はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

2026年の読み始め 「晩夏に捧ぐ」

 

自分が読んでいるブログのひとつ【アガサ次郎の推理日記】
そのブログで書かれた【来年も日常系ミステリーを読んでいきたいですね】という文章を読んだ時、大崎梢さんの「配達あかずきん」が頭に浮かびました。
というのも、この本は書店で起きた問題を[書店員の杏子とアルバイトの多絵]が解決するという日常系ミステリーが5本編集されています。
なので、『年始の空いた時間で軽く読むにはちょうどいいかも?』と思って本棚にある「配達あかずきん」を探していたら大崎さんの本がもう1冊出てきたのです。
「晩夏に捧ぐ」・・・あれ?こんな本、買ったけ?
そんな事を思いながら、本を手に取ってペラペラとめくっていると、
少しづつですが、この本を購入した時の事を思い出してきました。

 

自分が大崎さんの小説を購入したのは今から10数年前の事になります。
当時、30代前半だった自分が『何か軽く読める本ないかな?』と思って書店に行った時に見つけたのが大崎さんの「配達あかずきん」でした。
そして、それを手に取って『書店が舞台のミステリー・・・まあ、読んでみるか』という軽い気持ちで「配達あかずきん」を購入して読んでみたら意外と良かったのです。
なので、また書店に行った時に「配達あかずきん」の主人公たちが登場する中編小説「晩夏に捧ぐ」を購入して読んでみると、『なんか、違う・・・』と感じて途中で読むのをやめてしまったのです。
で、それから10数年後の2026年の元旦。
『そういえば、ちゃんと読んでいなかったな・・・』と思って「晩夏に捧ぐ」を読み始めたら面白かったのです!

ただし、この小説は『トリックがすごい!』とか『犯人は誰だ!』みたいなミステリーではありません。
何故なら、この「晩夏に捧ぐ」は書店に現れた幽霊騒動から始まって、
『もしかして、その幽霊は過去の殺人事件と関係あるのかも?』という話になり、
過去の殺人事件を主人公たちが調べるという【回想の殺人】の形式になっています。
その為、登場人物たちの人物像が簡潔ながら丁寧に書かれており、
ミステリー小説というよりも群像劇に近い感じの小説ともいえるからです。
それにしても、この本を購入した時には全然読む気が起きなかったけど、
『【年齢】や【その時の気分】や【求めているもの】が変わると本の印象が全然変わるだな~』としみじみと思いました。
*【回想の殺人】とはミステリーの手法のひとつで過去に解決された事件、もしくは未解決事件が再調査されて真相が判明するという設定の事。

wakuwaku-mystery.hatenablog.com

*記事で紹介したアガサ次郎さん(id:agatha-jiro)の記事を貼っておきます。


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あと、蛇足になりますが、
主人公のひとりである[アルバイトの多絵ちゃん]のあるセリフから何故か強い印象を受けたので、そのセリフを要約した物を以下に書いておきます。

『お利口にしていれば、大人が褒めてくれるから素直に実行するんです。
そして、勉強ができれば周りは優しくて学校の居心地だって悪くは無いから、
それでいいような気がするんですよ。

でも、もともと【いい子】なんていないんです。
いるとすれば【大人にとって都合のいい子】であって、それは立派な欠陥品ですよ』

地域の神様について妄想していること

遅くなりましたが、
『明けましておめでとうございます!
 今年もよろしくお願いします!』


今年度、自分が住んでいる地域にある神社の当番が自分にまわってきました。
なので、『今年の最初の記事は何を書こう?』と考えたとき、
『この神社に祀られている神様について妄想している事を書こう!』と思いました。
だから、今回はその妄想について書いてみます。

まず、自分の住んでいる地域の神社に祀られているのは【火明命(ホアカリノミコト)】という神様なのですが、神話の中ではこれといったエピソードはないので、
アマテラス」や「スサノオノミコト」みたいな知名度はありません。
だから、名前を聞いても『はあ、そうですか』ぐらいで終わる人が多いと思うし、
自分もそれぐらいの認識しかありませんでした。
ですが、星野之宣先生の【宗像教授伝奇考】を読んだ事がきっかけとなり、
この神様にある種の妄想をするようなったのです。
*神話では「火明命」は「日」や「灯り」などを象徴する神様と書かれています。

というのも、星野之宣先生の【宗像教授伝奇考】に「宗像の海」という話があります。
この話は長崎県で祀られている「宗像三女神」を題材にして書かれているのですが、
話の中で対馬にある【阿麻氐留(アマテル)神社】が登場します。
そして、この漫画の中では「アマテル」とは「海照らすアマテラス」という呼び方からきており、この神様を祀った民族は日本各地に広がったと書かれています。
また、【アマテル】と呼ばれた神様の別名が【火明命】でもあると書かれてもいます。
だから、この部分を読んだ時に自分は、
『もしかして、自分の先祖と【阿麻氐留】とは何かしらの縁があったんじゃないか?』
と、脳内でいっきに妄想が広がってしまったのです。

さて、改めて書きますが今回の記事に書いたことは自分の妄想であり、
星野之宣先生の「宗像の海」は神話の解釈のひとつを使用して書いただけです。
それに、自分が住んでいる地域について書かれた書籍を何冊も読んだのですが、
この地域に【火明命】が祀られた経緯についてはわかっていません。
ですが、自分が想像もできないほど昔から、
【長崎の対馬と愛知県の山間部に何かしらの繋がりがあったのかもしれない】と考えると『なんだかロマンがあっていいな』と思っているのです。


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*画像は去年の年末に撮影した「竹島
あと、ここからは蛇足になるのですが、
自分が書いた妄想に関係あるかも?と思っている事をふたつ書かせてもらいます。
①自分が住んでいる地域には目鼻立ちがくっきりとした顔の濃い人達が多いです。
だから、この地域は南方系の遺伝子が多いのかもしれません。
(どのくらい濃いのかというと、九州や沖縄に遊びに行くと現地の人に現地人と間違われるレベルです)
②自分は蒲郡市にある「竹島」をよく散策するのですが、「竹島」に祀られている神様と地域の神様にも神話的な繋がりがあるので、蒲郡市とも何らかの交流があったのかもしれません。

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*「竹島」に祀られている神様について書いた記事を貼っておきます。

少し早いですが『良いお年を!』



*地元の神社「拝殿」(いつもは拝殿の扉は閉まっています)


*地元の神社「本殿」(この神社は拝殿の裏に本殿がある様式です)

今年は地元の神社の当番が回ってきたので、
朝から神社で自分以外の当番の人達と正月を迎える為の準備をしています。
また、明日の大晦日は当番の人達と夜通し社務所で待機をしたり、
【三が日】は早朝に神社を開けて夕方に戸締りをしなければなりません。
というのも、地元の神社には神主がいない為、
いつもは閉まっているのですが元旦には地元の人達が参拝にきます。
なので、神社の当番になった人達で新年を迎える準備をしたり、
参拝に来た人達の対応をするのですが、今年はその当番が自分に回ってきました。
なので、年末年始がいつもよりバタバタするので少し早いですが、
『今年もブログを読んでいただきありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします』

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あと、ここからは蛇足になりますが自分は元旦に地元の神社を参拝した後、
蒲郡市竹島園地にある「八百富神社」に参拝するのが習慣になっています。
というのも、自分は『地元の神社と「八百富神社」には何らかの関係があるじゃないか?』と思い込んでいるからです。
なので、次回はその事について書いてみます。

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*「竹島園地」に関して書いた記事を貼っておきます。

【ぎっくり腰】で3日間、寝込んでしまった話


自分は30代後半の時に立てなくなるほどの【ぎっくり腰】になって以来、
【ぎっくり腰】になりやすくなってしまいました。
なので、『腰の状態がおかしい』と思ったらマッサージ店に行ってマッサージをしてもらっていたので、ここ10年ぐらいは【ぎっくり腰】になっても『少し痛いけど大丈夫だ』ぐらいの症状ですんでいました。
ですが、今月の13日に用事で外出していた時、いきなり【ぎっくり腰】になってしまいました!(しかも、腰に何の違和感もなかったので本当に驚きました)
でも、用事が終わるまでは帰れないので痛みを我慢していたら、
足に力が入らないぐらいの痛みが体中に走りました。
なので、『やばい!こんなにひどい【ぎっくり腰】はあの時以来だ!!』と思い、
『とにかく病院に行こう!でも、土曜日の午後から診療している病院なんかあるか?
なかったら市民病院の緊急外来に行かないといけないのか・・・』と思いながら、

スマホで調べたら午後6時まで診療している病院を見つけました。
なので、用事が終わった帰りにその病院で診察してもらって先生から、
『完全な【ぎっくり腰】だね。とにかく安静にしてください』と言われたのですが、
次の日も用事があったので【痛み止めの薬】を出してもらって14日を何とか乗り切りました。
その後、3日間は自宅で安静にしていたのですが、
寝ていても急に腰と背中に痛みが何回も走ったり、痛みで体が思うように動けない為、
生まれたての子馬の様に足をガクガクしながら何とか四つん這いになってトイレに行くという状況でした。
でも、17日になると急に来る痛みは無くなって、18日には軽い【ぎっくり腰】ぐらいになったので、今は体をだましだまし動かしているという状況です。
なので、これからは毎日しっかりストレッチをしたいと思います。
(自分は【ぎっくり腰】になるたびに『ストレッチを毎日するぞ!』と思うのですが、だいたい3日坊主で終わっているので、そうならないようにします・・・)


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日本のマスコミは潰れてほしいけど・・・(後編)

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*今回の記事は前回からの続きになります。


自分はここ10年ぐらいテレビ番組を見なくなりましたが、
朝の経済ニュースの最初のトピックス(話題)だけは見ています。
そして、トピックの中で気になった話題があればネットで検索して調べるのですが、
何でそんな事をしているかというと、
ネットだけだと【自身の興味の範囲を狭めてしまう】と思っているからです。
なので、今回はその事について書いてみます。

 

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*自分が住む地域について書いた記事を貼っておきます。

さて、このブログでも書いたことがありますが、
自分は山間部で生活をしているので本屋に行くにも車で片道30分ぐらいかかります。
なので、何かの用事で外出した帰りに本屋に行くパターンが多いのですが、
本屋に行っても特に買いたい本があるわけではありません。
ただ、『今、こんなジャンルがあるんだ』とか『これが売れ筋なんだ』みたいな事を思いながら店内をまわって、気になった本があれば購入する感じです。
でも、今はネットで本を注文したり電子書籍もあるので、
この本の買い方は効率が悪いと思うかもしれません。
ですが、ネットで購入すると購入した物と関連する物が紹介されるようになります。
([あなたへのお勧め]とか[この商品を購入した人はこれも購入しています]というやつです)
そして、この機能について自分はありがいと思うのですが、
同時に【自分の興味の範囲が狭まってしまうんじゃないか?】とも思っています。
だから、本屋に行った時に自分は興味がないジャンルの本も見て回りますが、
それは情報も同じだと思います。
だから、自分は朝の経済ニュースの最初のトピックスだけは見るのですが、
それ以降に放送される専門家による解説やアナウンサーとかタレントの発言は不必要だと思っています。
何故なら、専門家が相場の流れを解説しても自分の理解力がないため、
『あ~そうなんだ・・・』ぐらいの感想しかでませんし、
アナウンサーとタレントが何か発言しても、
『それってあなたの持論ですよね・・・』としか思わないので、
自分にとっては正直、どうでもいい情報なんです。
だって、ニュースなんて『こんな出来事がありました』とか『こんな発表がありました』みたいに事実だけを伝えてくれれば、あとは自分で調べれる時代です。
だから極端な話、マスコミが流すニュースなんて、
最低限の映像とAIの音声読み上げでいいんじゃないかな?と思っています。
補足:専門家とかアナウンサーの方でも有能な方はいますが、
そういう方は配信や本を出版するなど自身で情報を発信できる方たちです。
なので、ラジオやテレビだけの人達はこれからは駆逐されていくと思っています。

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あと、蛇足になりますが、
投資関連の本にはページ数のわりに『エッセイかな?』と思う本もあれば、
びっしりと書かれているけど『つまり、どういうこと?』と思う本もあります。
だから、投資関連の本はなるべく手に取って軽く読んでみてから、
購入した方が自分は良いと思います。

日本のマスコミは潰れてほしいけど・・・(前編)



日本のマスコミは早く潰れてしまった方がいいと自分は思っています。
何故なら、マスコミが流す情報の多くが【イメージ】だけだと感じるからです。
ですが、実際にマスコミが潰れてしまうと自分の利益が減少するので、
『マスコミは潰れた方がいいけど、潰れたら自分の利益が減少するからヤダな・・・』という身勝手な事も考えています。
なので、今回はその事について書いてみます。



ある日、何気なくテレビをつけたら自分が知っている地域が出てきたので、
『お?あの地域が出ている!』という気持ちで見ていました。
すると、その番組でリポーターがキャンプ場に来ていた人たちと「鹿肉」と「猪肉」を使ってバーベキューとカレーを作るという場面になったのですが、
それを見た時『いや、その調理法はどうなんだ?』と思ったのです。
というのも、まず「鹿肉」というのは肉に含まれている脂が少ない為、
さっと強火で炒めて火が通ったら熱いうちに食べないと硬くなってしまいます。
次に「猪肉」の方は逆に肉に含まれる脂が多い為、
野菜を多めに入れた鍋料理の方が肉の脂がしっかり出て美味しく食べれます。
ですが、番組では「鹿肉」と「猪肉」を同じように取り扱って料理をしていたので、
ふたつの肉の性質を知らない人が見れば、
『へえ、「鹿肉」や「猪肉」てこんな感じで食べれるのか』
という【イメージ】だけが先行してしまう。
そして、番組を真に受けて「鹿肉」や「猪肉」を購入して料理をしてみたら、
『あれ?何か硬くて嚙み切りにくい・・・』という事になってしまうかもしれない。
ですが、それがマスコミの本質であり経済的にも正しい姿なのです。
何故なら「鹿肉」や「猪肉」の違いを説明するよりも、
『見てください!「鹿肉」や「猪肉」も家庭で食べれますよ』という【イメージ】を伝えた方が視聴者の購買意欲がおきるからです。
ですが、そんな感覚で経済や政治もマスコミは取り扱っているので、
『何故、そこでその言葉を強調する?』と思うような伝え方が本当に多いです。

だから、個人的には『こんないい加減な情報を流すぐらいなら、日本のマスコミは潰れてしまった方がいい』と思っていますが、実際に潰れてしまうと困る自分もいます。
何故なら、マスコミが流す【中途半端なイメージ】で動く人たちがいなくなると、
お金の流れは確実に減少して消費が鈍ります。
そして、それに伴って企業の売り上げも下がって、
自分が購入した「株」の配当額も減少してしまいます。
だから、『日本のマスコミなんて潰れてしまっていい』と思いながらも、
『でも、潰れたら自分の利益も減るよな・・・』とも思っています。
だから、自分は身勝手なのです。


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さて、ここからは蛇足になりますが、
自分が子供の時に祖父が知り合いから「猪肉」をいただきました。
なので、その「猪肉」で「すき焼き」をしたのですが、
肉が固くなってなかなか噛み切れませんでした。
そこで、祖父がその事を知り合いに伝えると、
知り合いから「鹿肉」と「猪肉」の違いと美味しい食べ方を教えてもらいました!
という祖父とのエピソードを使わせてもらいました。

小泉八雲の「怪談・奇談」について徒然と書いてみた


*今回の記事は自分が以前に書いた記事を再編集した物です。

また、自分は「ばけばけ」を見ていないので、ドラマの内容は知らない事をご了承ください。

今、NHKで「ばけばけ」というドラマが放送されているのですが、
このドラマは小泉八雲こと「ラフカディオ・ハーン」が主人公だそうです。
そして、そのドラマの事を聞いたとき、
『そういえば、自分のブログで小泉八雲について書いたな』と思い出しました。
なので、数年前に書いたその記事を読んでいたら書き直したくなったので、
自分が数年前に書いた記事の再編集をしました。

*今回の記事は上記の文庫本を参考にして書いています。

1890年にひとりのギリシャ人が日本に来ました。
彼の名前は「ラフカディオ・ハーン
日本で生活を始めた彼は数年後、日本の国籍を取得をして「小泉八雲」と改名して、
1904年に死去するまで日本の様々な伝承を集めて翻案しました。
さて、上記の「怪談・奇談」では小泉八雲の代表的な「怪談」42作品が編集されているのですが、その中から自分のお気に入りの「怪談」を3つ紹介します。
*補足:翻案とは既にある著作物を原作として新たな作品を創作する事。

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➀【安芸之助(アキノスケ)の夢】
ある日、庭先で友人と酒を飲みながら談笑していた安芸之助は【うたた寝】をしてしまいます。すると、安芸之助は非常に不思議な夢を見ることになります。

 

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➁【破約】
死の間際の妻に夫は【妻が亡くなった後、後添えを迎えない】という約束をします。
しかし、妻を亡くした夫に親族や友人たちは再婚を勧めて夫が再婚をすると、
亡くなった妻の幽霊が出る様になります。

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③【常識】

昔、ある所に経典の研究に余念がない学識のある和尚がいたのですが、
ある時、和尚の元に狩猟を生業とする猟師がやってきます。
すると、和尚が猟師にこんな事を言い出しました。

【最近、夜になると私の前に仏様が来られる。お主も見てみないか?】

その話を聞いて寺に泊まって猟師は夜を迎えます。

 



さて、小泉八雲が書いた「怪談」は日本の伝承を翻案して創作した物なので、
『何か、どっかで聞いたことがあるような・・・』と思う話もあれば『あの話が元ネタだな』とわかる話もあります。
何故なら、翻案とは【既にある著作物を原作として新たな作品を創作する事】だからです。
だから、小泉八雲の書いた「怪談」は、
ギリシャ人が作った「里芋の煮っころがし」みたいな話だと自分は思います。
というのも、例えば目の前に「里芋の煮っころがし」があったとします。
そして、日本人なら「里芋の煮っころがし」の味や食感なんて説明しなくてもわかるわけです。
ですが、その「里芋の煮っころがし」を食べてみたら、
何か自分の知らない隠し味がする「里芋の煮っころがし」だった!
というのが、小泉八雲の「怪談」の魅力だと思います。


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小泉八雲の「常識」について徒然と書いてみた

*今回の記事は以前に書いた記事を再編集した物です。

『自分が解らない物には投資しない事』
この言葉は投資家:ウォーレン・バフェットの言葉なのですが、
貴方は、この言葉を読んで何を思いましたか?
この言葉を始めて読んだ時、自分は『何、当たり前の事を言ってるんだ』ぐらいに思っていたのですが、投資に関する事を色々と調べていくと、
『自分が解る事』に投資をしたのに大損をしたという話がたくさんあったのです。
そして、その様な話と小泉八雲の「常識」という怪談が何か似ていると思ったので、
今回はその事について書いてみます。

 

*今回の記事は上記の文庫本に編集された「常識」を参考に書いています。

まずは「常識」の内容を簡単に説明します。
昔、ある所に黙想と経典の研究をしている学識ある和尚がいました。
この和尚は人柄も良く何人もの信徒がいるのですが、その信徒のひとりに山で猟をしている猟師がいました。
そして、その猟師が和尚を伺った時に和尚から以下の様な誘いを受けます。

『儂が長年、仏教の教えを実行してきた事に対する評価なのかはわからんが、
ここ数日、夜になると儂の前に仏様が現れるようになった。
なので、今夜も仏様が来られると思うので、あんた今晩、お寺に泊まりなさい。
そうすれば仏様が拝めますぞ』

なので、猟師は『よろこんで泊めていただき、いっしょに拝みましょう』と、
返事をしたのですが、暫くすると『和尚の話は本当か?』と疑念を持ちます。
なので、寺に住み込みで働いている少年にその事を聞くと、
少年は『私も仏様を見ました』と言うのです。
なので、猟師は更に疑念を持ちながらも夜を待つ事にします。



さて、夜になると和尚の言う通りに光り輝く仏様が現れました。
なので、和尚と住み込みの少年は仏様の姿を見て拝んでいましたが、
猟師は立ち上がると弓を引いて仏様めがけて矢を放ちます。
すると、雷鳴の様な轟音が鳴ったと思うと仏様の姿は消えてしまったので、
和尚は激怒して猟師を非難すると猟師は以下の様な事を言います。

『和尚様、あなたは仏教の教えを長年実行して功徳を積んできたから、
仏様があなたの前に現れたと考えた。
ならば、わたしや住み込みの少年の前に現れるわけはないのです。
だって、わたしは無学な猟師で殺生が家業です。
そして、ものの命をとる事は仏様の忌まれることです。
和尚様は仏教の教えを長年実行しているので、仏様が現れるほどになるでしょう。
ですが、生活の為に生き物を殺している儂の前に仏様は現れますか?
そして、こんな儂にも姿が見えたから、あれは化け物に違いありません。
なので、夜が明けるまで落ち着いてください。
そうしたら、わたしの言う事が間違いないという証拠をお見せします』

そして、夜が明けて周辺を調べると大きな狸の死骸が見つかって話は終わります。

*今回の記事は上記の書籍を参考にしています。

さて、この怪談は信心深く学識もある和尚は騙されて、
不信心で学識もない猟師は騙されなかったという話なのですが、
何で猟師は騙されなかったのでしょう?
それは、【仏教では殺生を禁じている】という原則を忘れなかったからであり、
これは投資に関しても言える事なんじゃないか?と思います。
というのも、投資をする時には投資対象に関して色々と調べて、
『よし!これなら大丈夫!』と自信を持たないと投資なんかできません。
ですが、その自信があだとなってしまう事もあります。
何故なら、投資には【先のことなんて誰にもわからない】という原則があるからです。
だから、投資をして利益が出ている状態から急に損失を出し始めた状態になった時、
『自分の考えだと、こう動くはずだから大丈夫!』と、
自分の投資に自信がある人ほど損失を拡大する事が多いと思います。
ちなみに、【自分が解らない物には投資しない】と明言しているウォーレン・バフェットだって何回も損失を出していますが、その時は他の投資から得た利益で損失をカバーしています。
つまり、ウォーレン・バフェットは【先のことなんて誰にもわからない】という投資の原則を意識しているから、相場がどうなっても大丈夫な投資をしているわけです。

まあ、投資に関しては色々と失敗している自分の言葉なんて、

何の説得力もないと思いますが「常識」を再読したら、
こんな事を思いついてしまったので、つらつらと書いてみました。

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小泉八雲の「破約」について徒然と書いてみた


*今回の記事は以前に書いた記事を再編集した物です。

『ドラマでふた股掛けられた女同士が言い争いをしているのを、
男が仲裁している場面があったんだが、
何で女同士で言い争うんだ?
だって、悪いのはふた股かけた男の方だろ?』


上のセリフは、自分が若い時に読んだ漫画で出てきたセリフですが、
小泉八雲の「破約」を再読した後、このセリフが頭に思い浮かびました。
というのも、この怪談は男性と女性の考え方の違いによって起きた物語だからです。
なので、今回はその事について書いてみます。

 

*今回の記事は上記の文庫本に編集された「破約」を参考に書いています。

まずは「破約」の内容を簡単に説明します。
重病に罹ってしまった女が死の間際に夫への遺言として、
『私が死んだ後に後妻を迎えないでほしい。あと、私の遺体を貴方と植えた庭先の梅の木の根元に埋めてほしい』と伝えると夫はその事を了承します。
なので、夫は女の遺言通りに死体を埋葬して独り身で生活をしていましたが、
男の友人や親族から再婚を勧められて若い娘と再婚をしました。
ですが、再婚してから7日後。
夫が仕事の為、数日ひとりで留守番をする事になった娘の前に前妻の幽霊が現れて、

『この家の中に・・・この家の中にいてはならぬ!
ここでは、まだ私が主婦なのだ!
出ていておくれ。だが、出ていく訳は誰にも話してはならぬ。
もし、あの人に話したら、そなたを八つ裂きにしてしまうぞ!』

と、言って前妻の幽霊は姿を消します。

そして、次の夜にも前妻の幽霊は娘の前に現れて同じことを言ってくるので、
娘は恐ろしくなって仕事から帰って来た夫に離縁を申し込みます。
なので、驚いた夫は離縁の理由を訊ねますが娘が『理由を言えない』と言うと、
夫は娘を何とか説き伏せて前妻の幽霊の事を聞きました。
そして、『幽霊に殺される』と怯える娘に夫は警護をつけるのですが、
娘は前妻の幽霊に惨殺されてしまう・・・。
と、いう話を小泉八雲は友人から聞きました。
なので、小泉八雲は『これは、ひどい話だ』と言いながら友人に、
『その死人の復讐は・・・いやしくも復讐するのなら・・・男にむかってやるべきだったと思います』と言います。
すると、友人は『男たちは、そう考えるのですが』・・・『しかし、それは女の考えかたではありません・・・』
小泉八雲は頷いてこの話は終わります。



さて、前妻の幽霊は何故、新しく嫁に来た娘を殺したのか?
それは、男性と女性では【現実】の捉え方が違うからだと自分は思います。
では、男性と女性の【現実】の捉え方の違いとは何か?
それについては評論家:長谷川三千子さんの文章を紹介したいと思います。

『男性と女性では【現実】の捉え方が違います。
まず、男性の現実とは所属している会社や組織での人間関係を重視する傾向があります。
しかし、女性の現実とは【衣・食・住】の事。
つまり、自身が所有や管理している物を重視する傾向があります』

そして、この文章を「破約」に当てはめてみると、

前妻が娘を殺したの理由がわかった気がしたのです。
つまり、夫が自分との約束を破った事よりも、
自分が作り上げてきた場所に別の女が入ってきた事が許せなかったのです!

だからこそ、前妻は怒り狂って幽霊となって現れたのではないのか?
と、自分は「破約」を再読した時に妄想してしまったのです。



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小泉八雲の「安芸之助の夢」について徒然と書いてみた


*今回の記事は自分が以前に書いた記事を再編集した物になります。

寝ている時に見た夢は起きたら忘れてしまいますが、

たまに夢の内容が本当に経験した事の様に感じて目が覚める事があります。
なので、小泉八雲の怪談話のひとつ「安芸之助(アキノスケ)の夢」もその様な経験をした人の体験談が伝承化した話だったのかもしれません。
なので、今回はその事について書いてみます。

*「安芸之助(アキノスケ)の夢」は上記の書籍に編集されています。


まずは「安芸之助の夢」の内容を簡単に説明します。
ある日、安芸之助は友人と自宅の庭先で酒を飲みながら談笑していると、

眠くなった安芸之助は【うたた寝】をしてしまいます。
すると、安芸之助の元に「常世国」から来たという男が現れて、
安芸之助は「常世国」の王の前に連れ出されます。
そして、王から『自分の娘と結婚して欲しい』と言われて、
娘と結婚した安芸之助は「常世国」に23年間ほど滞在しました。
しかし、妻である王の娘が病死してしまい安芸之助はひどく落ち込んでしまいます。
すると、その様子を見た王から『自分の国に帰りなさい』と言われて、
安芸之助は船に乗るのですが、海の上から見えた「常世国」が見えなくなった瞬間、
安芸之助は自宅の庭先で目が覚めて、この話は終わります。
常世(トコヨ)とは日本の伝承に登場する「死者の国」とか「理想郷」などを指す言葉です。(伝承ごとに言葉の意味が違って使われています)


【現世(ウツシヨ)は夢、夜の夢こそ真(マコト)
この言葉は自分の好きな小説家:江戸川乱歩の言葉なのですが、
自分は【現実と夢の境目は曖昧である】という意味で捉えています。
そして、この現実と夢の境目の曖昧だという考え方は、
人類に共通する感じ方のひとつではないでしょうか?
というのも、「安芸之助の夢」みたいな話で「胡蝶の夢」という話があるのですが、
この話は紀元前300年頃の思想家・荘子が見た夢の話が元になっているといいます。
つまり、紀元前から人類は現実と夢の境目が曖昧だと感じていたわけです。
また、昔の人は【夢を見る=自分の魂が抜け出た状態】と考えていました。
だから、「安芸之助の夢」みたいな話が多く誕生したのだと思います。

 

さて、夢の内容が本当に経験した事の様に感じて目が覚める現象は、
【脳の記憶を司る部分が一時的な錯覚をした時に起る現象】と聞いた事がありますが、
本当の所はわかりません。

ただ、自分の場合だと『やべ!寝坊した!急がないと遅刻する!』と言いながら、
慌てて着替えて家の玄関を出たところでハッと目が覚めたり、
『あれ!?あの人に頼まれた事、もう納期すぎていない?』と言いながら、
慌てて手帳を確認して目覚めるなどの『夢の中の自分が何かをやらかして起きる』というパターンが多いです。
だから、こういう夢にも個人差があるのでしょうかね?
補足:荘子が蝶になって飛んでいる夢を見て起きた時、

『自分は蝶になった夢を見たのか、それとも今の自分は蝶が見ている夢なのか?』という話が「胡蝶の夢」の元ネタと言われています。

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