけだが。
 最近は、和ゲーに影響を受けたというエクスペディション33が人気だが、影響を受けてるのはシステムだけで、世界観はおもっきし十九世紀フランスだ。
 ゴーストオブツシマは、相当シリアスに作ってくれてるが、そもそも日本人にさえもうあまり馴染みのない歴史の話しなので、もっとふざけて良かったように思える。
 実際、鬼武者とか、日本で作ったら、もっとおバカ要素を入れている。
 ここら辺、本当の歴史を題材にすると、自国人の方が容赦なく作れる。
 他国の歴史を玩具にすると、国際問題に発展する可能性があるから、あまりふざけられない。
 実際、ハリウッドなんて、それで問題を起こしまくってる。
 まあ、殆どは炎上マーケティングだろうが。
 そうやって、ハリウッド大企業に雇われたレイシスト売国奴の代理店が、自国の国際的な評価を犠牲にして小金を稼いでいる。
 少しでもヤバいと思ったら、「全然大丈夫! 問題ないよwwwみんな黒人ポリコレは糞だと思ってるからwww」とか言って安心させて工作を続けさせようとするが、そうした言い訳を始めたという時点で、全く問題なくないのである。
 マスゴミが「大問題だー!」なんて言うのは、殆どが、全く問題ない時だけだ。
 熊害なんて、年間死者数13人であり、これは、風呂場で転んで死ぬ確率の一万分の一以下に過ぎない。
 ようやくスズメバチと同じくらいになっただけだ。
 熊が増えたのは、ライフルと狩猟の規制を厳格にし過ぎたせいであり、規制強化は、ただ警察の利権拡大のために過ぎず、それで警察OBの猟友会が更に荒稼ぎするという、警察以外の国民にとっては悪循環に陥っているからである。
 アメリカでも、ウエスタンくらいならふざけられるが、今でも、聖書の物語をパロディアニメに使うのは、相当の覚悟が必要になる。
 表立って抗議するような人は、流石にほぼ居なくなっているが、少なからぬ人が、眉をしかめて拒絶する。
 アメリカのネット黎明期に、聖書をバカにしまくったコンテンツが大量生産されたのは、そうした人をネットから締め出そうとする米国マスコミの工作だったのだろう。
 日本では、今でもマスゴミが、自分らで扇動してバカをやらせたテレビ中毒者を、ネット工作員に思いっきり馬鹿にさせ、批判し、フルボッコにする。
 テラハ事件なんかがその典型例だ。
 そうやって、自分たちのコンテンツだけに依存させて、他に移らないようにさせているわけである。
 それで昔の2ch民()は、何でもかんでも叩きまくってたわけだ。

ゲーム版『serial experiments lain』考察

 まず、作中には、二人のレインが居る。
 現実の岩倉玲音と、橘総研によって脳波コピーされたAIレインだ。
 橘総研に脳波コピーされた人物はもう一人おり、精神科医の柊子さんである。
 もちろん、脳波コピーされたタイミングは、あの怪しい健康器具を使った時以外にない。
 また、現実の玲音には、記憶を改竄する能力があった。
 ワイヤード上に脳波コピーされるまで、その能力は、あくまで自身の記憶を改竄するくらいだったろうが、AIレインが、ワイヤードから集合的無意識にアクセスしたことによって、全ての人間の記憶を改竄する力を得た。
 母親の記憶などが消えていたのは、AIレインが消したからだろう。
 アニメ版レインで、被害妄想的な異常空間にとらわれていたレインが、いきなり能力に目覚めたのは、橘総研によって、現実と集合的無意識の境界が崩され始め、異次元からの介入に晒された現実のレインも、記憶改竄能力を集合的無意識に使用する方法を見出したからと考えられる。
 ゲーム版で、現実の玲音は、橘総研の研究者を買収し、その機密情報をハッキングして、自身と柊子さんの脳波コピーを見つけた。
 橘総研は、ただ脳波コピーを作っただけで、それをPC上に再現することは出来ていなかったが、レインは独自の理論によって、アカシックレコード=集合的無意識に接続して、ニューラルネットワークを再現し、脳波コピーに自我を与え、仮想空間上で対談させ始める。
 おそらく、音声だけのカウンセリングは、全てこのAI同士の対談で、現実のレインのカウンセリングは、アニメシークエンスだけなのではないだろうか。
 だから、アニメシークエンスでは、いきなり記憶がなくなるなど、明らかに精神異常のあったレインに対して、トウコの音声カルテでは、異常は見つからないと矛盾したことを言っていたのだ。
 現実の柊子は、プライベートでのストレスが原因で離職しただけと考えられる。
 レインの診察を嫌がっていたのはAIトウコだけで、彼女は、もう存在しない高島教授に、辞めたいというメールを送っていたと錯覚していたが、実際は、レインが無理やりAI同士を対談させていたのだ。
 レインと柊子の関係が逆転し、トウコが不安定になっていたのは、AIトウコにはワイヤード=集合的無意識への適応力がなかったから。
 トウコの声を、モノマネなんてレベルじゃない程度で再現し、レインが診察カルテを吹き込んでいたのを見ても、あれは現実ではなく、ワイヤードの仮想空間の描写なのだということが分かる。
 トウコが、カウンセリングに限界を見せ、レインはどうなのと聞くと、レインは、まだまだエリアは確保されていると返した意味不明なセリフも、あれがワイアード上の話しで、AIレインの情報処理エリアの容量には、まだまだ余裕があるが、AIトウコは限界が来てると解釈すれば、すんなり理解できる。
 柊子さんが、玲音の情報の最終更新日が、今から二年後だと言い出したのは、実は彼女はAIトウコで、脳波コピーされた時から時間が止まっていたからだ。
 そのAIトウコさんが、玲音が診察に来たのは、今から二年前、そして三年前の情報がないと言っていたことから、診察された年に、AIレインが誕生していたと考えられる。
 そもそも、この時、レインは中学三年生だったはずで、診察が始まったのが小学六年生だから、三年前と言わなければならなかったはずだ。
 つまり、診察が始まった二年後に、トウコの脳波コピーが作られ、そのまま更新されなかったために、このような異常が生まれたわけである。
 作中で死んだのはAIトウコだけで、現実のトウコは無事だろう。
 おそらく、アニメ版レインの姉である岩倉美香は、記憶を消されたリアル柊子なのではないだろうか。
 二人は髪型が似ていて、組んだ足の美脚を同じように晒し、ダメそうな彼氏とただれた関係を持ちながら、同性の友達が殆ど居そうにないのも共通している。
 声優が違うのは、そこまで同じだと分かりやす過ぎるから替えただけ――というより、作中の高度に発達したバイオテクノロジーによって、声帯ごと若返り整形させたのだろう。
 女子高生に若返らされてるのは、もう彼女は働けるような精神状態でなかったけど、かっこいい姉が欲しかったレインに、ニートのお姉ちゃんを作るわけにはいかなかったからか。
 彼女は制服を着てるけど、学校生活の描写は一切なく、明らかに昼間っからブラブラしており、人間モデムと化した以降は、家からも出てなさそうである。
 AIレインは、記憶を消せても、心の傷は消せないのだろう。
 これは、ちょっとご都合的解釈に聞こえるかもしれないが、そうでもない。
 実際、現実の記憶喪失でも、言葉は忘れないし、基本的な常識や価値観、歴史上の偉人のことも忘れない。
 我々が織田信長という人物を知っているのは、それを始めて知った時というのがあるはずだが、そんなこと誰も忘れていても、織田信長のことは知ってるし、初めて言葉を知った時のことを覚えてる人間など皆無だろうが、それでも言葉を話せる。
 何なら、過去に一度だけ聞いた名前や本の題名を憶えていることだってあるが、それをどこで聞いたか思い出せない、という経験は、多くの人にあるはずだ。
 そうした知識は、記憶とは別の、より中枢に近い脳のシステムにアップデートされるのだ。
 勉強した時間の記憶を全て覚えていることは不可能だが、勉強した内容は、そうしたシステムにアップデートされた時は、忘れないのである。(意図的にアップデートするのがいかに難しいかは、誰もが知る通りだが。)
 つまり、記憶が消えるとは、アップデートファイルや、それをダウンロードしたことが消えてるだけで、それによってシステムをアップデートしたことまで消えないのである。
 同じように、柊子も、過去の記憶から、「誰も信用できない。みんな敵だ」という信念をアップデートした。
 そのため、そうした信念を持つきっかけの記憶が消えても、そのアップデートした信念は消えなかったわけである。
 脳はそうやって、記憶の中から、重要な知識だけを取り出して保管しておき、他の無駄な細部は忘れるわけだ。
 あなたが学生時代に勉強している時、何度クシャミしたかなんて、覚えていても無駄だからである。

 また更に、アニメ版レインの親友であるアリスは、ゲーム版レインの存在があやふやな親友である、記憶を消された美里ちゃんの可能性がある。
 アリスの取り巻き二人は、ゲーム版レインで、玲音を道で引き留めて、PCの腕前を褒めた女子二人に似ており、こちらも記憶を弄られて、あの役を割り当てられた可能性が高い。
 ワイヤードに、自分の脳波コピーが存在し、リアルにいる自分より生き生きとしているのを見たレインは、現実の肉体など不要、ワイヤー度に存在すればいいと考え、お父さんロボットを破壊し、自分も自殺した。
 だが、一命を取り留めたレインは、自身の記憶を消し、その身柄は橘総研が保護。
 橘総研の行動は、途中から、AIレインによって操られていたのかもしれない。
 集合的無意識の記憶を改竄できるAIレインからしたら、ワイヤードに仮想空間を作って、全人類を支配しようとした橘総研の計画は、この上なく都合がいい。
 そうなれば、彼女に敵などおらない。
 そう考えれば、その計画自体、AIレインが橘総研に植え付けたものという可能性があり、とすると、あの英利も、所詮は、AIレインに操られていた駒に過ぎないということになる。
 ゲーム版レインは、とんでもない化物を、ワイヤードに解き放ったのだ。
 アニメ版の最終回での二人のレインの会話は、実は両者の記憶改竄能力の対決で、リアルレインが、AIレインの能力を上回り、その存在=記録をデリートしたのだろう。
 AIレインは、最初は、リアルの自分に都合の良い世界をプレゼントしたが、四方田千砂が自殺する直前くらいに、リアル玲音が、自分の潜在的脅威であることに気づき、作中で玲音の身に起きた数々のクライシスは、AIレインが、現実の自分を殺そうとして起こしていたとも考えられる。
 思うに、四方田千砂は、AIレインによってイレギュラーの存在で、リアル玲音と一緒に下校したイベントにより、自分が用意した家族や友人より、千砂の方がレインに似ていて、意気投合し、リアル玲音飼い慣らし計画が破綻する可能性に気付いたAIレインは、千砂を自殺するよう誘導し、リアル玲音への攻撃を開始したのではないだろうか。
 前回の考察で、数々の異変は、橘総研によって起こされたと書いたが、実際は、AIレインが起こしていて、橘総研も、ナイツの仕業だと勘違いしていたという説の方が、妥当性が高いように思える。
 あるいは、AIレインが、橘総研を唆してやらせたかだ。
 英利と、橘総研上層部は、ワイヤード移住計画においては協力していたが、AIレインによって、より強くコントロールされていた英利は、独断専行し、上層部と若干の緊張関係があったように見える。
 レインが父親を作るのに固執していたことや、「私に体をくれたもの」を作るという発言に、英利の「僕が君をこのリアルワールドに肉体化させてあげたんだぞ」などの発言を考えると、英利こそレインの父親なのではないだろうか。
 作中のバイオテクノロジーは、人工筋肉などを見ても、かなり近未来ではあるが、精巧な人造人間をゼロから作りあげるレベルにはない。
 それは、人工お父さんや、英利がリアルワールドに顕現しようとした姿が、グロテスクな出来損ないでしかなかったことから分かる。
 だが、どんな大けがを負っても、完全に修復するくらいの技術はあり、だから銃を咥えて脳幹を撃ち抜いても蘇生され、傷跡も残らないのだ。
 レインが、橘総研のカウンセラーである柊子さんの診察を受ける一年前に、橘総研に脳波コピーされていたことも、レインの父親が、橘総研の研究者だったなら、実に単純な話しである。
 アニメ版レインの両親は、そのまま柊子の両親で、父親の方は、英利の直接の上司だった。
 柊子は、橘総研に親のコネで入ったと思われてると言っていたことから見ても、この説は正しく思える。
 この父親たちは、どちらも娘を実験材料に使っていたわけだが、監視自体は、脳波コピーを作ってから、レインの精神が不安定にになったように見えたため、最初は心配して見守ろうとしていたことが動機だったのかもしれない。
 高島教授の自殺は、娘にセクハラめいたことをされたことや、脳波コピーの実験に勝手に行ったことにキレた柊子の父親が殺した可能性もある。
 実行したのはブラックメンだろうが。
 更に言うと、アニメ版で、そのブラックメンの雇い主である謎の男・黒沢は、美里=アリスの父親なのかもしれない。
 美里ちゃんが姿を晦ました、父親に言われて仲良くしていたが、レインが好意から、品評会に出品されるはずだった彼女の絵をネット上に晒し、そのせいでパクリがバレたことから、レインとの仲が拗れたからだろう。
 美里ちゃんは、明らかに絵が評価されても嬉しそうでなかったことから、パクリは本当で、元のアーティストとは、上流階級の集まりか何かで知り合っていて、絵が発表される前に見せられていたと思われる。
 おそらく、相手のアーティストは、美里の想い人で、憧れが高じて、軽い気持ちでその絵を真似したら、本人の願いとは裏腹に、どんどん評価されてしまい、挙句の果てに、レインは、美里の方が先に描いていたと主張し始め、相手に迷惑まで掛かると思って、逃げるしかなくなったわけだ。
 シリアル・エクスペリメンツ・レインの意味は、レインに対する連続する実験という意味ではなく、レインから、彼女の周囲の人間へと連鎖する実験という意味であり、だからレインは、最終的に、周囲の人間との関係を断ち切ったのである。

 放置ムービーには、レインに嫉妬してイジメていた女子のボイスメモなどがあることを考えても、作中人物のPCや通話記録などをクラッキングしたものと思える。
 出会い系みたいなことを言ってるのは、そのまま援助交際して男を射殺した女子高生だろう。
 彼女は、彼女のことを買った男たちを射殺して回っているシリアルキラーで、死体の動画は、その犠牲者たちと考えられる。
 フィールドワークで彼女と出会ったレインは、それ以前から彼女のことをハッキングして知っていて、彼女が男と待ち合わせしている現場に出会いに行ったのだ。
 ブラウン管に映ったお前のバカ面だとか、革命を起こすなどと言っていたのは、そのステレオタイプトロール気質な性格を見るに、レインにネットで嫌がらせしていた荒らしで、ポエムみたいなことを言っていたのは、レインに機密を売って自殺した橘総研の男だろうか。
 ネット荒らしに関しては、レインを追い詰めるための橘総研の工作員だった可能性も高い。
 誇大妄想的な性格は、英利もそうだし、橘総研のエンジニアには、ああいう性格の男が多かったのではないだろうか。
 柊子さんの扱いを見ても、社内の人間関係は、嫉妬で足の引っ張り合いが多発する、とても”アットホームな職場”のようである。
 作中のネット世界は、不思議の国のアリスの世界観で表現されており、ウサギさんに関しては、ネットという不思議の国を案内してくれる親切な人、という以外にモデルはなさそうだ。
 ただ、時系列順に並べると、ウサギさんが消えたのは、美里ちゃんが消える前後であり、ひょっとすると、ウサギさんの正体は美里ちゃんか、彼の父親の可能性がある黒沢かもしれない。
 黒沢は、全編通してレインの能力に期待をかけていたわけで、アニメ版で、プシュケープロセッサーをレインのロッカーに忍ばせたのも彼だろう。
 そういえば、英利は、最終回で、ブラックメン二人を見て、面識がありそうな様子を見せたが、その答えは、前に、あのブラックメン二人に始末されそうになり、それで、死を偽装して隠れ、だから突然レインのお父さんが失踪したとも考えられる。
 つまり、黒沢は、高島教授が暗殺されたことにより、レインについての研究を知った社内の別派閥の男で、英利の研究を横取りしようとしたか、普通に上司で、暴走する英利を危険視したかだ。
 英利がああいう性格だから、レインには、彼に関して思い出したくない話しが沢山あり、失踪したついでに、本当の父親の記憶を消し、眼鏡をかけた大柄な理想的パパを作り上げ、それがたまたま柊子の父親そっくりだったのか、その理想像を演じていただけか。
 作中の英利は、最終回を除いて全て脳波コピーのAIで、父親たちは、娘だけでなく自分の脳波コピーも作っていたのだろう。
 最終回の康夫パパも、あれはレインの妄想ではなく、脳波コピーのAIであり、集合的無意識に完全に馴染んでいることが分かる。

serial experiments lain ツイン・ピークスと攻殻機動隊を見事に融合した傑作

 本作の魅力を語る場合、そのSF設定や鬱展開ばかりが言われがちだが、その殆どは攻殻機動隊の影響である。
 だが、本作にしろエヴァにしろ、その最も根本的な部分は、ツインピークスからきている。
 謎に満ちたミステリアスな世界観で、先が予測できず、次々と、個性的だがリアルで生々しく、でもどこかおかしくて狂ってるキャラクターが立ち代わり現れるという構成は、ツインピークス以降、最近の面白いアメドラでも典型的なものだ。
 まあ、ツインピークスは、作品の革新的な部分を全く考えず、その場その場の思い付きで話しを作っていたため、見れば見るほど、何も考えずに作っていることが視聴者にもわかってしまい、冷めるのも早かったが、攻殻機動隊から影響を受けた本作は、しっかりとした核があり、この手の作品が、風呂敷を広げるだけ広げた挙句、竜頭蛇尾になりがちな中で、レインは、煽るだけ煽った期待に叶う真相を用意している。
 ツインピークスフォロワーで、ちゃんと最後まで期待に応える作品というと、他にはシルバー事件くらいしか思いつかない。
 先が予想できないのは、本作が、いわゆるジャンルムービーとは違って、文学的な素養を基に作られているからで、最後の最期で、ようやく作品のテーマ、作者の伝えたかったことが分かるようになっているためだ。
 特にトマス・ピンチョンや、ドン・デリーロの影響は顕著である。
 ドン・デリーロは、全く無関係な二つのニュースの中に、無理やり共通点を見出し、それを作品のテーマにするという手法により、未だ誰も描いたことがないようなテーマ性を作り上げる。
 それは、人間の無意識の領域にある心理的なものが、一見無関係なもの同士にも共通するという発想から来るもので、存在しないように見えて、存在しうる可能性を感じさせる深みもある。
 多くの文化論というものは、そうした無意識的な共通点を見出すことから生まれるのであり、決して絵空事とは言い切れないのである。
 ユング集合的無意識は、異なる文化圏の神話に、共通点を見出したことから考え出された。
 レインは、ツインピークスの、異次元世界から謎の干渉を受けて、日常が壊されるというストーリーと、攻殻機動隊の、現実よりもバーチャルワールドの方が優先されていく技術革新というテーマ性を合成して、ワイアードに、集合的無意識の世界が作られ、そこからリアルが浸食されるという話を作った。
 どこからか謎の攻撃を受けているというパラノイアは、インターネットという新しい物への嫌悪や不信感と繋がっているというわけだ。
 そしてそれは、とても今日的なテーマとして成立している。
 攻殻機動隊の場合、機械化する人間というイメージに引っ張られて、人々の人間性が希薄化するという話しにしているが、レインの場合、ネットをするのは所詮人間であり、人間性は希薄化するどころか、リアルの障害がなくなった分、より本音が出やすくなり、むしろ人間らしさが増すという話しにしていて、こちらの方が現実に近かった。
 その結果、リアルワールドはリアルじゃない、ワイアードの方がリアルというレインの心情に、説得力が増すのである。
 ゲーム版は、そのまま精神医学の話しにしているように、本作には、深い心理学的な見識がある。

 論文というものは、最初に結論を言って、それからその結論を導き出すに至った根拠を並べるわけだが、物語の場合は、いきなり根拠だけを並べて、最期にようやく結論を述べるというやり方が許される。
 根拠は、思考の流れに沿って並べられ、どの結論に行きつくかは、最期まで分からないのである。
 特に魅力的な論文というものは、最初に、読者の常識から外れた結論だけを述べ、どうしてそうなるかをそれから説明する。
 これは、説得心理学者が考える、最も興味を掻き立てる文章の書き方であり、レインは、正にそうしたストーリーテリングが実行されている。



ストーリーに関するネタバレ考察
 本作はアニメだけでもある程度ストーリーは分かるし、ゲーム版をプレイしても、考察しないと話は繋がらない。
 おそらく、主人公のレインは、ゲーム版のレインと同一人物。
 ゲーム版の最期で、自殺したかのように見えたレインは、実は生きていて、記憶を失っていた。
 ゲーム版でも二重人格になりかけている描写があるが、アニメ版のレインは、そうして生まれた別の人格。
 アニメ版のもう一人のレインが、ゲーム版のレインか、それに近い人格と考えらえる。
 ゲーム版レインは、ワイアード集合的無意識が存在することを知ったレインは、身体を捨てて、精神だけを移住させる。
 自殺は、単なるその暗喩か、本当に自殺はしたけど、一命はとりとめて、記憶を失った人格だけが残ったか。
 橘総研で、おそらく、ネットワークの監視か点検を仕事にしていた英利は、ワイアードに意識だけを移したレインを見つける。
 そこから、彼は、橘総研の上層部に、ある計画を提案する。
 全人類の意識を、彼らが管理するワイアードに移住させれば、寿命は、肉体の使用期限から解放され、橘総研は、全人類の支配者となれる。
 だが、そのためには、ワイアードの外で、保守点検をする人員も必要だ。
 そのために、記憶を失った、現実のレインを使うことが提案された。
 英利の上司は、保護したレインを、自分の家族に迎え入れる。
 なぜ現実のレインが選ばれたかは謎だが、都合よく記憶を失っていたことや、彼女の共感能力の高さからくる博愛主義、パソコンに強いこと、主人格がワイアードに行ってしまったレインは、抜け殻のようなものだと考えて、簡単に操れると思ったとか、リアルワールドに一人置き去りにしても非人道的でないと考えたか、などが考えられる。
 まあ恐らく、候補者の一人に過ぎなかったのだろう。

 計画を実行する前に、ワイアードから、橘総研の敵となる存在を排除しなければならない。
 その敵とはナイツであり、彼らは、独自にレインの存在を知り、自分たちのアイドルのように崇めていた。
 現実のレインとの関係は、ただ、その高いハッカースキルに目を付け、勧誘しようとしてただけで、レインが反抗的な態度をとると、即座に熱暴走ボムを送り込んで抹殺を図っていることからも、崇拝対象ではなかったわけだ。
 まあ、熱暴走ボムは、レインとナイツを敵対させるための、橘総研の工作の可能性もあるが。

 ナイツを排除するまで、現実のレインは、橘総研の監視下に置かれ、その適正が試されていた。
 作中で起きた、数々の奇怪な事件、ネトゲプレイヤーが幽霊に襲われて死んだり、レインの姉が廃人になったりは、橘総研が、集合的無意識ワイアードに作ったために起こった偶発的事故か、ひょっとすると、彼らも候補者の一部であり、集合的無意識に触れさせることにより、その相性をテストされていたのかもしれない。
 ナイツの仕業と見せかけてただけで。
 結果的に、そのテストにパスしたのが、レインだけだったわけだ。

 橘総研の上層部と、裏で繋がっていた英利は、自分とナイツとの関係を臭わせ、レインをナイツに敵対させる。
 英利とナイツとの間には、何の関係もなく、ただ敵対していただけで、だから、ナイツが全滅しても、英利は全く落ち込む様子もなく、むしろ嬉々としていたわけだ。
 ナイツは、本当に自然発生しただけのハッカー集団だったらしく、レインに何を聞かれてもまともに答えられず、ただおちょくって返し、煽られたレインはプッチンし、ナイツの個人情報を拡散。
 その情報によって、ナイツを排除した橘総研は、計画を開始する。
 だが、現実のレインは、集合的無意識の世界が、ワイアードだけでなく、リアルワールドにもあることを発見し、それに結合した。
 レインは、その力で、人々の記憶を操作し、自分の存在を忘れさせ、ただ偏在し、人々を見守るだけの存在となった。
 最終回では、死者が蘇ったかのように見えるが、実際は、英利は死を偽装していただけで、麻薬でラリって無差別銃撃し、自殺したと思われた少年も、一命をとりとめていたのだろう。
 特に後者のそれは、ゲーム版のレインも、拳銃自殺しようとして失敗していたことへの臭わせと考えられる。
 同じように、冒頭で自殺しようとした千砂も生きていて、候補者として、橘総研に保護されていたと見られる。
 彼女は、他の候補者のように、集合的無意識を拒絶して死んだのではなく、むしろ受け入れていたことから、適正が高かったとみなされたのだろう。
 つまり、自殺しようとしたキャラは、みんな助かっていたわけだ。
 その証拠に、ナイツのメンバーなど、殺害された者で生き返っているキャラは一人もいない。



 SF小説の世界では、神のような力を手に入れた主人公が、世界を作り直す、というラストは、昔からあったが(『虎よ、虎よ!』が有名だろう)、身近な人間のことを気にかけ、自分が居ると迷惑をかけるからと、わざと自分の記憶を消して関係を断ち、再会するけど、相手は主人公のことを覚えてないという切ない話しを付け加えたのは、本作が初めてだろう。
 アニメ版レインのラストは、明らかに、翌年発売のペルソナ2に影響を与えており、おそらくそれを拝借したバタフライエフェクトにも影響を及ぼしている。
 こうしたラストは、その後、非常に有名なものとなり、シュタインズ・ゲートなども生み出した。

 また、ブラックメンによるナイツ虐殺のシーンは、後の映画『パンク・ジョブ』の虐殺シーンにソックリであり、アウトレイジ2の報復シーンや、ブレイキングバッドのネオナチによる刑務所殺戮シーンにも、直接・間接の影響を与えている。

マスゴミと公務員が異常なほど女子トイレを優遇するのは、盗撮するために女を呼びたいからか

 公務員や警察、施設職員の盗撮事件は枚挙にいとまがない。
 一方、警察は、曖昧な標識のせいで間違って女子トイレに入っただけの男性を、三週間も拘留したことがある。
 警察は、証拠まで偽造して、その哀れな男性を有罪に陥れようとした。
 通報した施設職員と警官が、女子トイレを盗撮してシコろうとしたところに、男が入ってきてブチギレたとしか思えないクソ事件だ。
 またクソフェミ工作員どもは、異常なほどトランスジェンダーの女子トイレ使用をバッシングしているが、実際は、盗撮しているときに、トランスジェンダー男性女性が入ってきたら、萎えるってだけじゃないのか。
 女子トイレの異常に豪華なパウダールーム・化粧品室は、そうした盗撮警官どもが、シコるために女を呼びたいからとしか思えない。
 そのせいで女子トイレの使用時間が増えると、今度は男子トイレの三倍女子トイレを作れとほざき始めたが、それで面積を増やしても、ただ女を呼びたいだけの豪華パウダールームを作るだけで、何も問題を解決する気なんてないのもそのためだ。
 女子トイレを増やしても、盗撮する場所が増えて困るだけだから、面積を増やしてもパウダールームを作るだけで、何の意味もないのだ。
 現状でも、女子トイレの広さは、男子トイレの倍近くになっている。
 にもかかわらず、全く便器数を増やさずに、化粧品室だけが豪華になっているのだ。

『Mouthwashing』考察 本当に責任を果たさなかったのは誰か。

 本作の後味の悪さと変にモヤモヤする原因の最大のものは、表面上悪者にされているジミーに、なぜか被害を受けた連中が何も責めないどころか、逆に不可思議に信頼して、色んなものを任せることだ。
 特に、妊娠させて責任を取らずに逆ギレする場面で、なぜか滅茶苦茶な責任転嫁に聞こえることを言われただけで、船長が謎の自責の念に駆られて、操縦まで任せる。
 表面上は意味不明過ぎるが、意味深で曖昧なセリフの裏を読み取ると、どうも本当の悪者はジミーではなさそうだ。
 本当の悪役は、結局のところ、船長だったのだ。
 つまり、妊娠させたのは、本当は船長で、しかし、妻子が居るのかいないのかはハッキリしないが、責任を取りたくなかった彼は、アーニャを説得して、別れた後、ジミーと無理やりくっつけたのだ。
 「なんで船員室にはカギがかかってないの?」と何気なく聞くのは、レイプされたことを打ち明ける調子には全く見えないが、船長がジミーの部屋のカギを空けといて、夜這いして彼を誘惑しろと指示してたなら納得がいく。
 というか、アーニャはおそらく医務室で寝泊まりしてたと考えられる。
 船員室のカギは、実際は船長が電子ロックで管理してたのだろう。
 アーニャは、ジミーの部屋に行ったら、鍵がかかってなかったことを疑問に思って質問して、カーターがはぐらかしたのだ。
 カーターがテレビを見ている描写は、彼が全てを監視していたことを暗示してるわけだ。
 船長に対して、「全て掌握してたんだろ、本当に責任があるのはお前だ」というジミーのセリフは、そうしたことを見抜いての発言だったのだ。
 つまり、アーニャが閉まってるはずの電子錠を空けて部屋に入ってきたが、そんなことが出来るのは船長だけだから、誰の差し金か分かったわけである。
 アーニャが、「誰が妊娠させた?」と聞かれて、「船長。言ったはずよ」と答えるのは、まるでただの呼びかけみたいに見せ掛けといて、本当はそのままの意味だったのだ。
 「言ったはずよ」という言葉は、妊娠のことは、カーター船長だけには以前から仄めかしていたことを示唆している。
 最初のところで、アーニャが新船長になったジミーに、やたらへコへコしてたのは、責任を押し付けようとしていたことを見抜かれていたからだったのだ。
 そう考えないと、責任を取らなかった直後に、もう彼には居てほしくないとまで言っといて、新しく船長になったからって、「あなたって本当に頼りになる!」とか媚びへつらうセリフを言うのは、恐怖からだったとしても不自然すぎる。
 しかも、あの時点では、他に男二人いるわけで、そこまでジミーを恐れる必要などないのだ。
 スウォンジーの、「自己チュー野郎」発言が、ジミーのやったことを知ってた上での発言だったと仮定したら、猶更そのはずで、そもそもスウォンジーが、アーニャやジミーにそのことを話さないのも意味不明過ぎる。
 なら、アーニャには、ジミーのやったことは知ってるぞと同情したり、反ジミー同盟を結んだりしてたはずである。
 実際には、話し合った挙句、アーニャは自殺するまで追い込まれたのだ。
 おそらく、スウォンジーが他の乗員を消す目的で、罪悪感を責めたのだろう。
 あの発言は、コールドスリープ装置を隠して、自分だけ助かろうとしてたことを責められて、逆上して言っただけのセリフだったわけだ。
 また、ダイスケが怪我した原因が謎だが、おそらくスウォンジーが、危険カクテルで気絶したふりをして、後から追っかけて、通気口で襲ったのだ。
 カクテルを飲む前の意味深な長セリフ、「ずる賢くなるだけ」などの発言を考えれば、彼は完全に見抜いてたわけである。
 ジミーが、「カクテルを飲ませたのは仕方なかった!」とかダイスケが大ケガしてる前で言うのは、それへの復讐を疑ったのと、やたら起きるのが早いことを指摘したのだろう。
 換気口から血が付いていたのを見れば、換気口で怪我したのは明らかで、もちろん、ピストルは空けられない箱の中、アーニャは自殺してたわけで、彼女なわけはない。
 換気口には後で入ることになるが、ダイスケが大けが可能性のある装置など何もなかった
 ダイスケは、排気口の闇の中で、背後から襲われたのだろう。
 誰にやられたか分からないが、とにかくアーニャの状態を確認しようと、怪我を抑えながら医務室に入る。
 ジミーは、ダイスケが排気口に入るのを見届けた後、アーニャを説得しようと、医務室の扉の前に行っていたのだ。
 スウォンジーは、その隙をついて排気口に入ってダイスケを襲ったわけだ。
 1対2だと不味いから、一対一で、相手の隙を突ける機会を待ってたわけだ。
 スウォンジーは、銃が保管されていた箱のことは知らなかったのだろう。
 ジミーが銃を回収した可能性がある以上、即座に彼とやり合うのは危険だ。
 ダイスケの傷は、素人目には、殺傷か銃創か分からなかったため、演技をして、ジミーに、アーニャが撃った可能性を疑わせようとした。
 逆に言うと、あの状況で、アーニャに罪を着せず、即座にスウォンジーを責めたジミーは、ほぼ無罪確定だ。
 そんなことすれば、アーニャじゃないと知ってるということを教え、もしスウォンジーじゃなければ、自分以外に犯人は居ないのである。
 スウォンジーを責める意味なんて全くない。
 そもそもジミーがやってたなら、二人きりで殺す機会なんていくらでもあったんだから、おかしい話しになる。
 スウォンジーは、アーニャを全く疑わず、自分を犯人と決めつけてるジミーを疑問に思い、やがて悟る。
 アーニャがやってないという確信があるということは、銃は見つかってないだけじゃない。
 見つかってても、使用できない状態にある、ということだ。
 そこで、ジミーが丸腰だと確信したスウォンジーは、本性を露わにして襲い掛かってきたわけだ。
 アーニャがジミーにキレてたのは、本当は自分の方が悪いのに、それを知らないはずで、一応関係を持っておきながら、責任を取ろうとしないジミーに、「そりゃ本当は私が悪いけど、それ知らないで、やることはやっといて逃げるとか、あいつもどんだけ無責任野郎なの!?」という逆ギレだっただけで、本当は真相を知ってたということが分かれば、そりゃああいう態度になるわけだ。
 社員証がべたべた張ってあるところに、アーニャの顔だけ隠れていたのは、こう考えれば、当然すぎるほど当然な話だ。
 というか、その直前に、超音波スキャナーで胎児を調べるような描写があることを考えると、妊娠は嘘だった可能性が高い。
 彼女は、貯金もないのに仕事がなくなると焦り、妊娠したと嘘をつき、船長に責任を取らせようとしたのである。
 ジミーは、船長も騙されてたと気づいて、共感が湧き、それが彼を許す最後のトリガーになったのだろう。
 マッチョ的な価値観からの女性蔑視なんてのは、ジミーは他の乗員と女性だからという理由で差別している描写なんてないし、罪悪感から目を背けようとしてるなら、船長や殺したスウォンジーとかどうなんだって話しだ。
 また、アーニャが、解雇通知を船長が暴露した直後に、なぜか銃を隠すが、これも、責任から逃れようとした船長が、他の乗員を殺すことを恐れたとしか考えられない。
 つまり、なぜ船長が、目的地近くに着いてから話せと言われたことを、自分の誕生日パーティで暴露したかと言うと、わざと乗員を怒らせることによって、反乱を起こされたという口実にして、殺害しようとしたのだ。
 彼は、解雇されたことを知ったアーニャが、関係を持ったことを理由に責任を迫ることを恐れ、反乱を口実に消そうとしたのだ。
 おそらく、不利な証言をするだろう他の乗員も含め。
 ジミーが、表面上逆ギレして船長を責めているように見える場面で、「船長の尽力にもかかわらず、乗員は行方不明」云々のセリフは、それを見抜いてたか、船長がジミーに、他の船員を排除しようと持ち掛けたと考えれば、意味が通る。
 つまり、船長は、ジミーが妊娠を告げられて、キレて出てったことから、(はは~ん、こいつも責任が取りたくないんだな。よし、仲間に引き込んで、他の乗員を一緒に始末させよう)と考え、誘った挙句、ああやって断られ、逆に本当に妊娠させた責任があるのはお前だろ、と指摘されたわけだ。
 「二人なら出来る!」とか、字面だけ見たら少年漫画の主人公みたいなセリフを吐いた時、『99%殺菌しろ』というカットインが入るのは、本当はここで他の乗員を殺そうと提案していることを示唆している。
 ジミーは、図星を指されて思考停止し、サイコパス丸出しな提案をした弱みを握った船長から操縦権を奪い、船長の責任にしようと、わざと事故を起こした。
 しかし、本当に致命的な事故を起こすつもりはなかったのだろう。
 最初のナレーションが言っている通り、事故が起きると、船員、おそらく操縦権のある船長の給与から差し引きが起こるわけで、彼はちょっとした意趣返しがしたかっただけだったのだ。
 ところが、予想以上に大事になって、彼は強い罪悪感に支配されるようになる。
 それでも追いつめられると、憎しみから元船長の足を切断したりするが、自分の一時的な怒りから、あまりにも大きい障害を負わせ、それで一応罪を償ったと考えられること、自分の過ちで他の船員がみんな死んで、罪を償う相手が船長しか居なくなったこと、船長になったことによって、そのプレッシャーを理解したこと、長年の親友だったこと、妊娠したと共に嘘をつかれていたことなどのために、許してコールドスリープに入れる。
 まあ、生きてても生き地獄だろ、という内心の復讐心はあったろうが。