(承前)
この彫刻を見た際には意表を突かれた思いがしました。
縄文土器のレプリカを置くのではなく、ブロンズで再制作するという発想は、ちょっと珍しいのではないでしょうか。

台座正面の銘板には次のように記されています。
縄文式土器
白老町に人が住み着いたのは、今から数千年前のことです。縄文時代とよばれるその頃は、厳しい自然の中にあっても海、山、川の幸の恩恵を受けた生活が繰り広げられていたことでしょう。その頃の土器が一種独特の美しさを持つ縄文式土器です。
1991年
制作 神崎 実

背後の下部にサインがあります。91年作ということは「北の武士」などよりも少し新しいのでしょうか。

白老駅に近い「Cafe 結」の真ん前にあります。
ということは「屋根のない博物館通り」は、白老駅(東)から町役場(西)へ向かって、だんだん時代を下っていくという配置になっているのかもしれません。
なお、作者の神崎実さんについては筆者は不勉強で存じ上げませんが、ネット検索すると次のページが出てきました。
www.artbox-int.co.jp これによると、1961年山口県萩市生まれの彫刻家で北海道東海大学准教授とあります。ただ「数理造型作品」「マセマティカル・アート」を作っているとのことで、白老の野外彫刻とは似ても似つかない作風です。
略歴には、札幌時計台ギャラリーやヒラマ画廊(旭川)などでの個展が記されていますが、筆者はどういうわけか記憶がありません。
また、札幌彫刻美術館友の会によるサイト「北海道デジタル彫刻美術館」には、白老町の作品4点のみが記されています。